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ジャンプクローン

ジャンプクローンとは非常に便利なシステムです。これが使えるだけでEVEの遊び方の幅が広がります。
いざ一からこれを作れるようになろうとするとかなり大変ですが、Estel Arador Corp Servicesなどゲーム始めたてでも簡単に作れる方法がいくつかあるので、それも紹介していきます。
2015年7月14日からですが、非常に簡単に作れるようになりました。

参考資料:UNI Wiki "Jump Clones", Agony Unleashed "Creating Jump Clones using a Clone Vat Bay"

通常、EVEにおけるクローンとは「Podを破壊された時(キャラが死んだ時)のために準備しておく新しい肉体」のことを指します。
これは正しくはスキルクローンと呼ばれるもので、死んだ時に自動で起動し、あらかじめ設定しておいたホームステーションでキャラクターが動き始めます。
ジャンプクローンはスキルクローンとは別物で、以下の様な違いがあります。

  • 起動用の肉体をあらかじめ用意しておく必要がある(スキルクローンのような契約式ではない)
  • 複数の場所に肉体を配置できる
  • 任意のタイミングで使用できる(ただし使用間隔に制限あり)
  • 起動に際し肉体の破壊を伴わない

このため、以下の様な使い方ができます。
ただし、WH内からのジャンプクローン起動1)及びWHのクローンへのジャンプはできません。なおTheraでは若干挙動が異なってきます。

ホームステーションの場所の変更は、ステーション等に用意されているクローンベイにて行えます。
クローンベイが設置されているステーションは、Neocomメニュー → ユーティリティ → ストラクチャブラウザを開き、 サービスフィルターでクローンベイのみにチェックすることで行えます。

あらかじめジャンプクローンを配置しておいたステーションへは、任意のタイミングで瞬間移動できます。
アイテム等の移動は一切伴いませんが、操作キャラクターが一瞬で宇宙の端から端へでも移動できるのは非常に便利です。複数の拠点間を移動したり、緊急招集への対応などに使えます。

ただしどのようなときでも使えるわけではなく、ステーション内にいる、あるいはClone Vat Bay(クローンバットベイ)を起動しているRorqual/Titanに接近しているときのみ、ジャンプクローンを起動できます。
また、一度ジャンプクローンを使用すると24時間は再度ジャンプクローンを使用することが出来ません。ただしこの間隔はスキル2)によって短縮でき、最短で19時間おきにジャンプクローンを使用できます。このため、ジャンプクローンを利用して1日おきに違う拠点で遊ぶなども現実的に行なえます。

ジャンプクローンを起動すると、元々操作していた肉体はそのステーション/Clone Vat Bayの中にジャンプクローンとして残されます。元々装着していたインプラントはその体に刺さったままで残され、次回その体へジャンプして戻ってきたあとは元のようにインプラントの効果が発揮されます。

例えば、

  • NullやWHなどPodを破壊されやすいところへ行く前に、インプラントの刺さった体からインプラントの刺さってない体へジャンプしてインプラントを保護
  • シールドを強化するインプラントの刺さった体からアーマー強化インプラントの刺さった体へジャンプする、などのインプラントの使い分け

といったことができます。

なお、アップウェルストラクチャ内にジャンプクローンを設置しその施設内でそのクローンに対してジャンプすると、どちらのクローンも破壊されることなく体だけが入れ替わりしかも再使用クールダウンも発生しない3)ので、使用するインプラントを手軽に交換できます。


ジャンプクローンの作り方

Infomorph Psychology
(インフォモーフ心理学)
前提スキルなし レベルごとにジャンプクローン作成可能数+1
Advanced Infomorph Psychology
(高度インフォモーフ心理学)
Infomorph Psychologyレベル5が必要 レベルごとにジャンプクローン作成可能数+1
Infomorph Synchronizing
(インフォモーフ同期)
Infomorph Psychologyレベル1が必要 レベルごとにジャンプクローン再起不可時間が1時間短縮

ジャンプクローンは、使用する前にまずそれを作成しておかなければなりません。そのために必要なスキルがInfomorph Psychology(インフォモーフ心理学)で、これのレベルを上げた分だけジャンプクローンを作成できます。
通常、ジャンプクローンは3~4体ほど作っておけば十分でしょう。それだけでもひと通りのことは出来ます。
とはいえ、スキルトレーニング予定に余裕があるならAdvanced Infomorph Psychology(高度インフォモーフ心理学)を取得するのも悪くありません。8体もジャンプクローンを持っておけばかなり雑な余裕のある運用ができます。


ジャンプクローンを作成できる設備は、大きく分けて以下の2つです。

  1. ステーション等に用意されているクローン施設
  2. Rorqual/Titanが装備・起動しているClone Vat Bay

ステーションやアップウェルストラクチャにクローン施設がある場合、その中でジャンプクローンを作ることが出来ます。
ただし、アップウェルストラクチャの場合、管理者からクローン施設の使用許可が出ている必要があります
クローン施設は作成にのみ必要で、ジャンプクローンの起動(と同時に保管)にはクローン施設は必要ありません。いつでも、どのステーションからでもジャンプクローンを起動できます。



