目次

Worm Hole

ワームホール(WH)とは、突発的に発生する「スターゲート以外の、他のシステムへの入り口」です。
その行き先はHigh Secだったり、Low Secだったり、はたまたNull Secだったりします。

そして、これが重要なのですが、「WHを通過することでしか到達できない、スターゲートを持たないソーラーシステム」というものが存在します。
これをW-Space(Wormhole-Space)またはJ-Space1)と呼びます。

とはいえ、日本人プレイヤーの間ではもっぱらW-Spaceの方をワームホールと呼び、入口となるワームホールのことは「穴」と呼ぶことがほとんどです。
一応、混同を避けるためここでは「W-Space」「WH」で記述していきます。


W-Spaceの特徴

固定のスターゲートがない

上記の通り、固定のスターゲートが無いため安定した航路を構築できません。
しかし、W-Spaceはそれぞれ個別に「固定穴(Static)」というものが設定されており、常に特定のID(後述)のWHが発生するようになっています
そのため、「常にHigh SecとつながっているW-Space」や「常にLow Secや他のW-Spaceに繋がっているW-Space」などがあり、W-Spaceごとに交通の便に差があります。

セキュリティステータスが0.0以下

つまりNull Sec同様、いかなる行動によってもカプセラのSSが下がることがありません。
バブル、ボム等の使用も可能です。

ローカルチャンネルのメンバーリストが完全遅延式

ある意味これがW-Space最大の特徴。
ローカルチャンネルで発言しない限り、ローカル一覧に名前が出ません。

これが何を意味するかというと、「そのシステムに誰がいるかを明確に認識できない」ということです。
上記のSSの件も相まって、適切な警戒を取っていなければ「いつ誰から撃たれるか全くわからない」ということになります。

W-Spaceごとに環境に差がある

W-Spaceには「クラス(C)」という概念があり、C1~C6の6段階に分かれています。
クラスごとに発生するシグネチャ・サイトが変化し、クラスの数字が高いほど強力なNPCが出現します。C5、C6になるとキャピタル艦が必要になってくるくらいです。
またC2とC4に関しては、固定穴が2つあるという特徴があります。

一部のW-Spaceでは特殊天体と呼ばれるものがあり、それによってシステム全体の艦船に特殊なステータス変化が発生します。
これにより、リモートリペアにボーナスが掛かったり、武装の射程が短くなったり、様々な種類の効果が存在します。
これらのエフェクトは、クラスが高いほどボーナス・ペナルティ両方が大きくなる傾向があります。

あまり一般的ではありませんがC1~C6以外にC12~C18という区分があり、C12はThera、C13はSmall-Ship Shattered WH2)、C14~C18はDrifters WH3)となっています。

非常に儲かる

WH内での金策はいくつか手段があります。

・戦闘サイトでのNPC狩り
High・Low・Null Secでのラッティングとは異なり、バウンティは得られません。SSの回復もないです。
ただし、ドロップ品が高額でNPC買い取りされたり、サルベージ品がT3CLの原料となったりするなど、処理に手間はかかりますがなかなかいい収入になります。
難易度が低く収入も安いとされるクラス1~3のWHでも、High SecのL4ミッションより時間あたりの収入は高くなります。

データ/遺物サイトの攻略
ハイセクなどと同じハッキングサイトが出現する他、W-Space特有のハッキングサイトも存在します。
W-Space特有のハッキングサイトでは、T3CLの原料が得られます。これらももちろん値段が高いです。
ただしハイセクなどのハッキングサイトとは異なり、NPCが大量に出現します。

採掘
アステロイドベルトはないものの、鉱石サイトはそれなりに発生し、Null Secと同等の鉱石が採掘できます。

PI
Null Sec以上に惑星の資源が豊富で、PIに関してはWHが一番儲かります。
税関の建て替えも比較的容易なため、かなりの収入が期待できます。

建造物運営
ある程度能動的に侵入を制限できることを利用し、生産や研究用建造物を稼働させることも多いです。
ハイセクに比べてWardecの対象になりにくくなるというメリットはありますが、Wardecなしに攻撃を受けて破壊される危険性もあります。


WHの特徴

突如発生し、ある条件で消失する

「固定穴」の場合を除き、基本的にWHの発生は予知できません。
一応Null Secの領有権アップグレード次第では、WHの発生率を高めることは可能のようです。

WHの消失条件は2つあり、
「WHを開封した(誰かがそのWHシグネチャに初めてワープ開始した)ときから一定時間経過する」(寿命条件)
「WHを通過した累積の質量4)が、そのWHの質量上限を超える」(質量条件)
この2つのどちらかを満たした場合、そのWHは消失します。

