Standing
スタンディングとは、簡単に言ってしまうと「友好度」のことです。
プレイヤー、プレイヤーコープ、アライアンスと、NPC、NPCコープ、NPCファクションそれぞれが、それぞれに対するスタンディング設定を持っています。
特に重要とされるのは
- NPC/NPCコープ/NPCファクションから、プレイヤーへのスタンディング
- プレイヤー/プレイヤーコープ/アライアンスから、プレイヤー/プレイヤーコープ/アライアンスへのスタンディング
の2つです。
「プレイヤーからNPCへのスタンディング」「NPC同士のスタンディング」についてはほぼ意味が無いので無視して構いません。
スタンディングの基本
- スタンディングは+10.0から-10.0までの数値で示されます。
- スタンディングがプラスであれば友好視、マイナスであれば敵視していることを意味します。
- 0.0は中立(敵でも味方でもない)を意味します。特にスタンディングが指定されていないときも0.0と同じ扱いを受けます。
- スタンディングはあくまで一方的に指定するものであり、こちらから友好的に見ているからと言って相手からもそうであるとは限りません。
NPCからのスタンディング
ミッション
NPCからプレイヤーへのスタンディングは、主にミッションに関係してきます。
ミッションを受注するためには、ミッションエージェントのレベルに応じたスタンディングが必要になります。
エージェントレベル | 必要スタンディング |
---|---|
Lv1 | 制限なし |
Lv2 | +1.0以上 |
Lv3 | +3.0以上 |
Lv4 | +5.0以上 |
Lv5 | +7.0以上 |
NPCコープからのスタンディングは、そのNPCコープに所属しているエージェント全てに適用されます。
つまり、あるNPCコープから+1.0のスタンディング指定を受けていれば、そのコープ全てのLv2エージェントからミッションを受注できます。
これはNPCファクションからのスタンディングでも同じ仕組みになっており、例えばCaldari Stateから+1.0のスタンディング指定を受けていれば、Caldari Stateに所属する全てのLv2エージェントからミッションを受注できます。
逆に、コープやファクションからのスタンディングが低すぎるとミッションが受けられなくなります。
ファクションからのスタンディングが-2.0以下になると、コープ及びエージェントからのスタンディングにかかわらず、Lv1エージェントからしかミッションを受注できなくなります。
また、NPCコープからのスタンディングが-5.0以下になると、Lv1を含むそのコープ全てのエージェントからミッションが受注できなくなります。
それ以外
- Amarr/Caldari/Gallente/Minmatarの4大国いずれかからのNPCファクションからのスタンディングが-5.0以下になると、当該国家のハイセク領内に進入した際に、その国の海軍1)から攻撃を受けるようになります。
- こうなるとハイセクでの活動が大きく制限される事になります。ファクションスタンディングは極力下げないようにしましょう。
- NPCスタンディングが高いと、NPCステーションでマーケットオーダーを出す際のブローカー手数料及び再処理時の手数料が軽減されます。
いずれも+6.67以上で最大の節減になります。 - FWに参加するためには、参加国家からのファクションスタンディングが+0.5以上になっている必要があります。
NPCスタンディングの変動
簡単に
- スタンディングが上がるとき
- ミッションをクリアする
- Facスタンディングは重要ミッションのクリアで上がる
- Connection(コネクション)・Diplomacy(折衝)のスキルレベルを上げる
- 友好国家のFacスタンディングを上げる、あるいは敵対国家のFacスタンディングを下げる(Facスタンディングの連動)
- スタンディングが下がるとき
- 同じエージェントからのミッション依頼を連続して断る(4時間以上間隔を上げれば下がらない)
- 所属カプセラを攻撃する(コープスタンディングのみ)
- 所属NPCを攻撃する(Facとコープスタンディングが下がる)
- 友好国家のFacスタンディングを下げる、あるいは敵対国家のFacスタンディングを上げる(Facスタンディングの連動)
詳しく
- NPCエージェントとNPCコープからのスタンディングは、ミッションを受注しクリアすることで少しずつ上がっていきます。
- エージェントからのスタンディングが上がることにはあまり意味がありませんが、コープからのスタンディングが一定以上になれば、そのコープからより高レベルのミッションを受注できるようになります。
- 基本的に、高難易度のミッションほどスタンディングの上がり幅は大きくなっています。
- ミッションによるスタンディングの上がり幅はパーセンテージで決まっています。
- 「現在のスタンディング値から+10.0までの差」に対してそのパーセンテージを掛け合わせたものが、実際のスタンディングの上昇値になります。
- 例えば、スタンディング値0.0のときにミッションでスタンディングが+1.0%されたとすると、上昇幅は10.0の1.0%で0.1となりますが、スタンディング値が+2.0のときの+1.0%でのスタンディング上昇幅は8.0の1.0%で0.08となります。
- 要は、スタンディング値が低いほどスタンディング値の変動幅は大きくなり、スタンディングが上がるほど変動幅は小さく、上がりにくくなるということです。
- “Social”スキルにより、ミッション達成時のスタンディング上昇パーセンテージにボーナスがかかります。
- 同一エージェントからのミッションを連続して断ると、エージェント/コープ/ファクションからのスタンディングが低下します。
- 返答を保留し、最初の拒否から4時間以上間をあければ、スタンディングへの影響なく断ることができます。
