研究
EVE onlineにおいてプレイヤーがアイテムをミネラルやコンポーネントといった材料から作り出す際には、一般にブループリント(Blue Print:青写真)と言われるアイテムが欠かせません。
ブループリントにはブループリント・オリジナル(BPO)とブループリント・コピー(BPC)と言われる2種類がありますが、このうちBPOに関しては研究という作業の積み重ねによって、そのBPOを使用してアイテムを生産する際に消費する材料及び生産にかかる時間を削減することができます。
研究は、研究施設のあるNPCステーションか、Engineering Complexを始めとしたアップウェルストラクチャなど各所で行うことができます。
原材料を購入し生産してマーケットで売るという手法でiskを稼ぐ場合、自分が持っているBPの研究度合いは利益を大きく左右します。
研究には2種類の項目があり、
- 資源効率研究(Material Effeciency:一般にMEと呼ばれる。生産にかかる必要材料の量を削減する)
- 時間効率研究(Time Effeciency:一般にTEと呼ばれる。生産にかかる必要時間を削減する)
それぞれの項目で0から10までのレベルがあります。MEは1段階につき1%、TEは1段階につき2%が削減されます。
また、BPOからBPCを生み出す操作、ブループリントのコピーが行えます。これも研究に含まれます。
研究に関係する主要スキル | ||
---|---|---|
Science (科学) | スキルレベルごとにブループリントのコピーにかかる時間が5%短縮。 研究の基礎スキルであり、多くの研究・生産関連スキルの前提条件です。 BPCを大量使用して大量生産を行う場合や、BPCを販売してiskを稼ぐ手法においては大きな助けになりますが、研究・生産を専門にしていなくともLv5になっていることが多いスキルでもあります。 |
|
Research (研究) | スキルレベルごとに時間効率研究にかかる時間が5%短縮。 RigのBPOの時間効率研究を行う際にはこのスキルが必須となります。 Capital関連RigおよびコンポーネントなどのBPOを研究する場合にはLv4、Lv5が必要です。 |
|
Metallurgy (金属工学) | スキルレベルごとに資源効率研究にかかる時間が5%短縮。 RigのBPOの資源効率研究を行う際にはこのスキルが必須となります。 多くの精錬系スキルの前提条件であるため、採掘に携わるプレイヤーには馴染み深いスキルです。 |
|
Laboratory Operation (研究所オペレーション) | スキルレベルごとに研究ジョブ最大数を1追加します。 このスキルをとることで一度に研究できるBPOの数を増やせます。 高度な研究は非常に時間がかかる(Lv9>Lv10など、モノによっては30日超えは頻繁にある)ため、本格的に研究を行う場合や、BPCを大量印刷したい場合は必須となります。 |
|
Advanced Laboratory Operation (上位研究所オペレーション) | スキルレベルごとに研究ジョブ最大数を1追加します。 このスキルがレベル4になり研究ジョブ最大数が10になれば、1人のキャラクターとしては研究面で困ることはそうありません。 |
|
Scientific Networking (科学ネットワーキング) | 遠隔で研究を行うためのスキル。スキルレベルごとに最大レンジが5jumpずつ延長されます。 遠隔地から研究を開始するスキルであり、ブループリントは研究を実行する設備のある場所に置いておく必要があります。 高度な研究は時間がかかることもあり、研究が終わったタイミングでその場にいないことも多々あります。Lv2か3はあって損はしないスキルです。 |
|
各種Science系スキル | スキルレベルごとに特定のアイテムの製造にかかる時間が1%短縮。 Amarr Starship Enginieering、Rocket Science、Laser Physicsなどを始めとして多数のスキルが存在します。 これらは研究そのものには何の効果も及ぼしませんが、特定のBPOの研究を行う際に必須となることがあります。 |
ブループリントについて
ブループリントを研究/コピーするためには、
- Blue Print Original(BPO)
- スキルと材料(特定のBPOを研究する場合に要求されることがある)
- 研究施設(後述)
- ISK(インストールコスト)
が必要になります。
注意すべき点は、発明を除く研究行為はすべてBPOを使用するということです。BPCは研究の対象にできません。
BPOが存在する全てのT1アイテムについては、NPCステーションなどでNPCが販売しています。Jitaなどの商都でプレイヤーが転売しているものを購入する方法もあります。
