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領土戦
NPCではなくプレイヤーが統治しているNull-Sec1)では、日夜領土をめぐる戦いが行われています。
Nullでの戦いは単なる撃ち合いだけではなく、外交など様々な要素がからみ合っています。
ですがここでは、主にその領土周りのシステムについて解説していきます。
そもそも領土とは
Nullsecの第一の特徴は、そのセキュリティステータスの低さです。そのため、
- NPCを倒した時にもらえるバウンティが高額。
- 難易度の高い各種サイトが発生し、レア度が高く高額なアイテムが出やすい。
- レアリティの高い月資源が多い。
といったように、戦闘・採掘系の金策を非常にし易い環境となっています。
領土を持っていると様々な恩恵を受けられます。
特に「敵性プレイヤーは領土内のステーションを利用できない」というポイントが重要で、これにより「領土を持っている=周辺ソーラーシステムの独占的な利用が可能」ということが成り立ちます。
領土システム
領土を持つということは、「そのシステムにおける領有権(Sovereignty:略してSov)を持っている」ということです。
このSovを掌握するためには、そのシステム内に自分のアライアンスの所有するTCU5)を設置しオンラインにしなければなりません。
1つのソーラーシステムの中でオンラインにできるTCUはひとつまでです。そのため、領土を獲得するためには
- 何らかの理由6)でTCUがオフラインになっているソーラーシステムに、TCUを設置しオンライン化する。
- オンライン状態のTCUを破壊し、新たにTCUを設置してオンライン化する。
- オンラインになっているTCUを譲渡してもらう。
上記のような方法を取らなければなりません。
オンラインTCUがないシステムへの設置7)とTCUの譲渡8)については、そこまで複雑ではありません。
問題は2番目の「TCUを破壊する場合」です。このゲームの中では比較的複雑なシステムとなっているので、以下で解説していきます。
TCUを破壊するためには
平常時において、オンラインのTCUは攻撃無効状態9)になっており、破壊することは出来ません。
TCUが攻撃可能な状態になるのは、以下の条件を全て満たしたときです。
- システム内にI-Hub12)が存在していない。
- システム内にアウトポストが存在しないorアウトポストの所有者がTCUの所有者と異なっている。
また、I-Hubは攻撃により破壊可能、アウトポストも攻撃により所有権を奪取できます。
ただし、これらも平常時は攻撃無効状態になっています。I-Hubとアウトポストが攻撃可能になるための条件は
- そのシステムにあるスターゲートのうち過半数にSBUが設置・オンライン化されている。
となっており、TCU攻撃条件の一部と共通です。
そのため、一般的なSov奪取の流れは
以上のようになっています。
SBU、I-Hub、アウトポスト、TCUなど、ストラクチャはいずれも非常に高いHPを持っています。
そのため、Sov奪取のためにはDNやMSなどの超高火力艦や、そのサポート用の艦艇が多数必要になります。
I-Hubとアウトポストのリインフォース
Sov奪取までの流れは上記の通りですが、最大の争点となるのはI-Hubとアウトポストを巡る攻防です。
というのも、I-HubとアウトポストにPOSのようなリインフォースモード17)が存在するからです。そのため侵攻側は複数回にわたり、指定された時刻に攻撃を実行しなくてはなりません。
「POSのようなリインフォース」と書きましたが、仕様はかなり異なります。
- POSのリインフォースが「シールドHP25%」で発動するのに対し、I-Hubとアウトポストのリインフォースは「シールドHP25%」と「アーマーHP50%」で発動する。つまり2段階で発動する。
- POSのリインフォース期間は投入したストロンチウム化合物の量で決まるのに対し、I-Hubとアウトポストのリインフォース時間は資源を必要とせず、設定で任意に期間を変更できる。I-Hubは最大24時間、アウトポストは最大48時間。ただし、実際のリインフォース期間は設定期間から±2時間程度の誤差を生じる。
- シールドリインフォース解除後にシールドHPが0になり、アーマーリインフォース解除後にアーマーHPが25%になる。(POSの場合はストロンチウムを消費するだけで、HPは変化しない。)
- アウトポスト所有者とSov所有者が異なる場合、アウトポストのリインフォースは発動しない。
SBUとTCUにはリインフォース機構はありません。そのため、I-Hubやアウトポストに比べれば破壊するまでに時間がかかりません。これも、I-Hubとアウトポストが争点になる理由の一つです。
ただし、システム内に存在するI-Hubとアウトポストの両方(片方しかない場合は、その片方)がリインフォースモードになっている場合、SBUは攻撃不能状態になり、破壊できなくなります。この無敵状態は、いずれかのストラクチャのリインフォースモード終了と同時に解除されます。
Sovの防衛
上記のような攻撃に対する対抗策としては、以下の様なものが挙げられます。
これらの全てに成功すれば、防衛は完全に成功したと言ってもいいでしょう。
防衛側がリインフォース解除時刻を選べるため、メンバーを確保できる時間帯にリインフォース解除になるようにするのが普通です。
組織としての戦力差を考慮しなければ防衛側有利なシステムと言えます。
Curse(Angel)、Venal(Guristas)、Stain(Sansha)、Great Wildlands(Thukker)、Outer Ring(ORE)、Syndicate(Syndicate)がそうであり、このエリアにおいてプレイヤーが領有権を獲得することはできません。
これらのリージョンに存在するステーションはHigh/Lowのステーションと同様、だれでも利用できます。
入港した後に権限を剥奪された場合は、Fit換装やリペア設備・クローン施設などのステーション設備を一切使用できなくなります。
スキルクローン設定をしていたステーションの権限を剥奪された場合、強制的に別のステーションに契約を変更させられます。ただし、設置していたジャンプクローンはそのまま残されます。ジャンプクローンの新規製造は出来ませんが、ジャンプすること自体は制限されません。
ゲートが2つであれば2つ。
ゲートが3つであれば2つ以上。
ゲートが4~5つであれば3つ以上。
スターゲートの周囲30~150kmにおいてのみ設置・オンラインにできるストラクチャ。
1つのスターゲートに対し1つだけオンラインにできる。
専用のアップグレードパーツを組み込むことで、システムの性質(利用できる施設の拡張、NPCサイト・鉱石サイトの質などなど)を向上できる。
これがオンラインになっているとTCUが攻撃不可能になるため、Sovの防衛機構としての性質も持つ。
1.敵性SBUが残ったまま攻撃した場合、敵はSBUをオフライン化するだけで防衛ができるから。
2.スターゲートの半数以上にSBUが設置されていると、新たにTCUを設置できない。友軍勢力でSBUを押さえておくことで、TCU破壊後にすぐオフラインにできるようになるから。
アウトポストのストラクチャHPが0になった時、最後に攻撃したプレイヤーが所属するコーポレーションに対して所有権が移行します。その数分後に、シールド・アーマー・ストラクチャのHPが完全に回復します。
係留に5分、オンラインまでに8時間を要する。
また、オンライン化に際して一定のISKを必要とします。