下書きページ2
指向性スキャン
指向性スキャン(Directional Scan、D-スキャンとも)は、カプセラが利用できる索敵手段の一つです。
自艦を中心に、最大で14.4AUの範囲にある船、ドローン、建造物、残骸等の存在を瞬時に知ることができます。
また、「指向性」の名の通り、角度を絞り、スキャンの範囲を円錐状にすることもできます。
指向性スキャンでは、その範囲にある目標の種類と名前を確認できます。
オングリッドの目標と天体やストラクチャについては距離も表示されます。
指向性スキャンはあくまでも「存在を検知する」のみで、検知した目標に対してワープしたりなどはできません1)。その目標へワープしたい場合は、コンバットプローブを使用してその位置を特定する必要があります。
しかし、指向性スキャンはプローブとは違い、どのような船でも、どのようなFitをしていても常に利用できるという大きなメリットを持ちます。
操作
スキャン範囲の設定
スキャン範囲はソーラーシステムマップ上に表示できます。プローブスキャンの範囲も同時に表示させることができます。
このとき、画面上でカメラの向いている方向がスキャンの軸になります。オーバービュー等から対象を選択し「Track(トラッキングカメラ)」を選択すると自動的にその方向にカメラが向くので活用しましょう。
使用オーバービューの選択
指向性スキャンに映る目標は、オーバービューでフィルタすることができます。
通常、現在使用しているオーバービューの設定がそのまま適用されます。ただし、適用されるのはタイプのフィルタのみで、状態フィルタは適用されません。つまり、指向性スキャンでは敵味方の区別がされません。
使用しているオーバービュー設定とは別に、保存されている設定を適用することもできます。指向性スキャン専用のオーバービュー設定をあらかじめ作っておくと便利でしょう。
指向性スキャンの活用
指向性スキャンは主に以下のような使われ方をします。
全周警戒
スキャンレンジを最大、角度を360度にしてスキャンすれば、周囲にある目標を全て探知できます。狭いソーラーシステムであれば、その全域をカバーすることもあります。
これが最も活用されるのはWHです。ローカルチャンネルがなく誰がシステム内にいるのかわからないWHにおいては、指向性スキャンが最も頼りになる索敵手段となります。2)
ストラクチャが映れば、そのシステムには住民がいることを示します。艦船が映れば、それは活動中のカプセラがいることを高い確率で示します。ドローンや残骸が映れば決定的と言ってもいいでしょう。
NullやLowではローカルに誰がいるかを常に確認できるとはいえ、もちろん指向性スキャンによる索敵は重要です。
位置の局限
スキャンレンジや角度を変えてスキャンすることで、目標のいる範囲をある程度絞り込むことができます。
最もポピュラーな方法は、角度を5度まで絞り、アノマリや惑星などの「目標が居そうな場所」の方向にスキャンを掛けるというものです。
例えば、アノマリの方向をスキャンして目標が映ったならば、そのアノマリに目標がいるのはほぼ確実です。
アノマリや惑星方向のスキャンには映らないが全周警戒スキャンには目標が映る、といった場合には、ミッションサイトやエスカレーションサイト等にいることが予想されます。
そのような場合にはコンバットプローブを用いなければその目標には近づけませんが、あらかじめ指向性スキャンで位置を絞っておけば、コンバットプローブによる特定に掛かる工数を減らし、素早く特定することができます。
また、ローミングフリートでNullのPvEの活発なエリアを強襲するなどといったときには、角度を絞らずにレンジだけを変化させながら数回スキャンし、「○AUから○AUの範囲に目標がいる」ということだけを手早く把握する、という使われ方をします。これによって判明した目標のいる距離を、オンボードスキャナーのアノマリリストと照らし合わせて、その範囲内にあるアノマリに突撃するといった具合です。
Nullのように敵味方がはっきりしていてローカル一覧も見れるような環境では、WHと違ってのんびり索敵する暇はありません。モタモタしていると敵に逃げられます。指向性スキャンの持つ迅速性は、このような状況で活きてきます。
近接警戒
スキャンレンジを最小まで絞っても、デッドスペース3)程度であれば十分にその全域をカバーできます。角度360度、レンジ最小でスキャンし続けることで、そのエリアに近付こうとする船があるかどうかを察知できます。
一番よく用いられるのは、ローセクのFWサイトの内側から、敵艦船がゲートを経由して進入してくるのを察知する状況においてでしょう。