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ミサイル

ミサイルはタレットと並ぶEVEにおける主要火器の一つです。

ミサイルとタレットの違い

ミサイルランチャーはランチャー用のハードポイントを必要とします。
ランチャーハードポイントを多く持つ船は大抵ミサイル向きのボーナスも持っており、こういう船を指して「ミサイル艦」と呼びます。

ミサイル艦はCaldariに多く、次いでMinmatar、そして少数ですがAmarrにもミサイル艦が存在します。

ミサイルとタレットの決定的な違いは、ダメージの計算式にあります。
タレットは「目標との距離」「目標との位置変化」「目標のシグネチャ半径」によってダメージが減衰しますが、
ミサイルの場合「目標の速度」「目標のシグネチャ半径」によってダメージが減衰します。

これが何を意味するのかというと、目標が射程内にいる限り、自分の動きによってダメージが減衰することがないということです。
より具体的な極端な例を挙げると、止まっている目標に対して高速でオービットして攻撃する場合、タレットのダメージは下がりますが、ミサイルは減衰しません。また、目標に自艦の至近距離をオービットされているときにタレットはほとんど当たりませんが、ミサイルなら速度で振り切られない限り命中します。
安定したダメージを与えられる、より大きいダメージを与えるための操艦操作を必要としない、というのがミサイルの利点となります。

逆に言うと、適切な距離・適切な位置関係を維持し続けているタレット艦には火力負けすることが多い、ということでもあります。

タレットの補助スキルはタレット3種に共通して有効なのに対して、ミサイル用の補助スキルはミサイル専門で完全に独立しています。
そのためか、補助スキルのレベルアップによる恩恵がタレットのそれよりも大きくなっています。特に射程系のボーナス(Missile Projection, Missile Bombardment)は効果が大きく、逆に言えばこれらを十分に育てていないと射程が悲しいほど短くなってしまいます。

通常、タレットは3種それぞれに短射程高火力型と長射程型の2系統があります。
ミサイルも同様に短射程高火力型と長射程型がありますが、それに加えて高速型というものもあります。

高速型ランチャーは巡洋艦用のMサイズ以上にしかなく、これらは1段階下の長射程ミサイルを高速で連射するというものです。単純なDPSでは短射程型よりも低いですが、爆発半径の小さいミサイルを使うため実効ダメージが高く、同格以下の目標に対しては高い瞬間火力を発揮できます。
なお、通常のミサイルランチャーがリロード時間10秒なのに対し、高速ランチャーはリロード時間が長く35秒も(Rapid Torpedoは40秒)かかります。それにより戦闘時間が長くなる場合の火力効率は低くなるので、PvEには向いているとはいえません。

ミサイルはタレットと違い、弾薬のバリエーションがありません。T1弾薬、Fac弾薬、T2弾薬、特殊弾薬と、それぞれに4属性のバージョンがあるだけです。
弾薬の換装により、攻撃属性を自由に変えられるというのもミサイルの強みです。この特性は、敵の弱点属性が決まっているPvEにおいて特に有効と言えるでしょう

T2弾薬には

  • 短射程型用の高火力弾“Rage”
  • 短射程型用の長射程弾“Javelin”
  • 長射程型用の高火力弾“Fury”
  • 長射程型用の高精度弾“Precision”

があります。
高火力弾は爆発半径も大きいため、事実上の対格上用弾薬となっています。

特殊弾薬には、ミサイル迎撃用の“Defender Missile”と、ロックオンを必要とせず自動で付近の敵を攻撃する“Auto-Targeting Missile”があります。
前者は産廃ですが、後者はPvEなどで使われることもあります。とは言え、こちらもあまり一般的ではありません。

ミサイルにはHPが設定されており、飛行中にHPが0になれば破壊されダメージを与えられません。
前述のDefender Missileはこのためのものですが、非常に効率が悪く全くと言っていいほど使われません。

積極的にミサイルを破壊しようと試みる場合は、スマートボムを大量に載せたBSを射線上に配置し、それで焼き払います。1)



ミサイルランチャーの種類

Rocket Launcher FG/DD用の短射程ミサイルです。
大抵の場合、射程がScram/Webレンジより短くなるため、つかみ合っての殴り合いに用いられます。
タレットに火力負けする場合が多く、あまり積極的には用いられていません。