上記の通り、Rorqual/Titanのみが装備できるMOD。
ジャンプクローンを作成できるスキルを持った状態で、Clone Vat Bayを装備・起動したRorqual/Titanの3000m以内にいれば、ジャンプクローンの作成と、他の場所にあるジャンプクローンの起動が出来ます。
これを利用する場合、ジャンプクローンを作りたいパイロットとRorqual/Titanのパイロットが同じコープ/フリートに所属している必要はありません。

Clone Vat Bayで作ったジャンプクローンは、Clone Vat Bayを起動している船の中に保管されます。また、Clone Vat Bayを通じて他所にあるジャンプクローンを起動した場合も、残された肉体はジャンプクローンとしてClone Vat Bayを起動している船の中に保管されます。Clone Vat Bayが起動されている場合、この保管されているクローンへジャンプすることが出来ます。
クローンは船自体に保管されており、Clone Vat Bayを船から外してもクローンが破壊されることはありません。もちろん、その船を破壊されたりリパッケージされたりした場合、保管されていたクローンは全て破壊されます。
また、船の中に保管されているクローンは、その船のパイロットの権限で破壊することが出来ます。

船の性質上、Low/Nullでのみ使える手段です。
なお、WH内にあるRorqualからWH外のクローンへジャンプすることと、WH外からWH内のRorqualにあるクローンへジャンプすることは出来ません。

Clone Vat Bayの起動にはLiquid Ozoneが1つ必要で、1サイクルは5分。
起動中は最高速度が0になりワープとジャンプができなくなりますが、ステーションへのドックインは可能なままです。


2015年7月14日の“Aegis Sov”アップデート以前は、ステーションでジャンプクローンを作成するには「ステーションの持ち主であるコーポレーションからの有効スタンディングが+8.0以上ある」ことが必要でした。
「有効スタンディング+8.0以上」というと非常に高いハードルに見えますが、実は結構抜け穴があります。

地道にミッションをこなしてスタンディングを8.0以上にし、ジャンプクローンを作るという方法。
というか、もはや方法とは呼べません。あくまでジャンプクローンはゲームを便利にするための手段であり、ジャンプクローンを作れるようになる事自体を目的化してはいけません。

  • NPCコープからプレイヤーコープへのスタンディングが+8.0以上あれば、所属キャラクター全員がそのコープのステーションでジャンプクローンを作れる
  • NPCコープからプレイヤーコープへのスタンディングは、そのコープからのスタンディングがある(=スタンディングが0.0ではない)プレイヤーだけのスタンディングの平均値で表される

ということを利用し、「ごく一部のメンバーだけが8.0以上のスタンディングを保有し、それ以外のメンバーにはそのコープのエージェントとの接触を禁止する」ことで、メンバー全員がジャンプクローンを作れるステーションを確保しているコープは結構あります。
入社したいコープがあれば、あらかじめそういう場所を確保しているか聞いてみるといいでしょう。


多くのNPCコープから高いスタンディングを受けており、所属するだけで多くのステーションでジャンプクローンが製造できるという、超有名なプレイヤーコープ
入社に際して連絡や手数料などは必要なく、入社希望を出せばそのうち受諾してもらえます。

  • NPCコープからプレイヤーコープへのスタンディングに反映されるのは、コープ在籍期間が7日以上のプレイヤーに限られる

という仕様を利用しているため、7日以上の在籍は不可能。その代わり、どこからどのようなスタンディングを受けていても問題なくジャンプクローンを作成できます。

在籍期間が限られているため、ジャンプクローン作成スキルは入社前に十分上げておきましょう。一旦入社してしまえば、複数のステーションを利用してあっという間に上限までジャンプクローンを作成できます。

「有効スタンディング8.0以上」というのは、Nullのプレイヤーアライアンス所有ステーションにも適用されます。
そのステーションを所有しているコープと同じアライアンスに所属していたり、そのアライアンスから+10.0(優良)スタンディングを受けているなどすれば、そこでジャンプクローンを作成できます。

なお、ステーションの保有権が他の勢力に移ったとしても、そのステーション内にあるジャンプクローンが破壊されることはありません。そのステーションへのジャンプ、そのステーションからのジャンプも問題なく行うことが出来ます。


1)
同一施設内のクローンへのジャンプを除く。
2)
Infomorph Synchronizing(インフォモーフ同期)スキルにより短縮。1レベルごとに1時間、最大で5時間短縮。
3)
半ばバグのようなものだと思われるので、もしかしたらいつか修正されるかも。
  • jump-clone.txt
  • 最終更新: 2021/12/18 20:10
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