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Alliance Tournament XVIII

今大会では、ルール発表から開催までの間に、海軍BS/CL及びHACのバランス調整が入っていた。

これにより、これまで産廃同然の扱いだったNavyArmageddonNavyDominixが大幅に強化され、一気に実戦級に躍り出た。特にNavyArmageddonはノーマルArmageddonのほぼ完全上位互換というべき性能になり、砲火力とドローン火力、Neutによる制圧力を兼ね備えた有力なBSの一角に数えられるようになった。
また、元々海軍BSの中ではよく使われる方の船であったFleetTyphoonも、何故か同時に強化された。
これに加えて、NavyExequrorも強化を受け火力一辺倒から脱却し、トップクラスのアーマータレットCLとしてNavyAugororと並んで多用されるようになった。

ATXVIIIのルールの前回からの最も大きな変更点は、艦種の重複にペナルティがかかるようになったことと、WD/RSDのスクリプト解禁の2点であった。

前者により、コストパフォーマンスに優れる船を何隻も並べることはもはや有効ではなくなり、前々回大会のような強制ではないもののハイランダー構成を基本にせざるを得なくなった。 後者は特にWDのそれが大きな影響を与えた。これまでよく見られた「火力をBSに集約し、中小型艦がタックルやEWARでこれをサポートする」という構成は、WDにより封殺されてしまう危険性が極めて大きくなってしまった。 また、WDはタレットかミサイルかどちらかしか妨害できないため、基本的に両方を装備するものである。そのため、編成をタレット艦かミサイル艦かどちらかに統一することで、装備されているWDの片方を無駄にさせることを意識しなければならなくなった。

フラッグシップ周りでの変更点は、Neut及びWebの上位品をフラッグシップで使えるようになったことと、アビサルモジュールが使えなくなったことである。Bhaalgornなどは変わらずフラッグシップに指定できないままであった。
この結果、各チームの選出したフラッグシップは、BarghestVindicator、Armageddonの3種に集中した。

海軍BS等のバランス調整の発表はフラッグシップ申請が終わったあとであったため、これら(特にNavyArmageddon)をフラッグシップに選んだチームはない。

Barghest

最も多く選出されたのは前回同様Barghestであった。ポイント優遇はなくなったが、高い攻撃力と汎用性は相変わらずであり、これが主な選出理由だと思われる。
HYDRAなど一部の上位チームは、シールドだけではなくアーマーでも無理なく組めることを高く評価していた節がある。特に優勝したHYDRAはBarghestをほとんどアーマーフリートで使用していることが印象的であった。アーマーFitでは火力自体は落ちるものの、ガイダンスコンピュータ搭載によってWDへの耐性をある程度持たせることができたりするなど、この大会ではメリットが大きかった。

Vindicator

Vindicatorの90%(2本重ねがけで98%)Webで固めてしまえば、WDでいくら射程を短くされようとトラッキングを悪くされようと、問題なくダメージが通り問題なく敵を撃破できる。
何より、Webの上位品が使えるようになったことが大きい。
今回優勝したHYDRAも、最後までVindicatorをフラッグシップに選出しようとしていた(が、TobiasWeb1)が手に入らなかったためBarghestにした)とAARで述べている。
登録数はそこそこあったものの、フラッグシップとして積極的に使用していたのはPlatinum Sensitivity.くらいのものであった。

Armageddon

Neutのフラッグシップ解禁によってArmageddonの登録数もVindicatorのそれと同程度あったが、こちらは非フラッグシップを含めて、大会でほとんど使用されることがなかった。
Neutは確かに強力ではあるが、弱点もいくつかある。1つ目はオートキャノンやミサイルなどを止めることができないこと、2つ目はWDなどとは違って恒常的に働くわけではなく、サイクルの合間にキャップブースターを回されたりすることで回避されることである。
またArmageddon特有の問題として、Neutに特化させることで強さを発揮するが、それは同時に火力を捨ててしまうことでもあり、火力が出ないBSにポイントを割くことは今大会ではあまり合理的でないと見られていた。

