Black Ops Fleet
Black Ops Fleetとは、その名の通りBlack Ops1)を主軸としたフリートのことです。
Black Opsの特殊な性能により、通常のサブキャピタルフリートとは全く異なる戦術を実行できます。
Black Opsの特殊性
Black Opsの特徴は、何よりジャンプドライブを搭載していること、そしてジャンプポータルを展開可能なことです。
ジャンプポータルは「遠隔地に展開されたサイノシュラルフィールドに味方艦をジャンプさせる」ものですが、これはTitanにも展開できます(Titanブリッジ)。しかしBlack Opsのジャンプポータル(Black Opsブリッジ)はTitanのそれと性質が大きく異なります。
Titanブリッジとの違い
- Titanブリッジより優れている点
- 最大レンジが長い
- ブリッジ展開艦の移動が容易
- ジャンプ疲労の蓄積が軽く、クールダウンが短い
- ストロンチウムを必要としない
- ハイセクからもポータルを展開できる
- Titanブリッジに劣る点
- 艦種制限が厳しい
- 1隻あたりの燃料消費が激しい(CLクラスを飛ばすと顕著)
Black Opsブリッジでジャンプできる艦船
Black Opsブリッジでジャンプするためには、“Covert Ops Cloaking Device II”2)(光学迷彩)を装備できる艦船である必要があります。
以下の艦船がCovert Ops Cloaking Device IIを装備できます。
- Defensive Subsystem - Covert Reconfiguration3)を装備したStrategic Cruisers
Covert Cyno
Covert Cynoは文字通りBlack Ops専用のサイノです。
通常の主力艦等のジャンプドライブ/ジャンプポータルのジャンプ先には出来ませんが、以下のようなメリットを持ちます。
- グローバルビーコンにならない
- つまり目視圏内でないと点灯を察知されない
- サイクルが格段に短い
- Liquid Ozoneの消費量が少ない
- 係留式サイノジャマー及びインカージョン等によるサイノジャマーの影響を受けない
- ただしデッドスペース内で使用できないのは通常版と同じ
Black Opsのジャンプドライブ/ポータルは通常版のサイノに向けてもジャンプできますが、上記のメリットの存在から、Black Opsを使用する上ではCovert Cynoを使うことが大前提となります。
通常版のサイノを使うことも出来ますが、そうするのであればBlack Opsではなく主力艦をドロップするほうが総合的には良いでしょう。
なお、Covert Cynoも装備できる艦船が限られており、AsteroとStratiosを除くCovert Ops Cloaking Device II搭載可能艦及びBlack Opsのみが搭載可能です。
特にForce Recon Shipはサイノのサイクル短縮とLiquid Ozone消費量削減のボーナスを持っているだけでなく相手の行動を封じることにも長けているので、Covert Cynoを使用するにはうってつけの性能と言えるでしょう。
しかし、Force Reconの存在を察知された時点でBlack Opsだけでなく主力艦の存在を警戒されてしまいます。なので、あえてCovert OpsやProspectなどに装備させるという手もありです。
また、Covert Cynoは前提となるスキルが非常に重いというのが欠点となります。
Black Opsを使用する戦術
上記の長所を活かすと、概ね以下のような運用が出来ます。
- Force Recon等で大型艦を捕縛、Stealth Bomber等をブリッジしてこれを強襲する
- 小型・中型艦を捕縛してBlack Ops本体をドロップ
- ゲートキャンプ等を迂回・潜入、及び送り込んだ戦力の回収
Stealth Bomber Bridge
一番基本的な運用法。敵の捜索・捕縛とサイノ点灯役を兼ねた艦船(俗に「ハンター」と呼ぶ。ワープ性能や防御力に優れたT3CLか、タックル性能に優れたForceReconが望ましい)を敵地に潜入させ、捕縛し次第Stealth Bomberをドロップしこれを撃沈するというもの。敵の行動を封じるために、待機するフリート本隊の方にReconを数隻混ぜるのもいいでしょう。ただしCLクラスはBomberに比べてブリッジに要する燃料が格段に多いため、なるべく少なめにした方がいいです。
