EVE初心者向けの代表的な金策手段

EVE Onlineを始めた直後からでもできる金策手段の例と、その特徴について簡単に解説します。
全てを網羅しているわけではありません。また、必ず儲かることを保証するものでもありません。

この解説が、各プレイヤーが向いている金策手段を見つける一助になれば幸いです。


ミッションは、ステーションにいるエージェント(ミッションの斡旋を行うNPC)から受注して行うクエストのようなもののことです。10連ミッションもその1つです。
キル(セキュリティ)ミッションとは、セキュリティエージェントという種類のエージェントから受注できるミッションで、内容は10連ミッションの軍事のように海賊NPCを撃破するものになっています。

  • 初期の収入は小さいが、スキルとスタンディングの上昇(=高ランクミッションの攻略)によって大きく伸びる。
    • スキルや装備はミッション以外の対NPCコンテンツに容易に転用でき、それによってさらなる収入増加が見込める。
      • PvPコンテンツに転用できる。ただしあちらにはまた別のプレイヤースキルと経験が必要。
  • ミッション報酬だけでなく、NPC海賊に掛けられたバウンティ(懸賞金)とサルベージによる追加収入がある。高ランクだとむしろそちらがメインになる。
  • 初期の安定性にやや欠ける(船を失う危険性がある)うえに、ある程度の初期投資が必要。

エージェントには、セキュリティエージェントの他、「キャリア」「ディストリビューション(輸送)」「国家間戦争(FW)」「採掘」「R&D」「ストーリーライン」エージェントが存在します。
これらは収入がキルミッションより安かったり、特殊な環境が必要だったりで効率的な金策にならないことが多いです。

キャリアミッション いわゆる10連ミッションのこと。一通り必要な知識が得られるので一度やっておけばよい。
重要ミッション扱いなのでファクションスタンディングの上昇にも寄与する。
出身地以外の学校システムでも受注できるが、内容がほぼ同じであり繰り返しやる必要性は極めて薄い。
輸送ミッション エージェントから渡された荷物を指定された場所まで持っていくミッション。
クリア報酬は安いが他のミッションより遥かに早くクリアできるため、回数をこなしてスタンディングを上げるのに向く。
輸送艦を使えれば大抵の輸送ミッションをクリアできるため、初期投資が少なく済むのもポイント。
FWミッション FW参加時のみ、所属国家のFWエージェントから受注できる。
内容は簡単なキルミッションだが、受注場所からミッション位置までが遠い。
さらにFWミッションスペースは攻略開始と同時にグローバルビーコン1)となるため、敵対国家義勇軍等から襲われる危険が非常に大きい。
採掘ミッション 指定された場所で指定された鉱石を採掘し持って帰るミッション。
指定鉱石は流通している普通の鉱石とは異なるため、必要以上に掘ってもほとんど意味がない。
ミッション報酬以外の追加収入がほとんど見込めないため、やる意味は非常に薄い。普通にアステロイドベルトで掘っていたほうがよほどいいだろう。
R&Dミッション R&D2)実施中のみ受注可能なミッション。内容は鉱石やミネラルの収集または小さい荷物の輸送と難易度は低いが、得られるのはResearchPoint3)とスタンディングのみで、直接の金策にはならない。
また、1エージェントに付き概ね1日に1回のみ受注できるため、回数を重ねにくい。
ストーリーラインミッション ストーリーラインエージェントには、同一国家同一レベルのミッションを16回クリアするたびに提示される重要ミッションを担当するエージェントと、エピックアークを担当するエージェントが存在する。
特にSoEのエピックアークはハードルが低く、10連ミッションをやったばかりの初心者が挑戦するのにちょうどいい。
なおSoE以外のエピックアークは、Lv4相当のスタンディングが必要だったりLowsecでのミッションを要求されたりでとても初心者向けとは言えない。

エージェントによる斡旋ではなく、自力でサイトを探し(プロービング)、攻略するものです。
ハッキングDED攻略の2つに分けられます。

Data(データ)サイトとRelic(レリック:遺物)サイトを探し、ハッキングでコンテナを明けてアイテムを獲得するものです。
データサイトからは研究に使用するアイテムが、遺物サイトからはリグ関係のアイテムが手に入ります。
いずれも安定した需要がありますが、必ずしも高いアイテムが手に入るとは限らないため収入は不安定になります。

また、システムのセキュリティステータスが低いほど高いアイテムが手に入りやすい傾向にあるため、より高い収入を目指すならLow/Nullでサイトを探すと良いでしょう。
その場合は、他のプレイヤーに襲われないように行動するプレイヤースキルが必要になります。

プロービングスキルとハッキングスキルが必要になりますが、始めるだけならそこまで高いレベルは必要ありません。極めるには多少時間がかかりますが、他のコンテンツに比べれば短い方になります。
船や装備などの初期投資もそう多くは必要ないため、初心者でもやりやすいでしょう。

DEDと呼ばれる特殊な戦闘サイトを攻略するものです。
プロービングで見つかる戦闘サイトにはDED ratedとNo ratedの2種類があります。そのうちDED ratedのサイトには1/10~10/10のランク付けがされており、サイトへのワープ時にそれが表示されます。逆にNo ratedにはその名の通りそのランク付けがありません。
DEDのランク付けはそのまま難易度に反映されています。1/10が一番簡単で10/10が最も難しいです。低難易度のものはHighに、中難易度はLowに、高難易度はNullに発生します。
DEDサイトのボスはDEDモジュールと呼ばれる高性能MODをドロップすることがあります。これがDEDサイトの主な収入源になります。高難易度ほど高額なものが出やすいですが全体的に当たり外れの幅が大きく、そもそもMODがドロップしないこともあります。一応、弁当箱と呼ばれるそれなりに高いアイテムが固定でドロップはしますが、DEDモジュールの値段には比べるべくもありません。
Highでもそれなりに高いMODがドロップする可能性はありますが、Highの場合は他の探検家との競争になることが多く一筋縄では行きません。