結局のところATXVIIIは、WDのスクリプト解禁に対する解決策を問われる大会であった。

Armor Control

多数のEWARで敵のロジやサポートを無力化し、封殺するフリートコンセプト。
今大会のトップメタの1つであり、いくつかのバリエーションが存在した。
HYDRAが使用したものはフラッグシップBarghestを軸にRook/BlackbirdCelestis/KeresSentinelなど多様なEWAR艦を随伴させていた。

BC Core

BSを使用せず、多数のBC/CLで火力を発揮するフリートコンセプト。
Nighthawkを中心としたシールドミサイルフリート、NavyHarbingerなどを中心としたアーマータレットフリートが存在するが、今大会多用されたのはアーマータレットの方だった。NavyExequror強化の恩恵を受け、CLの選択肢が増えたことが追い風となった。

Minmatar Rush

Sleipnirを中心とした、オートキャノン艦で揃えた伝統的なフリートコンセプト。BC Coreの一種とも言える。
Neut耐性があり、機動性にも優れ、今大会でも有力なコンセプトの一角であった。
特に今回はミンマター海軍艦がポイント優遇を受けていたので、キーパーツとなる船を複数投入してもポイントのロスが少なく済んだ。

Heavy Armor

強力なアーマーBSを3隻ほど並べて主力とするフリートコンセプト。
WDのスクリプト解禁で弱体化されると考えられていたが、(非フラッグシップを含む)Vindicatorを中心とした構成は例外で、一定数使われた。

Armor Drone

ドローン艦はWDに耐性があり、アーマー艦であればWDを多数積む余地があるため、アーマードローンコンセプトは今大会に一見向いているように思える。しかし、そもそもATに投入可能なレベルのドローン艦はそう多くなく2)、どうしても重複によりポイントが嵩んでしまうことから、これを中心とする構成は有力な選択肢にならなかった。

Missile Rush/Kite

Barghestを中心に、シールドミサイル艦で固めたフリートコンセプト。
Nighthawk/NavyDrakeOrthrus/NavyOspreyJackdawなどを随伴させる。大会直前にNavyCaracalがややバフされたため、このコンセプトも組みやすくなっていた。
RLML/RHMLをメイン火力とするため瞬間火力には優れるが、EWARで足並みを乱されると敵を倒しきれないという弱点があり、EWARが強化されている今大会ではそれを突かれる場面が多かった。

Tinker

Golem/NavyScorpionなどのシールドミサイルBSを並べるフリートコンセプト。
XLASBとキャパシタトランスファー(送電)モジュールを装備し、攻撃が集中している味方に送電して、電池が切れた状態でも無理矢理XLASBを回させ続けるという戦術を用いる。これを実現するためNoProp3)でリソースを確保し、機動性がないことを補うためクルーズミサイル装備にして、アリーナの全領域に火力投射できるようにしている。
以前から存在するコンセプトではあるが、今大会ではほとんど使われることはなかったが、Odin's CallがThe Tuskers Co.相手に投入し、勝利を収めている。


