pvp:nullsec-war

文書の過去の版を表示しています。


領土戦

NPCではなくプレイヤーが統治しているNullsec1)では、日夜領土をめぐる戦闘が行われています。
DOTLANによるEVEの簡略マップ。帝国領(High/Lowsec:色付き)よりも、Nullsec(無色)のほうが広い。

  • 高難度・高収入のPvEコンテンツ
  • 高価値な鉱石の採掘
  • 希少価値の高い月資源の採掘
  • 各種防衛施設の稼働・敵性勢力の活動抑制
  • MS/Titanの建造

上記は一例ですが、総じて言えるのは「Nullは儲かる」ということです。
領土を持つということは、その範囲での利益を独占できるということであり、それ故に領有権をめぐる戦闘が頻繁に発生します。この戦闘に参加すること自体を目的としてNullにいるプレイヤーも多く存在します。


Nullでのみ表示されるアイコン群。左から順に、1.TCUの所有アライアンス 2.I-Hubの所有アライアンス 3.ADMの大きさ を示す。
領土戦においては、以下の3種類の建造物が争奪の対象になります。

TCU Territorial Claim Unit、略してTCU。
TCUを所有しているアライアンスが、そのソーラーシステムの支配者となる。
TCUを保持しているアライアンスは、そのシステムをCapital Systemに指定できる。
I-Hub Infrastructure Hubを略してI-Hubと呼ばれる。
各種アップグレードをインストールすることで、その領土内に発生するPvEコンテンツの質を高めることができる。
また、他アライアンスのシステム内での建造物建造を妨害する効果を持つ。
Nullにおける最重要施設。

なお、これらの施設の所有者は必ずしも同一ではありません。
「領土を保有する」ことは、広義にはTCUを保有していることを指します。Dotlan等に表示されているのは、そのシステムにおけるTCUの所有者です。ただし、一般的には上記3種(アウトポストのないシステムなら2種)の建造物を全て保有していることを意味します。


領有可能なNullsecシステムの特徴として、3種類のシステムインデックスというものがあります。これらはそのシステム内におけるプレイヤーの活動度合いを示すものです。
これが伸びると、対応したI-Hubアップグレードをインストールできるようになり、そのシステムの環境がより良いものになります。

また、システムインデックスが高いほどADMが上がるので、日々の経済活動は防衛のしやすさにも繋がります。

Strategic Index I-Hubの保持期間を示す。基本的に領土を奪われるまでは伸びる一方で、下がることはない。
これが上がると、防衛関係のアップグレードをI-Hubにインストールできるようになる。
なお、以下の恩恵を受けられるのはTCU設置者ではなくI-Hubの設置者である。
Lv1 7日~ スーパーキャピタル建造解禁
Lv2 21日~ サイノジェネレーター解禁
Lv3 35日~ JB/サイノジャマー解禁
Lv4 65日~
Lv5 100日~
また、I-Hub所有アライアンス以外のアライアンスがシステム内で建造物を係留する場合、通常掛かる24時間に加えて、(24*インデックスレベル)時間が追加で掛かる。
(インデックスレベル1の場合、係留時間が48時間になる)
Military Index システム内におけるNPCキルの数を示す。NPCキルが多ければ上がるが、少ないと下がっていく。
これが上がると、NPCサイトに関連するアップグレードをインストールできるようになる。
Industrial Index システム内における採掘量を示す。Military同様、多ければ上がり少なければ下がる。
これが上がると、採掘関連のアップグレードをインストールできるようになる。

システムインデックスレベルが上がると、I-Hubにアップグレードモジュールをインストール出来るようになります。これにより、システム全体の環境を改善できます。
I-Hubアップグレードは、I-Hubが破壊されないかぎり残り続けます。システムインデックスが規定値以下になるとオフライン化し効果を失いますが、インデックスを上げれば再度有効になります。

Strategic Upgrades
Supercapital Construction Facilities StrategicIndex 1以上で導入可能。
これがインストールされているシステム内のSotiyoに、Standup Supercapital Shipyardを設置できるようになる。
これが設置されることで、Sotiyo内部でMS/Titanを建造できるようになる。

