詐欺まとめ
EVE Onlineの自由度の高さの象徴として、「詐欺が禁止されていない」ことがよく挙げられます。
最大商都であるJitaのローカルチャットの1割1)は詐欺である、とよく言われますし、実際そうです。
それだけ詐欺を仕掛ける人が多いということは、それだけ詐欺に引っかかる人が多いということ、そして詐欺が儲かるということです。
ここではEVEにおける詐欺の手口の例をいくつか挙げていきます。
手口の傾向を把握していれば、詐欺に引っかかることもないでしょう。
逆に詐欺を仕掛けるのも楽しいかもしれません。
詐欺の分類
EVEにおける詐欺は基本的に「適正でない価格で品物を取引する」事によって利益を得ようというものです。 その手口は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 価格を誤認させる
- 品物を誤認させる
- 成立不能な取引を提示する
また、これらの要素を複数組み合わせて詐欺を仕掛けることもあります。
価格を誤認させる
EVEの詐欺の中では一番ポピュラーな手口です。
格安商品に見せかける
「Svipulが1隻1M。 安いけどもう取引完了してる・・・」
「お、今度はまだ取引完了じゃない!買おう!」
と思ったら実は1隻1Bでした、という手口。
これにカウントダウンを組み合わせたり、ギリギリまで釣り餌の方を取引未完了にしておく2)ことなどによって見ている人を焦らせ、正常な判断をしにくくする工夫がされていることが多いです。
単価誤認
「Tritanium3) 100000000Unitを300000000ISKで(1Unit当たり3ISKで)売るよ!」という売り文句の契約が、実際は1Unit当たり30ISKとなる価格設定になっているという手口。
契約では1Unit当たりの単価が表示されないため、瞬時に詐欺と見抜くのは難しいです。ただ、多量のUnit数で取引されるアイテムが生産資源くらいしかなく、そういうアイテムに興味を示すプレイヤー層は限られるため、あまり一般的な手口にはなっていません。
品物を誤認させる
これもまたよく使われます。
バージョン違い・個数違い
「Raven Navy Issueを300Mで売るよ!」という売り文句の契約で、ノーマルのRavenを300Mで売りつける、といったような手口。
海軍仕様の他に、現品ではなくBPCを売る手口などもあります。
あるいは、「20個売るよ」という文言の契約が、実際には売るのは1個だけ、と言ったパターンも多いです。
上記の格安商品に見せかけるの派生系とも言えます。値段だけに注目しているとこっちに引っかかります。
焦らせる手段も同じものが使えます。
アイテムを引き渡さない契約
格安でPLEXが購入できる契約。ただし「買い手がISKに加えてアイテムを渡す」という条件がセットになっています。
十分なISKを持っている時にこれを受諾すると、一度引き渡されたPLEXを再度あちらに引き渡すことになります。
つまりISKだけ取られます。ちなみに契約を受諾する前にPLEXを持っていなくても、ISKだけ持っていれば成立してしまいます4)。
お楽しみBOX
Plastic Wrapとはクーリエコンテナのこと。「これら5つのコンテナの中に1つだけPLEXが入ってますよ」という謳い文句である。
当然PLEXなど入っているわけがありません。そもそも、クーリエコンテナの中に物が入っていれば下のように表示されます。
成立不能な取引を提示する
これが一番よく引っかかると言われています。
基本的にこの手口は、本来の相場より高値でアイテムを購入させるものです。
それを更に高値で転売できると思わせることで5)、契約でアイテムを購入させます。そしてその後の転売をさせないことでISKを手に入れ、相手の手元には割高で購入したアイテムが残る、というのがこの手口の流れです。
そしてその転売をさせないための手法が、以下の「成立不能な取引」を作成するというものです。
最低取引量詐欺
割高でアイテムを売り出し、同時にその価格よりも高い価格の買い注文も出します。
ただし、買い注文を出す際にその「最低取引量」を、流通しているアイテム数よりも多く設定することで「買うことはできるが売ることはできない」状態にします。
最低取引数を超えられないために、流通数の少ないニッチなアイテムで行われる傾向があります。
その他
ISK Doubling
「ISKくれたら倍にして返すよ」という文言をひたすらローカルチャットに流しているもの。もちろん倍になるわけなどない。
例えばこの例なら、本命は3倍~5倍の高額な方ではなく、一番安い10mの方。間違っても「安い方で調子に乗らせて信用させて高額を振り込ませる」という手口ではない。
移動不能クーリエ
高額な保証金のかかったクーリエコントラクト(輸送契約)を受注させ、それを失敗させることで保証金を得るもの。中身はたいてい無価値なガラクタであるため、輸送失敗で戻ってこなくても発注者は痛くも痒くもない。
かつては最高スキルフレイターでも格納できないような巨大な荷物のクーリエを受注させる手段が多かったが、容積制限が付くようになって実行不可能になった。
現在見られる手法は以下の通り。
- アップウェルストラクチャ行きのクーリエを受注させた後に、ドック権限を剥奪する。
- フレイターでしか運べない荷物を、進入経路の限られる僻地システムに運ばせ、その途上で襲撃・撃沈して失敗させる。