ミッションエリアやDEDサイトなどのデッドスペース内ではCovert Cynoも使用できないので、主に戦闘アノマリサイトを攻略している艦船を狙うことになります。Lサイズ火器を用いるSサイズ艦であるBomberの特性から、標的が大型であればあるほど有利に戦えます。ただし、こちらのフリート人数が少ないと撃沈するまでに時間がかかり救援・迎撃が来る可能性があるため、火力とタンク力を考慮した状況判断が必要になります。
Black Ops Drop
こちらもよく使われる運用方法。ハンターを用いる点などは上と同じですが、火力役としてBlack Ops自体をドロップするという点で異なります。
Black Ops単体でもそれなり以上の火力が出るため少人数でも(単独プレイヤーでも)運用できるというのがポイントで、多人数で運用するBomberフリートよりも長時間にわたって展開し続ける事が容易です。つまり、ラッティングがよく行われているソーラーシステムにハンターが張り付き、敵が油断するまで待つという戦術が取れます。
Black Opsを単独でドロップさせる場合は基本的に小・中型艦がターゲットになりますが、Black Opsを多数用意できるのであれば主力艦を撃沈することもできます。ただしBlack Opsの防御性能はあまり高くないので、Widowなどを多数用いて反撃を封じるか、FAXを随伴させてタンク力を補うなどして対策した方がいいでしょう。なおFAXを随伴させる場合には、ジャンプレンジの差から行動範囲が狭くなること、トリアージを用いる都合上迅速な離脱ができなくなること、Covertではなく通常のサイノが必要となることなどを考慮する必要があります。
潜入・回収
上記2つが「敵を捕縛してから火力艦を送り込む」戦術であるのに対し、こちらは予め戦闘が予想される宙域にT3CLなどの火力艦を送り込んだり、ボムの使用を前提としたStealth Bomber4)を展開したりするものです。具体的にはエントーシス戦などで出入り口を封鎖されているコンステレーションなどにでも、光学迷彩&バブル無効にしたT3CLなら封鎖を突破しやすいので、そこからCovert Cynoを焚いて戦力を展開させることができます。予めサイノ役の艦船を潜伏させておくのも有効です。
多くの場合コンステレーションの出入り口は限られているので、敵性領域においてある程度の戦力を展開するとそこで待ち伏せをされ撤退ができなくなります。しかし、光学迷彩艦のみで構成されたフリートであればBlack Opsを呼び寄せることで容易に脱出ができます。
手順としては、
- Covert Cynoを積んだ艦船がセーフスポットを作成
- サイノ点火、Black Opsがジャンプ
- その場でBlack Opsはクロークし(Black Opsは光学迷彩を装備できない)5)、ジャンプのクールダウンの消化とキャパシタリチャージを待つ
- その他のフリートメンバーが、光学迷彩を展開した状態でBlack Opsへ0mワープし集合(※誰かが光学迷彩を解いていると、集まったところで全員の光学迷彩が解けるので注意)
- クールダウン消化とキャパシタリチャージとメンバー集合が完了し、帰還用サイノの準備ができた段階でクローク解除
- 帰還用サイノ点火、ブリッジを展開しフリートメンバーをジャンプさせる
- フリートメンバーが全員ジャンプしたところでBlack Ops本体がジャンプ
このようになります。
フリート内にCLクラスが多い、ジャンプ回数が多くなることが見込まれるなどで燃料が足りるか不安な場合は、燃料輸送役としてBlockade Runner(軽トラ)を随伴させると良いでしょう。ハイスロが2つあるため光学迷彩とCovert Cynoの併用が可能であり、フリート行動の中継役としても活用できます。
各Black Opsの特性
Amarr | Redeemer リディーマー | 火力性能は高いが、ミッドスロットが少なくEWARを用いるには向かない。 そのためソロ襲撃運用ではなく純粋な火力役として複数艦並べて用いるのに向く。 また、ロースロットの多さからカーゴ容積を最も大きく拡張できるので、純粋なブリッジ役として用いるのに最適。 |
|
Caldari | Widow ウィドウ | ECMが強力だが、ECMに特化すると火力と防御力が心もとなくなる。 ECMをあくまでサブウェポンとして用いるなら、それなりの火力と防御力を備えられる。 運用する環境によって使い分けたい。 |
|
Gallente | Sin シン | 火力・防御力・EWAR力のバランスが良く、ソロ襲撃に向く。 ユーティリティハイが最も多く、Neutで電池を消し飛ばして殺す戦法が強い。 |
|
Minmatar | Panther パンサー | こちらもソロ襲撃向き。防御性能はSinに比べて劣るが、こちらは足が速いという長所を持つ。 | |
CONCORD | Marshal マーシャル | 高スペック。スロット数が多く何でもできる。ただしとにかく高価。 |