module:turret

タレット

ハイスロットに装備するタレットミサイルランチャーは、敵にダメージを与えるための主兵装となります。

ここでは、各タレットについて解説していきます。

タレットには

  • Energy Turret(エネルギータレット)
  • Hybrid Turret(ハイブリッドタレット)
  • Projectile Turret(プロジェクタイルタレット)
  • Precursor Turret(プレカーサータレット)

の4種類があります。ただし、Precursor Turretについてはやや特殊なので、最後にまとめて説明します。
これにミサイルランチャーを加えた5種類の兵装が、船に装備する基本的な主兵装となります。
船に装備するタレット・ランチャーは、特別な理由がない限り必ずその船のボーナスの対象になるものを使いましょう。

Precursor Turret以外のタレットには3種それぞれに短射程高火力版長射程版のものがあり、それぞれ呼び名が異なります。

短射程 長射程
Energy Pulse Laser
(パルスレーザー)
Beam Laser
(ビームレーザー)
Hybrid Blaster
(ブラスター)
Railgun
(レールガン)
Projectile Autocannon
(オートキャノン)
Artillery
(アーティラリ)

タレットを区別する上で重要となる性能項目について、簡単に説明します。

ダメージ倍率 これが大きいものほど、弾が当たった時のダメージ量が大きくなります。
発射間隔
(Rate of Fire)
RoFとも。これが短いほどDPS1)は上がりますが、その分キャパシタや弾薬の消費が激しくなります。
最適射程距離
(Optimal Range)
いわゆる射程距離。この範囲内にいる静止目標に対しては100%の命中率を得られる2)、という意味だと思っていいです。
精度低下範囲
(Falloff)
目標が最適射程距離より遠くにあるときの、命中率の下がり方の緩やかさを示す数値。長いほど良いです。
最適射程距離に精度低下範囲を足した距離を、一般的に有効射程と呼びます。
追跡速度
(Tracking Speed)
トラッキング速度とも。タレットの旋回性能を示す値で、これが高いほど移動目標に対する命中率が良いと言えます。
また、DPSや射程距離は大型のタレットほど良くなっていきますが、追跡速度は大型のタレットほど悪化していきます。

上を更にまとめると、

  • DPS(ダメージ倍率と発射間隔)
  • 射程距離(最適射程距離と精度低下範囲)
  • 追跡速度

の3つとなります。
射程距離と追跡速度の違いによって、各タレットの得意な戦術や目標が違ってきます。

目標を射程距離内に収めて、目標の動きに対する十分な追跡速度がある状態でなら、目標に弾を当てることができ、ダメージを与えることができます。
射程距離や追跡速度が足りなければ、弾はカス当たりにしかならなかったり、全く当たらなかったりします。
大事なのはDPSだけではありません。


Agony Unleashedによる簡単な解説動画です。Leucy Kerastase氏による字幕がYoutube上で追加されています。
更に詳しい解説はダメージ計算式にあります。

なお、短射程タレットと長射程タレットの性能は概ね以下のようになっています。

短射程 長射程
ダメージ倍率
発射間隔
DPS
射程距離
追跡速度

また、各タレット間で比較すると以下のようになります。

Pulse Blaster AC
ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費
Beam Rail Arty
ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

全てのタレットは、それぞれに適合する弾薬を用意し装填しなければ撃つことができません3)

弾薬にはいくつか種類があり、それによってタレットの射程や威力が変化します。
標準型の弾薬は、威力が高いものほど射程が短く、射程が長いものほど威力が低くなっています。また、中射程弾薬はキャパシタの消費を抑えたり追跡速度を向上させたりなどの独自のメリットを持っています。

標準型弾薬とは別に、T2仕様のタレットでのみ使用できるT2弾薬というものがあります。
T2弾薬は癖がありますが、使い方を間違えなければ強力です。
T2タレット限定のためスキル要件は高いですが、使えるようになって損はありません。


Energy Turret

エネルギータレットは、船のキャパシタを消費して攻撃するタレットです。レーザータレットとも呼ばれます。
Amarr艦の大半と、Blood、Sansha及びSoEの艦がこれへのボーナスを持っています。

このタレットの弾薬は、一般的に「レンズ」と呼ばれます。他のタレット用弾薬とは異なり、レンズはいくらタレットを撃っても数が減らないという特性があります。4)このためリロードが必要なく、キャパシタがある限り半永久的に攻撃し続けることができます。これは弾薬代がほとんど掛からないということでもあります。
また、レンズの交換にかかる時間も極めて短いため、状況に応じて最適な射程のレンズに随時切り替えて戦う、といったことも容易です。

