trade

交易

ここでは主に物の売り買い、市場システムについて解説していきます。


基本的に、アイテムはステーション内で取引されます。
アイテムを売るためにはステーション内に持ち込まなければなりません。

ただし、プレイヤーが買うことのできるアイテムは、現在いるステーション内にあるものだけというわけではありません。
マーケット画面では、アイテムの種類ごとに「今いるリージョンで売りに出されているものの一覧」と「買取希望の一覧」を見ることができます。
もちろん、今いないステーションにあるアイテムを買うことは可能です。ただし、そういう離れた場所にあるものを買っても、そのアイテムはその場所にあるままです。自動的に今いるステーションまで送られてくる、というわけではありません。
その点に気をつけないと、安全が保証されないローセクなどにあるアイテムを買ってしまうということにも繋がります。
これが、EVEの取引において気をつけるべき点のその一です。

マーケット画面の例1種類のアイテムに対して、1つのステーション内で値段の違う複数の注文(売り・買い問わず)存在することがあります。
そういう場合、常に「値段の安い売り注文」「値段の高い買い注文」から優先して処理されます。
値段の高い売り注文を右クリック→購入したとしても、実際に売れるのは一番安いものからです。

そしてここで注意すべき点は、「決済金額は、注文の金額ではなく処理時の入力金額」であるということです。
例えば上のように値段のより高い売り注文から購入しようとした場合、支払金額はその「クリックした注文の金額」となりますが、実際に手に入るのはより安く売り出されていたものです。
要は、安く買うことができたものを、より高い値段で買ってしまうことが起こりうるということです。

それは買い注文への売却も同様です。
こちらは買い取り位置を範囲指定できるため1)、現在地で有効な買い注文のうち最も値段が高いものから優先して買い取られます。
安い値段に設定しても、高い値段のものから処理されます。

ゲーム内に存在するほとんどのアイテムはマーケットで売買できますが、そうでないものもあります。

特に初心者が引っかかりやすいこととして、組み立て済みの艦船やモジュールなどはマーケットで取引できない、という点が挙げられます。これらは損傷を全て直した上で「リパッケージ」し、組み立て前の状態に戻せばマーケットで取引できるようになります。

その他では、研究レベルを持っているBPO及びBPC、ミッション限定アイテムなどもマーケットでも取引ができません。

なお、これらマーケット取引不可のアイテムは、アイテム交換契約やトレードなどによって他プレイヤーと売買ができます。

取引の際に徴収される手数料が3種類あります。

1つ目は「取引税(Sales Tax)」。これは、全てのマーケット取引に掛かります。

2つ目は「ブローカー料(Broker's Fee)」。これは取引税とは異なり、売却オーダー・購入オーダーを出すときに掛かります。
オーダーを出す時とはつまり、「アイテムを市場に並べて買い手が付くのを待つ」「購入希望を出し売り手が出てくるのを待つ」場合、ということです。なので、既に市場にあるアイテムを購入したり、アイテムを購入オーダーに対して売るなどの即時取引にはブローカー料が発生しません。

3つ目は「再リスト料(Relist Fee)」。これはブローカー料の派生で、既に出してあるオーダーを更新する際に掛かります。
このため、出してあるオーダーがなかなか成立しないからといって頻繁に値段を変えたりするとそれだけで大きな損失が発生します。そうならないよう、オーダーを出す際にはオーダー数と価格をよく吟味したほうがいいでしょう。

手数料についての詳細は下で解説します

交易が盛んに行われているステーションというのは限られており、

  • ジタ(Jita IV - Moon 4 - Caldari Navy Assembly Plant(ジタ 4-4 カルダリ海軍組み立て工場))
  • アマー(Amarr VIII (Oris) - Emperor Family Academy(アマー 8(オリス) 皇族学院))
  • ドディクシー(Dodixie IX - Moon 20 - Federation Navy Assembly Plant(ドディクシー 9-20 連邦海軍組み立て工場))
  • レンズ(Rens VI - Moon 8 - Brutor Tribe Treasury(レンズ 6-8 ブルートー部族 宝物庫))
  • ヘク(Hek VIII - Moon 12 - Boundless Creation Factory(ヘク 8-12 バウンドレスクリエーション 工場))

以上の5つが主な商業ステーションとなっています。これらのステーションであればひと通りのアイテムを買い揃えることができます。
特にジタはEVEにおける経済の中心であり、経済規模は全宇宙の半分近くに迫り、ありとあらゆる品物が集積され、販売されています。

マーケットに出ている売り/買いのオーダーは、基本的に全てプレイヤーによって出されています。しかし、例外として一部のアイテムはNPCが販売してます。
スキルブックやBPOなどがそうで、オーダーの期限がプレイヤーには不可能な300日超えになっていることから判別できます。


交易で利益を上げるならば、基本は「安く買い、高く売る」となります。一般社会におけるそれと一緒です。
いくつかEVEにおけるその手法を挙げていきます。

なお、交易で利益を上げるためには

  • 手数料を軽減するためのスキル(Accounting(会計)、Broker Relations(ブローカー関係)など)
  • 最大注文数を増やすスキル(Trade(トレード)、Retail(小売)など)