- NPCコープに所属しているカプセラを攻撃した場合、そのNPCコープからのスタンディングが低下します。(ファクションスタンディングには影響なし)
- 交戦だけでも低下します。撃沈した場合は大きく下がり、Podを破壊した場合はかなり大きく下がります。
- NPCファクションからのスタンディングは通常のミッションでは上がらず、同一ファクション・同一レベルのミッションを累計16回受けて依頼される重要ミッションをクリアすることで上げることができます。
- なお、10連ミッション及びCOSMOSミッションも重要ミッションになっているため、これらでもファクションスタンディングを上げることができます。
- プレイヤーへのファクションスタンディングは、他のファクションからのスタンディングと連動しています。
- どういうことかというと、たとえばAmarrからのスタンディングが上がったとすると、Amarrの友好国であるCaldariからのスタンディングも自動的に上がり、敵対国家であるGallenteとMinmatarからのスタンディングが勝手に下がる、というものです。
- 重要ミッションを失敗すると当該ファクションスタンディングが下がります。それに連動し、友好国家のスタンディングも低下し、敵対国家のスタンディングは上昇します。
- それだけでなく、NPCを攻撃した際にも、その所属ファクションからのスタンディングが低下します。
- 交戦だけでもスタンディングが下がります。撃沈した場合はより大きく下がります。
- 海賊勢力ならスタンディングが下がっても対して問題はありませんが、4大国のスタンディングが下がりすぎると前述の通り通行が制限されるので、4大国のNPCが相手になるミッションは極力避けたほうがいいでしょう。
- NPCへの攻撃によるスタンディング低下に連動して敵対国家のスタンディングが上がる、ということはありません。
- NPCからプレイヤーコーポレーションへのスタンディングは、プレイヤーコープ所属のカプセラのうち「そのNPCからのスタンディング指定がある(=0.0ではない)」キャラクターのスタンディング値の平均になります。
- これは、”Connection”及び”Diplomacy”の修正を受けていない、本来のスタンディングから算出されます。
- そのため、「一部の少ないキャラクターだけスタンディングが高く、それ以外のキャラクターは接点がなくスタンディング指定を受けていない」状態であれば、その少ないキャラクターの影響を受けてコープへのスタンディングも高くなります。
スタンディングに関わるスキル
Social (ソーシャル) | ミッション達成時のスタンディング上昇値にボーナスを与えるスキル。 これがあるとスタンディングが上がりやすくなるため、より早く上位のミッションを請け負えるようになります。 |
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Connection (コネクション) | 友好的(スタンディングがプラス)なNPCエージェント/コープ/ファクションからのスタンディングを底上げするスキル。 上昇割合が4%/Lvと通常のミッションとは比べ物にならないくらい高いです。 Lv3以上にすればスタンディングが0.0からすぐ+1.0を超えるため、すぐLv2ミッションに着手できます。 あくまでも「友好的な」NPCからのスタンディングを改善するものなので、まだ関わりを持っていない、スタンディングが0のNPCに対しては効果を発揮しません。 |
Diplomacy (折衝) | 敵対的(スタンディングがマイナス)なNPCエージェント/コープ/ファクションからのスタンディングを改善するスキル。 4大国スタンディングが-5.0を下回りそうなときにはこのスキルのレベルを上げたほうがいいでしょう。 なお、このスキルによってスタンディングがマイナスからプラスになったとしても、それがさらにConnectionによって改善される、ということはありません。 |
Criminal Connection (犯罪コネクション) | 海賊勢力からのスタンディングを改善するスキル。 ただ、レベルごとの上昇値がConnection及びDiplomacyと同じ、かつそれらと効果が累積しないため完全に死にスキルとなっています。 |
プレイヤー間のスタンディング
- +10.0(Excellent :Blue)
- +5.0(Good :LightBlue)
- 0.0(Neutral)
- -5.0(Bad :Orange)
- -10.0(Terrible :Red)
の5段階で指定できます。
しかし、プレイヤー間のスタンディングはNPCからのスタンディングとは異なり、スタンディング指定されている側が、どのような指定をされているのかを確認することができません。
プレイヤー間のスタンディングは、主に敵味方の識別に用いられます。
具体的には以下のような部分に影響してきます。
プレイヤーコープは、プレイヤーとは別の独立したスタンディング設定を持っており、その設定は所属プレイヤー全員に共有されます。同様に、アライアンスが持つスタンディング設定は、アライアンスメンバー全員に共有されます。
敵味方を識別するという目的上、コープ及びアライアンスのBlueスタンディングは相互の合意の元で設定されるのが普通です。そのように設定されたBlueスタンディングの目標に対して攻撃することは一般的に“BlueKill“あるいは”BlueTackle“と呼ばれ、外交問題になります。
なお、1つの対象に対してプレイヤー/コープ/アライアンスで異なるスタンディング設定がされている場合は、その中で最も高く設定されているものが優先されます。
戦闘時にターゲットが見えない、といった不具合を防止するためにも、プレイヤー側での個別のスタンディング設定は最低限にとどめておくことが推奨されます。
なお、各アライアンスのスタンディング設定情報がリークされているサイトとして”EVE Skunk”がかつて存在しました。