プロービングスキルだけでなく、当然ながら戦闘スキルも必要になります。高難易度ではもちろんそれなり以上に強力な艦船が必要になりますが、低難易度であっても他プレイヤーとの競争に勝つためにより高性能な船が求められます。


採掘。文字通り鉱石を採掘して入手し、それを売ることでISKを得る金策手段です。
初心者でもすぐ扱える採掘専用艦のVentureの存在により、初心者によく勧められる金策手段になっています。
収入は比較的安定していますが、採掘艦に乗り換えた時点で収入額が頭打ちし、以降は採掘する環境をNull/WHなどに変えるか、OrcaRorqualに乗り換える、あるいはアカウント数自体を増やすなどしない限りは収入の増加が見込めなくなります。

また、プレイが単調になりがちで、採掘関係スキルは採掘以外への転用がほとんど効かないため採掘以外に手が出しにくくなりやすいです。この結果、採掘から始めた初心者は、そのうち飽きてEVE自体をやめてしまう、ということにつながりやすいと多くのプレイヤーから認識されています。
初心者に採掘を勧めるのはよくない」というのが、海外を含めた多くのプレイヤーの意見です。


惑星開発。いわゆる“PI”。
New EDENに無数に存在する惑星に基地を設置し、資源を採集、それらを加工して有用なアイテムを生産するというものです。
PIで得られるアイテムは主に建造物の原料となるため、常に一定の需要があります。

必要スキルはかなり軽く、初心者でも割りと手軽に手を出すことができます。ただしスキル本及び施設購入で若干の初期投資が必要になります。
また、あくまで生成されるのはアイテムであるため、換金するためにはそれらを輸送する必要があります。

収入は惑星の埋蔵資源量に基本的に比例し、資源量はセキュリティステータスの低さに比例します。また、利用する税関の税率が低く抑えられている(=税関が味方の支配下にある)かどうかも収入の多寡に直結します。
総じて環境面の影響を受けやすく、PIでしっかり稼ぐならば、それらの設備が整っているコーポレーションに所属することが第一に必要になります。

最大の特徴は「資源の採集と加工は自動で行われる」という点で、設定次第では14日間まで自動で採集と加工を実行させることができます。
つまり、PIではキャラクターを積極的に動かす必要がありません。このため、PI用スキルだけ習得した裏キャラクターを用意して運用するということがよく行われます。


プロジェクト・ディスカバリー。一種のミニゲーム。

チュートリアルを参考に、提示されたデータを処理していくタイプのゲームです。
1問処理するごとにISKが支払われます。その他、限定アイテムの交換用ポイント等も付与されたりします。
Project Discoveryには、正解のある問題とない問題とがあります。これらの違いによって報酬が変わることはありませんが、正解のある問題の累積正答率は記録されており、これによって1問ごとの報酬が変わります。もちろん正答率を高く維持したほうが報酬も高くなります。

最大の特徴はスキル等が一切必要ないことです。初心者から上級者まで全く同じ条件になります。
報酬は「どれだけやりこんだか」によってのみ決まります。上級者にとってはあまり旨味のない金策手段になるかもしれませんが、ゲームを始めた当初のプレイヤーにとっては比較的大きな金額になるでしょう。


交易。文字通り、アイテムを売買して利益を得ることです。

交易での稼ぎ方は何通りもありますが、基本的に

  • スキルはさほど必要ではない
  • 元手となるISKがある程度必要
  • プレイヤーのセンスに依る部分が大きい

といった特徴があります。
輸送手段を自前で確保していれば色々とはかどりますが、ない場合でも輸送契約を利用するなどの代替手段が使えます。

この金策手段の他にはない特徴は、収入の限界が(原理的には)ない、という点に尽きます。
元手の額とプレイヤーの手腕があれば、どこまででも稼ぐことができるでしょう。


サルベージは主にキルミッションに付随する作業です。残骸を集めてドロップアイテムを回収し、サルベージャーを使用してリグの原料となるアイテムを収集する作業です。
高レベルのキルミッションの収入はこれに依存する部分が大きく、NPC撃破による懸賞金の獲得と合わせてそれの大部分を占めます。

サルベージするだけであれば、スキルはほとんど必要ありません。サルベージスキルと宇宙船操作系(駆逐艦がよい)スキルがあれば十分です。

同じNPC撃破系の金策であるヌルラッティング4)では懸賞金の比率がかなり高いため、サイト攻略の回転率を下げないように残骸を無視してサルベージを行わない場合が多いです。
勢力によっては、初心者向けの金策としてサルベージを勧めることもあります。


1)
ソーラーシステム内どこからでもオーバービューに映るビーコンのこと。
2)
Research and Development:R&Dエージェントと契約することで、データコアを得られる。契約にはスタンディングだけでなくサイエンス系スキルが必要だが、ミッション等をこなす必要はない。
3)
研究に使用するアイテムのDatacoreと交換できるポイント。R&D実施中はミッションをクリアしなくとも自動で貯まっていく。
4)
Null-secにおいて常時発生する戦闘サイトを攻略する金策
  • tutorial/make-money.txt
  • 最終更新: 2023/01/07 00:17
  • by Osat Bartlett