攻撃属性はEMとThermの2属性で、BloodとSansha5)に対して特に有効です。

弾薬を消費しないもののキャパシタの消費量はかなり大きく、SpaceshipCommandスキルやBurstControl(バースト制御)スキル、キャパシタ関連スキルなどを高めるまでは、キャパシタのやりくりに苦労することが多くなります。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

パルスレーザーは、短射程型のエネルギータレットです。
他の短射程タレットに比べて追跡速度がやや低く、DPSも高いわけではない6)ものの、最適射程距離が格段に長いため、至近距離を除いた広い範囲で他のタレットより高い攻撃力を発揮できます。

T2弾薬のScorch(スコーチ)レンズは、最適射程距離を大幅に延ばすだけでなく威力も高く、非常に強力なレンズです。
このため、パルスレーザーは特に、T2タレットを使えるようになってからがようやく本領発揮と言えます。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

ビームレーザーは、長射程型のエネルギータレットです。
長射程タレットの中ではDPSが最も高く、DPSだけなら短射程型であるパルスレーザーよりも高いほどです。
しかしパルスとは対照的に、射程距離は他の長射程タレットに比べて短く、追跡速度は他の長射程タレットより高くなっています。このため、中〜長距離戦が得意なタレットとなっています。

キャパシタ消費量はパルスよりも大きいので、キャパシタ管理はパルスより更に難しくなります。

名称 タレットへの補正 ダメージ
(EM/Therm)7)
最適射程 Cap消費 追跡速度
T1 Crystal
Multifrequency
(多周波)
-50% ±0% ±0% 12
(7/5)
Gamma
(ガンマ線)
-37.5% -15% ±0% 11
(7/4)
Xray
(X線)
-25% -25% ±0% 10
(6/4)
Ultraviolet
(紫外線)
-15% -35% ±0% 9
(6/3)
Standard
(標準)
±0% -45% ±0% 8
(5/3)
Infrared
(赤外線)
+20% -35% ±0% 7
(5/2)
Microwave
(マイクロ波)
+40% -25% ±0% 6
(4/2)
Radio
(電波)
+60% -15% ±0% 5
(5/0)
Fac Crystal
Blood ~
(ブラッド)
T1と同一 T1の
+10%
Sanshas ~
(サンシャ)
T1の
+10%
Imperial Navy ~
(帝国海軍)
T1の
+15%
Dark Blood ~
(ダークブラッド)
T1の
+20%
True sanshas ~
(トゥルーサンシャ)
T1の
+20%
T2 Pulse Crystal
Conflagration
(コンフラグレーション)
-50% +25% -30% 17.8
(8.9/8.9)
Scorch
(スコーチ)
+40% ±0% -25% 11
(9/2)
T2 Beam Crystal
Gleam
(グリーム)
-75% ±0% +25% 14
(7/7)
Aurora
(オーロラ)
+80% ±0% -75% 8
(5/3)

Hybrid Turret

ハイブリッドタレットは、弾薬とキャパシタの両方を消費して攻撃するタレットです。
Caldari/Gallente艦の半数と、Serpentis艦がこれへのボーナスを持っています。

攻撃属性はThermとKinで、Serpentis及びGuristasに対して特に有効です。

キャパシタ消費量はエネルギータレットに比べると大したことはありませんが、キャパシタを空にして(されて)しまうと攻撃ができなくなる、という点には注意が必要です。

短射程型と長射程型で性質が大きく異なります。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

ブラスターは短射程型のハイブリッドタレットです。
DPSそのものは全タレットの中でも最大で追跡速度も高いのですが、射程距離、特に最適射程距離が極めて短いため、そのDPSを最大限に発揮するためには目標までの距離を出来る限り詰める必要があります。
静止目標に対しては、その高いDPSを遺憾なく発揮できます。

主に追跡速度や精度低下範囲にボーナスを持つGallente艦と相性が良く、Web強度ボーナスを持つSerpentis艦との相性は抜群です。
逆に、最適射程距離ボーナスの多いCaldari艦との相性はあまり良いとは言えません。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

レールガンは長射程型のタレットです。
ブラスターとは対照的に、タレットの中で最も長い最適射程距離を持ちます。
火力等も低くなく、癖の少ない使いやすいタレットです。