Light Missile Launcher FG/DD用の長射程ミサイルです。
ボーナスやスキルが乗ればFG/DD用兵装の中では最も長い射程が得られる2)こともあり、PvE/PvPどちらでもよく用いられます。
小型のミサイル艦はとりあえずこれを載せておくのが安定でしょう。


Heavy Assault Missile Launcher CL/BC用の短射程ミサイルです。略してHAMと呼ばれることが多いです。
Heavy Missileと名前が似ていますが別物です。使う弾薬が違うので注意。とはいえ、この2つはセットでボーナス対象になることがほとんどです。3)

射程ボーナスを持たない船でPvEに使うのは辛いものがあります。T2のJavelin弾が使えれば楽にはなります。


Heavy Missile Launcher HAMとの対比でHMと略されることもあります。
それなりの射程を持つことからHAMより扱いやすく、PvE/PvP問わず使われます。

以前はこれとDrakeの組み合わせが環境を席巻したこともありましたが、そのために何度かのNerfを受け現在の性能に落ち着いています。


Rapid Light Missile Launcher CL/BC用の高速ミサイルランチャーです。このゲームにおいてRLMLと書かれている時は、ほぼRapid Light Missile Launcherのことを指します。

中型艦船用装備ですが、使用する弾薬は小型艦船用のLight Missileです。小型用のLight Missile Launcherより連射速度が上がっています。
発揮できる最大DPSはHAMやHMより低いものの、爆発半径が小さく爆発速度の高いLight Missileを使用することからダメージの減衰が小さく、小型目標に対するダメージの通りはHAMやHMより良くなっています。

CL/BC用ではありますが、BCはこれに対するボーナスをほとんど持っていません。共通ボーナスで射程が多少伸びている程度です。
また、Amarrのミサイル艦はHAM/HMへのボーナスだけ持っていることが大半で、RLMLへのボーナスはSacrilegeがおまけ程度に持っているくらいしかありません。


Torpedo Launcher 短射程型のBS用ミサイルです。
とは言え射程の短さからBSは運用しづらく、Stealth Bomberが用いるのがほとんどです。

奇襲し反撃を許さず一方的に殴るという運用が多いことから、Polarized Weapon4)が最もよく用いられる兵装でもあります。


Cruise Missile Launcher 長射程型のBS用ミサイルです。
ボーナスなどが乗ると射程が非常に長くなりますが、T2のPrecision弾薬の射程の短さを補えるので無駄にはなりません。

PvEではTorpedoではなくこちらが主流です。PvPにおいてはRHMが用いられることが多くなりましたが、それでも大規模フリートにおいてはこちらが使われることが多いです。


Rapid Heavy Missile Launcher BS用の高速ランチャーです。CL/BC用であるHeavy Missileを使うという点以外は、Rapid Lightとほぼ同様と考えていいでしょう。FGにもそれなりに対処できます。

注意すべき点としては、Rapid Heavyに対するDPS以外のボーナス、例えば射程延長やダメージ効率上昇といったボーナスを持つ艦船がBarghest以外にない、ということが挙げられます。


XL Torpedo Launcher XL Cruise Missile Launcher DN/Titan用ミサイルです。
XL Torpedoは火力だけでなく十分な射程があることから、ほとんどの場合こちらが用いられます。
XL Cruiseが使われることは稀です。


Rapid Torpedo Launcher DN/Titanが用いる高角砲の一種です。高速型ランチャーの一種とも言えます。
他の高角砲がXL弾薬を用いるのに対し、こちらはBS用であるTorpedoを用いるというのが大きな違いです。短射程型弾薬ですがボーナスが乗るためそれなりの射程を確保でき、使い勝手は悪くありません。


1)
一般的にこれをFirewallと呼びます。
2)
ただしCormorantは例外
3)
Legionなどの例外はある。
4)
通常型より火力が高いが、装備するだけで全レジストが0になるという強烈な副作用を持つ兵装。短射程型タレット/ミサイルにのみ存在する。
  • module/missile.1474957332.txt.gz
  • 最終更新: 2016/09/27 15:22
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