ただし、マーケットで販売している/できるBPOは、まったく研究がなされていないものに限られます。
研究済みのBPO及びすべてのBPCは、契約でしか取引することができません。
BPO/BPCの詳細
BPO/BPCには、アイテム生産に必要なスキルと素材や、研究にかかる時間、そのコスト、必要スキルなどがタブごとに記載されています。
研究についてのタブを選択した場合、上から順に以下のような感じになっています。
名前 | Blue Printの名前が記されています。 |
---|---|
ブループリントの種別 | オリジナルかコピーが示されています。コピーであればその旨とともにRun数(そのBPCでアイテムを生産できる個数)が書かれています。 |
MEとTEのレベル | 宝石のアイコンがMEのレベル、砂時計のアイコンがTEのレベルです。MEは最大10%(1%/Lv)、TEは最大20%(2%/Lv)です。 |
研究項目 | 選択した研究項目のタブによって、資源効率研究、時間効率研究、コピーなどが表示されています。 |
使用ごとの時間 | その研究における次の1Lv上昇に掛かる時間です。高Lvの研究ほど必要時間は加速度的に上昇します。 |
完成物 | その研究の結果何が得られるかです。主に生産と発明で関係のある項目であり、研究においては無視して構いません。 |
必須スキル | その研究を行うにあたって必須となるスキルが書かれています。RigやCapital関連コンポーネントの場合は色々並んでいることがあります。 |
必要な入力材料 | その研究を行うにあたって消費するアイテムが書かれています。基本的には研究に必要なのはBPOそのものとiskのみですが、ごく一部のBPOの研究の際にはここに書かれているものを準備する必要があります。 |
研究施設
研究を行うためには、自分が利用できる研究設備が必要です。
研究設備とは、一部のステーションにある研究施設、あるいはアップウェルストラクチャに装備されている“Standup Resaerch Lab”(スタンドアップ研究ラボ)のことを指します。
Engineering Complex(EC)での研究には研究時間とインストールコストの大幅な削減ボーナスがかかりますが、そのECが攻撃に曝された場合、研究の中断を余儀なくされる可能性があります。
施設一覧でBPO/BPCのある場所以外の施設を選択すると、その施設を利用した場合のシミュレーションモードになります。必要時間、インストールコスト等が変化するので、前述のことを頭に入れつつ、よりよい研究施設を探すために使用するとよいでしょう。
研究の実行
研究したいBPOを使いたい研究設備の元へ持ち込めば(必要ならスキルとアイテムも揃えてあれば)、研究ができます。
研究を行う際には、そのRun数を指定できます。Run数とはその研究を何回繰り返すかというもので、10-(現行のMEまたはTEのレベル)数まで一度に入力することができます。
Run数を増やせば一気に研究することができますが、途中で止めた場合、そこまでの過程は失われます。
研究施設の所在によっては、研究にかかる時間が30日を超えるようなら、強制的に中断させられたりする可能性を検討すべきでしょう。
Install Cost
研究ジョブを始動する際、インストールコストとしていくらかのISKが徴収されます。このインストールコストは、研究するBPOの基本価格とシステムコストインデックスと税率によって決定されます。
システムコストインデックスは、そのシステム内全体でどれだけ研究活動が行われているかによって決まります。他のプレイヤーが多く研究している場所では高く、少ないところでは低くなります。そして、システムコストインデックスが高いほどインストールコストは高くなります。
そうして算出された価格に研究施設が持つ削減ボーナスを加えて、税率をかけたものが最終的なインストールコストになります。
人が少ない場所であれば安く研究できるので、辺鄙かつ安全性が確保できる場所を探すのが少しでも安く済ませるコツになります。
この時、前述のスキル「Scientific Networking」が生きてきます。
コピーについて
BPOのコピーを行うことでBPCが製造できます。
コピーを行う場合は、製造するBPCの枚数と、そのBPC1枚当たりに持たせるRun数を指定します。
コピーにかかる時間とインストールコストは、BPC製造枚数×Run数で決定されます。
BPCのMEやTEは、コピー元となったBPOのものを引き継ぎます。
BPCは大量並列生産を行う場合や、BPOを危険な場所に持っていきたくない、またはBPOを他人には貸したくないという場合に利用します。
また非常に高価かつ研究に時間がかかるBPO(Capital関連アイテムなど)のBPCは、それそのものが商売の対象になります。
BPOが存在せず、BPCだけが存在するアイテムもあります(Faction品や一部T2、またT3アイテムの全て)。