Caldariのハイブリッドタレット艦は最適射程距離ボーナスを持つことがほとんどなので、Caldari艦は大抵こちらを載せることになるでしょう。

名称 アイコン タレットへの補正 ダメージ
(Kin/Therm)8)
S M L XL 最適射程 精度低下 Cap消費 追跡速度
T1
Antimatter
(アンチマター)
-50% ±0% ±0% ±0% 12
(7/5)
Plutonium
(プルトニウム)
-37.5% ±0% -5% ±0% 11
(6/5)
Uranium
(ウラン)
-25% ±0% -8% ±0% 10
(6/4)
Thorium
(トリウム)
-12.5% ±0% -40% ±0% 9
(5/4)
Lead
(鉛)
±0% ±0% -50% ±0% 8
(5/3)
Iridium
(イリジウム)
+20% ±0% -24% ±0% 7
(4/3)
Tungsten
(タングステン)
+40% ±0% -27% ±0% 6
(4/2)
Iron
(鉄)
+60% ±0% -30% ±0% 5
(3/2)
Faction
Guristas ~
(ガリスタス)
T1と同一 T1の
+10%
Shadow ~
(シャドウ)
T1の
+10%
Caldari Navy ~
(カルダリ海軍)
T1の
+15%
Federation Navy ~
(連邦海軍)
T1の
+15%
Dread Guristas ~
(ドレッドガリスタス)
T1の
+20%
Guardian ~
(ガーディアン)
T1の
+20%
T2 Blaster
Void
(ボイド)
-25% -50% +25% -25% 17.8
(8.9/8.9)
Null
(ヌル)
+40% +40% ±0% -25% 11
(5/6)
T2 Railgun
Javelin
(ジャベリン)
-75% ±0% ±0% +25% 14
(6/8)
Spike
(スパイク)
+80% ±0% ±0% -75% 8
(4/4)

Projectile Turret

プロジェクタイルタレットは、弾薬のみを消費して攻撃するタレットです。
Minmatar艦の多くとAngel艦がこれへのボーナスを持っています。

このタレットの最大の特徴は、弾薬を替えることによって射程だけでなく攻撃属性も変えられることです。
短射程弾薬だけでも、EMP弾、Phased Plasma(フェーズドプラズマ)弾、Fusion(フュージョン)弾がそれぞれEM、Therm、Exp属性となっており、様々な目標に対応可能です。

もう一つの特徴として、他2種のタレットとは異なり、プロジェクタイルタレットは攻撃の際にキャパシタを消費しません。
Minmatar艦は全体的に元のキャパシタ性能が低いので、キャパシタの安定させやすさという点でのメリットはあまりありません。
どちらかというと、キャパシタが枯渇しても攻撃を続行できるという点で、PvPにおけるメリットだと言えます。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

オートキャノンは短射程型のプロジェクタイルタレットです。
傾向としては最適射程距離が短いものの精度低下範囲が長くなっており、有効射程距離は概ねブラスターとパルスレーザーの中間ほどです。
追跡速度もパルスレーザーとブラスターの中間程なので、得意な交戦距離もそれらの間くらいになります。

何も考えずに使うと、どっちつかずの中途半端な性能に落ち着いてしまいます。
プロジェクタイルタレットである利点を活かし、敵の弱点を突く運用が求められます。

SMLXL

ダメージ倍率
発射間隔
DPS
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

アーティラリは長射程型のプロジェクタイルタレットです。
連射速度が遅くDPSは低いものの、単発火力は全タレットの中で最も高くなっています。

最適射程距離は比較的長いものの追跡速度が低いため、普通に使うとビームレーザーやレールガンに火力で見劣りする部分が多くあります。
しかし、単発火力に特化しているその性能は、PvP環境において特異な立ち位置を持っています。

例えば、一撃で相手のHPを全て削り切ることができるなら、相手の回復力に対してDPSが負けていても倒すことができます。一撃で倒せなくとも、シールドあるいはアーマーを一撃で全て削ってその下までダメージを与えられるなら、回復力に関係なくいずれは倒すことができます。
これは、1対1だけでなく、多人数戦においても同じことが言えます。