また、POSにCapital Ship Assembly ArrayとCapital Ship Maintenance Arrayを設置できるようになる。
Cynosural Navigation StrategicIndex 2以上で導入可能。
これがインストールされているシステム内のPOSに、固定式のサイノビーコン“Cynosural Generator”を設置できるようになる。
Cynosural Suppression StrategicIndex 3以上で導入可能。
これがインストールされているシステム内のPOSに、システム内全域でのサイノ点火を禁止する設備“Cynosural System Jammer”を設置できるようになる。
Advanced Logistics Network StrategicIndex 3以上で導入可能。
これがインストールされているシステム内のPOSに、固定式双方向ジャンプポータル“Jump Bridge”を設置できるようになる。
Military Upgrades
Pirate Detection Array システム内に戦闘アノマリを固定で7つ出現させる。
インデックスが上がるたびに上位版をインストールでき、インデックス5でレベル5のアップグレードが有効ならば、35のアノマリが常時存在する状態になる。
ラッティング収入を飛躍的に上げ安定化させる、Nullの目玉とも言えるアップグレード。
Entrapment Array DEDサイトの発生確率を上げる。
Quantum Flux Generator ワームホールの発生確率を上げる。
Industrial Upgrades
Ore Prospecting Array 鉱石サイトを固定で1つ発生させる。
レベル5アップグレードが有効になれば、常時5つの鉱石サイトが存在する状態になる。
Survey Networks データ及び遺物サイトの発生確率を上げる。


エントーシスリンクは、現行の領土戦機構の根幹を成すMODです。
稼働済みのTCU及びI-Hubの破壊、アウトポストの奪取、TCUのオンライン化2)にはこれが必要になります。

建造物にエントーシスリンクを照射し続けタイマーを回し切ると、その建造物はリインフォースモードに入ります。リインフォース終了と同時に発生するコマンドノード戦(後述)を制することで、その建造物を破壊できます。

タイマーの長さは一定ではなく、ADMによって変化します。ADMが高いほどタイマーは長くなり、リインフォースに入りにくくなります。
また、建造物にエントーシスリンクを複数当てても、タイマーの減りが加速することはありません。なお、複数の異なるアライアンスからエントーシスリンクの照射を受けた場合、タイマーは一時停止します。

なお、キャピタル艦がこれを使用しても通常の1/5の効果しか発揮せず、攻略に極めて長い時間がかかります。
また、RRなどの外部からの支援効果も受けられなくなります。
こういった仕様のため、運用には一定の考慮が必要になります。

エントーシス攻撃成功後のリインフォース終了時間は、2日後の攻撃可能時間帯の何処かにランダムで決定されます。
ADMが高いほどその幅は狭まりますが、ADMが低い場合は当然その幅は広がります。ADMが低い場合は防衛側のメインタイムゾーンにコマンドノードイベントが発生する確率が低くなりますが、攻撃側のメインタイムゾーンに発生する確率も低い(攻撃した時刻とイベントの時刻が乖離する可能性が高い)ので、その点は注意が必要です。

コマンドノードには、それがどの施設に関連するものかわかるよう名前がついている。
コマンドノードの本体は、OVに写っていた方ではなくその下のタイマーがついている方の建造物。
エントーシスリンクによる建造物のリインフォース状態の解除と同時に出現するサイトがコマンドノードです。

コマンドノードは、リインフォースが解除された建造物と同じコンステレーション内に複数出現します。
コマンドノードも、建造物と同様にエントーシスリンクを当てることができます。エントーシスリンクを照射しタイマーを回し切ると、コマンドノード奪取となりそのコマンドノードは消失し、コンステレーション内の別の位置に新たなコマンドノードが出現します。

コマンドノード出現中は、建造物自体にメーターが表示されます。
メーターはコマンドノードの奪取状況を表し、防衛側(建造物所有アライアンス)と攻撃側(それ以外のアライアンス)それぞれのコマンドノード奪取で変動します。
防衛側がメーターを回し切れば防衛成功となります。逆に、攻撃側がメーターを回し切れば防衛失敗となり、TCU/I-Hubなら破壊され、アウトポストであればフリーポートモードに突入します。