といった交易系スキルの習得が必須となってきます。
上記の2系統以外にも交易系スキルはいくつかありますが、それらは必須ではありません。あれば便利といった程度です。

PvEや採掘などと違い、交易で稼げる金額は、スキルと運用資金額そして本人のセンスによって変わります。 特に運用資金額が利益に直結するため、最終的に最も儲かるコンテンツは交易であると言えます。

買い注文を利用してアイテムを安く仕入れ、売り注文に出して高く売る、という方法。
最も基本的な交易の一つ。おそらくJitaが一番盛ん。

アイテムを安く売っている場所で購入し、高く売れる場所に持って行って売りに出すという方法。
買い注文に対して売るのではほとんど利益が見込めないため、売り注文を出すのが一般的。
自前で輸送できる手段を持っていないと非常に効率が悪いですが、輸送ができるのであれば利益は出しやすいです。

アイテムが安い時期に大量に仕入れ、高くなった時期に売りに出す方法。
仕様変更や戦争の情勢などで価格が上下するのは、NewEdenでは日常茶飯事です。
わかりやすい例としては、アップデートでBuffされる予定のアイテムのような確実に需要が増えるアイテムを値上がり前に買い占める事ができれば、間違いなく利益が出るでしょう。
継続して利益を出すことは難しいですが、当たれば利益は大きいです。

あるアイテムにおいて安く売り出されている注文を全て買い占め、売り注文の最安値を引き上げたところで売りに転じて利益を出す方法。
恒常的に需要があるアイテムでないと売り抜けることが難しく、そういうアイテムに限っては生産者も多いため売る際の競争相手は当然多くなります。
これを実行するにはかなりの経済力が必要。というか、書いたはいいものの本当に実行可能なのかはわかりません。

買い手を誤認させ、アイテムを不当に高い値段で買わせる、あるいは逆に不当に安い値段で買い取る方法。主に契約を用います。詳細は詐欺にて。
引っかかる人がいなければ儲かりません。利益の不安定さは投機以上。
一口では言えませんが、その手段は豊富。Jitaにおけるローカルチャットの1割は詐欺2)だと思って良いです。


何度も言うようですが、交易で稼ぐには手数料を減らすことがとても重要です。

上記の通り、取引税は全てのマーケット取引に掛かります。
基本となる税率は、取引価格の5%です。
取引税は、トレードスキル「Accounting(会計)」で軽減できます。1Lvごとに11%、つまり0.55%ずつ軽減され、Lv5時には2.75%軽減となり、最終的な税率は2.25%となります。
Accountingスキルの他にこれを軽減する方法はありません。

ブローカー料は取引税とは異なり、売却オーダー・購入オーダーを新たに作成する際に掛かります。
また、ブローカー料の税率は、オーダーを出す場所がNPCステーションなのかプレイヤー所有のアップウェルストラクチャなのかで変わります。

NPCステーションの場合、基本となる税率は取引価格の5%です。
このブローカー料はトレードスキル「Broker Relations(ブローカー関係)」と、ステーションの持ち主Corp/Factionに対するスタンディングで軽減できます。
軽減率は以下のとおりです。

  • Broker RelationsスキルLv1ごとに0.3%3)で、最大1.5%軽減
  • Factionスタンディングは数値の0.03倍が軽減され、最大0.3%軽減
  • Corpスタンディングは数値の0.02倍が軽減され、最大0.2%軽減

つまり、最大で計2%軽減でき、NPCステーションにおけるブローカー料の下限は、取引価格の3%となります。

アップウェルストラクチャの場合、所有コープのストラクチャ設定とアクセスリストによって定められた比率がそのまま適用されます。スキルやスタンディングによって軽減されることはありません。
なお、設定できる税率の下限は1%であり、NPCステーションのそれに比べて遥かに軽くできます。納められたブローカー料のうち半分が所有コープの取り分となり、もう半分がNPCの取り分となります。

再リスト料は、既に出してあるオーダーを更新する際に掛かります。
再リスト料は、オーダーの値段を下げた、もしくは変えなかった場合と、オーダーの値段を上げた場合とで少し変わります。

いずれの場合も基本となる算出式はブローカー料のそれで、そこから更に「再リスト料軽減率」を乗じたものが再リスト料となります。
再リスト料軽減率は通常50%で、これはスキル「Advanced Broker Relations(高度ブローカー関係)」によって高めることができます。Lv1ごとに5%ずつ増加し、Lv5時の再リスト料軽減率は75%となります。
つまりどういうことかというと、再リスト料は「更新後の価格で新規オーダーを出した際にかかるブローカー料」の50%(Lv0時)~25%(Lv5時)となります。
なお、オーダーの値段を上げた場合、上記に加えて「新オーダーと旧オーダーの差額」にブローカー料率を乗じたものが上乗せされます。


1)
買い注文画面で緑の網掛けがしてあるものが、現在位置での売りを買い取ってくれる注文となっています。
2)
残りの9割はハイパーネット
3)
これはAccountingスキルとは違いそのまま0.3%で、5.0>4.7>4.4…というように軽減されていく。
  • trade.txt
  • 最終更新: 2020/11/10 13:51
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