DPSだけが全てではない、ということを良く表しているタレットです。

名称 アイコン タレットへの補正 ダメージ
(EM/Therm/Kin/Exp)9)
S M L XL 最適射程 精度低下 追跡速度
T1
EMP
(EMP)
-50% ±0% ±0% 12
(9/0/1/2)
Phased Plasma
(フェーズドプラズマ)
-50% ±0% ±0% 12
(0/10/2/0)
Fusion
(フュージョン)
-50% ±0% ±0% 12
(0/0/2/10)
Titanium Sabot
(チタニウムサボット)
±0% ±0% +20% 8
(0/0/6/2)
Depleted Uranium
(劣化ウラン)
±0% ±0% +20% 8
(0/3/2/3)
Proton
(プロトン)
+60% ±0% +5% 5
(3/0/2/0)
Nuclear
(ニュークリア)
+60% ±0% +5% 5
(0/0/1/4)
Carbonized Lead
(炭化鉛)
+60% ±0% +5% 5
(0/0/4/1)
Faction
Arch Angel ~
(アークエンジェル)
T1と同一 T1の
+10%
Republic Fleet ~
(共和国海軍)
T1の
+15%
Domination ~
(ドミネーション)
T1の
+20%
T2 Autocannon
Hail
(ヘイル)
-50% -25% -30% 17.7
(0/0/3.8/13.9)
Barrage
(バラージ)
±0% +40% -25% 11
(0/0/5/6)
T2 Artillery
Queke
(クエーク)
-75% ±0% +25% 14
(0/0/5/9)
Tremor
(トレマー)
+80% ±0% -75% 8
(0/0/3/5)

Precursor Turret

プレカーサータレットは、Triglavian艦専用のタレットです。他のタレット等に比べて装備制限が非常に厳しく、適合するサイズのTriglavian艦しか装備できません。10)
弾薬とキャパシタの両方を消費して攻撃します。

Triglavian艦はタレットハードポイントが1つしかないため1隻に1基しか装備できませんが、1基で複数基分の火力を持ちます。
攻撃属性はThermとExpです。

現状、短射程型のEntropic Disintegratorしかありません。

SML

ダメージ倍率 可変
発射間隔
DPS 可変
最適射程距離
精度低下範囲
追跡速度
キャパシタ消費

Entropic Disintegratorは短距離型のタレットです。
パルスレーザーに近い長めの射程と、ブラスター並みの高いトラッキングを併せ持ちます。
ただし、他のタレットと違って精度低下範囲がありません。そのため、射程外の目標に対して射撃することができません。

最大の特徴は、ダメージ倍率が可変であり、サイクルを中断せず撃ち続けるとダメージ倍率が徐々に上昇するという点です。
基本的には30サイクルで最大倍率に達し11)、撃ち初めの2.5倍のダメージになります。
Triglavian艦の撃ち初めのDPSは同クラス艦船の短射程型タレットFitに比べて低いですが、ダメージ倍率が最大に達したときのDPSは同クラスを圧倒する高いものになります。
サイズやスキル、Fitで変わりますが、最大火力に達するまでの時間は1分半から2分台くらいです。なお、オーバーロードではサイクルを短縮できません。

ただし、いかなる理由でも一度射撃を中断すると、ダメージ倍率は初期値に戻ってしまいます。
手動停止だけでなく、弾切れ、ECM等によるロックオンの解除などの他、このタレット特有のものとして目標が最適射程圏外に出てしまうことも停止原因に挙げられます。特にTracking Disruptorの射程妨害によっても止まってしまうことがあるという点には注意が必要でしょう。

名称 タレットへの補正 ダメージ(S/M/L)
(Ther/Exp)
最適射程 Cap消費 追跡速度
T1
Tetryon
(テトリオン)
-30% ±0% ±0% 105/330/868
(72/33)/(230/100)/(602/266)
Baryon
(バリオン/重粒子)
+10% ±0% ±0% 99/310/812
(57/42)/(190/120)/(490/322)
Meson
(メソン/中間子)
+80% ±0% ±0% 78/240/616
(45/33)/(150/90)/(378/238)
T2 charge
Occult
(オカルト)
-40% ±0% -25% 135/430/1078
(72/63)/(240/190)/(630/448)
Mystic
(ミスティック)
+50% ±0% -50% 96/300/777
(63/33)/(200/100)/(518/259)

1)
Damage Per Second:1秒当たりのダメージ量。攻撃力の高さを端的に表した数字
2)
厳密には違うけど
3)
民間人仕様タレットなど、ごく一部の例外はある
4)
ただし、Faction及びT2のレンズは発射する度に「損耗度」が加算されていき、これが最大になるとレンズが破壊されタレットが撃てなくなる。
5)
ただしインカージョン時のものを除く
6)
ビームレーザーの方がDPSが高い
7) , 8) , 9)
Sサイズ時のもの。サイズが1段階上がるたびに2倍になる
10)
非Triglavian艦に装備できないだけでなく、SサイズタレットをVedmakに装備するといったこともできない
11)
シップボーナスで最大倍率が伸びていると、最大倍率に達するまでのサイクル数も増える
  • module/turret.txt
  • 最終更新: 2021/12/18 20:10
  • by 127.0.0.1