Truth. Honor. Lightの戦績 (Flagship:Barghest)
対戦相手 フリートコンセプト Ship BAN 対戦相手コンセプト Ship BAN 結果
1回戦 Ah Hail Nah BC Core(シールドタレットカイト) Deacon/Ishtar/Stratios シールドラッシュ Blackbird/Jackdaw/Keres 100-33 全滅勝利
2回戦 Arrival. Flykiller4) Deacon/FleetHurricane/Nighthawk アーマードローン? NavyExequror/Orthrus/Ishtar 100-28 全滅勝利
3回戦 The Tuskers Co. Fuji5) Jackdaw/NavyOsprey/Osprey/Deacon FlagBarghアーマーコントロール Guardian/Jackdaw/Oneiros/Loki 58-77 時間切れ負け
Losers4回戦 Darkside. FlagBarghアーマーコントロール Barghest/Ishtar/Stratios シールドカイト Sleipnir/Scimitar/Jackdaw 33-0 時間切れ勝利
Losers5回戦 Templis CALSF BC Core(シールドアーティ) Ishtar/Nighthawk/Stratios アーマー3BS Blackbird/Eos/Barghest 100-10 全滅勝利
Losers6回戦 Lock Range Enjoyers FlagBarghアーマーコントロール NavyExequror/Scalpel/Nighthawk FlagVindi+Widow NavyOsprey/Eos/Osprey 48-0 時間切れ勝利
Losers7回戦 The Tuskers Co. Vindi+Redeemer Osprey/Hyena/Stormbringer BC Core(アーマータレット) Eos/Jackdaw/Loki 100-0 全滅勝利
LosersFinal(1) WE FORM V0LTA FlagBarghアーマーコントロール Osprey/Hyena/Stormbringer BC Core(アーマータレット) Blackbird/Abaddon/Nighthawk 94-0 時間切れ勝利
LosersFinal(2) WE FORM V0LTA BC Core(アーマータレット) Osprey/Hyena/Stormbringer シールドBarghest Eos/Blackbird/Kitsune 100-53 全滅勝利
決勝戦(1) Odin's Call FlagBarghアーマーコントロール Osprey/Ishtar/Stratios Tinker Pontifex/Magus/Stratios 15-0 時間切れ勝利
決勝戦(2) Odin's Call BC Core(アーマータレット) Osprey/Stormbringer/Curse/Oneiros アーマー3BS Nighthawk/Guardian/Stormbringer/Sleipnir 100-0 全滅勝利
決勝戦(3) Odin's Call FlagBarghアーマーコントロール Osprey/Hyena/Stormbringer シールド2Barghest Nighthawk/Guardian/Pontifex 100-0 全滅勝利
Platinum Sensitivity.の戦績 (Flagship:Vindicator)
対戦相手 フリートコンセプト Ship BAN 対戦相手コンセプト Ship BAN 結果
1回戦 A Band Apart FlagVindi+Leshak Eos/Gila/Loki FlagVindi+Bhaal+Hype Barghest/Curse/Nighthawk 100-0 全滅勝利
2回戦 Bright Side of Death FlagVindi+2BS Eos/Jackdaw/Loki Trig Core Gila/Curse/Nighthawk 69-0 時間切れ勝利
3回戦 WE FORM V0LTA FlagVindi+2BS Eos/Jackdaw/Loki FlagBarghest Pontifex/Magus/Abaddon 18-100 全滅負け
Losers4回戦 Arrival. Vindi+Widow+Abaddon Eos/Jackdaw/Loki BC Core(シールドミサイルラッシュ) Orthrus/Barghest/NavyCaracal 95-0 時間切れ勝利
Losers5回戦 Nano Fiber Tokens Vindi+Widow+Abaddon Eos/Hyena/Jackdaw 2NavyArmageddon Bhaalgorn/Barghest/Loki 72-0 時間切れ勝利
Losers6回戦 The Tuskers Co. Vindi+Widow+Abaddon Jackdaw/Eos/Hyena/Osprey FlagBarghアーマーコントロール Basilisk/Scimitar/Jackdaw/Deacon 0-58 時間切れ負け

1)
最上位のOfficerModuleWeb。素の状態で20kmの射程を誇る。
2)
EosIshtarStratiosくらい。特にEosがBANされるとまず成り立たなくなる。
3)
ABもMWDも装備しないこと
4)
RLML/RHMLを主体に瞬間火力を重視したフリートコンセプト
5)
BC Coreをベースに、サポートとして複数のBlackbirdを投入したフリートコンセプト
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  • 最終更新: 2023/01/01 23:16
  • by Osat Bartlett