フリーポート解除後は、このメーターが「最も優勢なアライアンスのコマンドノード獲得割合」を表示するようになる
アウトポストのリインフォース後のコマンドノード戦に防衛側が敗北すると、そのアウトポストはフリーポートモードに入ります。この時点で既にステーションの所有権は無効化3)されており、誰でも入港可能な状態となります。

フリーポートモードは約48時間継続し、終了後に再度コマンドノードが出現します。
このコマンドノードはリインフォース後のものとは異なり、攻撃側/防衛側という2勢力対抗ではなく、アライアンスごとの対抗戦となります。コマンドノードの過半数を獲得したアライアンスが、アウトポストの新たな所有者となります。

建造物に対するエントーシスリンク攻撃はいつでもできるわけではなく、攻撃可能な時間帯と攻撃無効の時間帯とがあります。
攻撃可能な時間は1日に最大18時間、最短で3時間で可変ですが、攻撃可能な時間帯の中心はアライアンスごとに設定可能で、その時刻はアライアンス情報画面から誰でも確認出来ます。なお、攻撃可能時間の長さはADMによって決まります。


領有可能ソーラーシステムの情報画面
ADM(Activity Defense Multiplier:活動による防御係数)は、そのソーラーシステムにおける防衛のしやすさ、攻略の難しさを示す数値です。ADMの初期値は1で、最大で6まで上げることができます。
ADMは以下の2点を変動させます。

  • エントーシスリンク使用時の、建造物をリインフォースに入れる/コマンドノードを奪取するまでのタイマー時間4)の長さ
  • 各建造物の攻撃可能時間帯の長さ

エントーシスリンクを使用して建造物をリインフォースに入れるまで、デフォルトでは10分間かかります。実際には、ADMの数値倍された時間がかかります。当然、長い時間がかかる方がリインフォースに入れにくく、防衛することが容易になります。
攻撃可能時間帯の長さは、デフォルトの18時間をADMの数値で割ったものになります。そのため、ADMが4なら攻撃可能時間帯は4時間半、6なら3時間になります。これもまた、時間帯が短いほど攻撃を制限できるので、防衛がしやすくなります。

ADMは、システムインデックスによって決まります。そのため、住人がいて経済活動の場所となっているソーラーシステムほど防衛しやすく、住民のいないシステムは容易に攻略できるということになります。

Index Level 0 1 2 3 4 5
Strategic 0 0.4 0.6 0.8 0.9 1
Military 0 0.6 1.2 1.7 2.1 2.5
Industrial 0 0.6 1.2 1.7 2.1 2.5
基礎値 1

ADMは、各インデックスレベルに対応した数値と基礎値の合計になります。ただし6を超えることはありません。

ADMによる影響は具体的に以下のようになります。

ADM 1 2 3 4 5 6
建造物をリインフォースに入れるまでの時間 10分 20分 30分 40分 50分 60分
コマンドノードを奪取するまでの時間 4分 8分 12分 16分 20分 24分
攻撃可能時間帯の長さ 18時間 9時間 6時間 4時間30分 3時間36分 3時間

Capital SystemはADMの表示に☆マークがついている。
アライアンスは、占有しているソーラーシステムのうち、活動の中心としての首都ソーラーシステム(Capital System)をひとつ指定できます。
Capital Systemに指定されたソーラーシステムシステムは、ADMが+2されます。ただし、ADMが6を超えることはありません。
これにより、Capital Systemにおいては容易にADMを最大まで引き上げることができます。


1)
NPCが支配しているNullSecリージョンも存在します。
Curse(Angel)
Venal(Guristas)
Stain(Sansha)
Great Wildlands(Thukker)
Outer Ring(ORE)
Syndicate(Syndicate)
がそうであり、このエリアにおいてプレイヤーが領有権を獲得することはできません。
これらのリージョンに存在するステーションはHigh/Lowのステーションと同様、誰でも利用できます。
2)
起動完了後10分の照射で有効化
3)
CONCORDの下部組織“Secure Commerce Commission[SCC]“所有扱いになる
4)
防衛側以外にのみ適用される
  • pvp/nullsec-war.1529768026.txt.gz
  • 最終更新: 2018/06/24 00:33
  • (外部編集)