WHの行き先、それとWHが消失条件に近づいているかどうかは、そのWHの「情報」画面で確認することが出来ます。

接続先 This wormhole seems to lead into ○○ parts of space.
(このワームホールは○○宙域へ繋がっているようです。)
High Security(ハイセキュリティ) それぞれ書いてある通り。
Low Security(ローセキュリティ)
Null Security(ゼロセキュリティ) ヌルセキュリティのこと
Unknown(未知の) クラス1~3のW-Space
Dangerous Unknown(危険な未知の) クラス4、5のW-Space
Deadly Unknown(非常に危険な未知の) クラス6のW-Space
寿命条件 This wormhole has not yet begun its natural cycle of decay and should last at least another day
(このワームホールは寿命による自然崩壊がまだ始まっていません。少なくともあと 1 日はもつと思われます。)
消失までの時間が24時間以上あるということ。
多くのWHの寿命設定が24時間以下であるため、あまり見られない表示。
This wormhole is beginning to decay, and probably won't last another day
(このワームホールは自然崩壊が始まっています。おそらくあと 1 日ももたないでしょう。)
残り寿命が24時間以下、4時間以上であるときの表示。結構な頻度で見ることになる。
This wormhole is reaching the end of its natural lifetime
(このワームホールは寿命が近づいています。)
残り寿命が4時間以下であるときの表示。
こうなっていると、もういつ消失するかわからない。開封時刻などを管理できているのでなければ、遭難の危険がある。
This wormhole is on the verge of dissipating into the ether 残り寿命が15分以下であるときの表示。5)
質量条件 This wormhole has not yet had its stability significantly disrupted by ships passing through it
(このワームホールは、船が通過しても安定性が大きく揺らぐことはありませんでした。)
累積通過質量が、消失上限の50%以下であるときの表示。
This wormhole has had its stability reduced by ships passing through it, but not to a critical degree yet
(このワームホールは、船が通過したため安定性が損なわれたものの、大事には至りませんでした。)
累積通過質量が、消失上限の50~90%であるときの表示。
This wormhole has had its stability critically disrupted by the mass of numerous ships passing through and is on the verge of collapse
(このワームホールは、多数の船が通過したため安定性が大きく損なわれ、崩壊しつつあります。)
累積通過質量が、消失上限の90%を超えている時の表示。
通行制限 ○○ can pass through this wormhole
(○○はこのワームホールを通過することができます)
艦船質量参考表を参照。
Very large ships
(超大型艦船)
Titan/Supercarrierを除く主力艦まで通行可能。
ただしハイセク接続の場合はフレイターまで。
Larger ships
(大型艦船)
戦艦及びOrcaまで通行可能。
Upto medium size ships
(中型サイズの艦船まで)
巡洋戦艦重トラ採掘艦Nestorまで通行可能。
Only the smallest ships
(超小型艦船だけ)
フリゲート駆逐艦Porpoise及びHIC6)のみ通行可能。

また、累積通過質量が50%を超えた時と90%を超えた時は特殊な環境音が発生し、WHのグラフィックが変化します。
これらを一般的に、それぞれ「一次縮小」「二次縮小」と呼びます。

WHにはIDがある

この場合「D845」というのがID
WHには、IDというものが設定されています。
これはOV上でWHを見た時に確認できるもので、同じIDのWHは上記の「接続先」「設定寿命」「消失までの合計通過質量」と「最大通過質量上限(そのWHを一度に通過できる質量の上限)」が同じになっています。
W-Spaceには常に同じIDのWHが存在します。これらが固定穴と呼ばれるのは上述のとおりで、その数は最低でも1つあり、C2とC4には2つあります。

詳しくはID一覧を参照してください。

WHには「表」と「裏」がある

K162
WHは、開封(WHのシグネチャにワープ開始)するまで、出口となる反対側のWHが存在しないということが知られています。
つまり、WHは開封するまで裏側から通過できない一方通行であると言えます。

この出口となる、あとから発生するWHのIDは常に「K162」で一定です。入り口側のIDがなんであれ、出口のIDはこれです。
K162のWHのことを一般的に「横穴」「裏穴」と呼びます。
これらが発生しているならば、そのWHは向こう側から誰かが開封したものだと判断できます。

K162は開封後即生成され寿命のカウントダウンが始まりますが、最初は不可視状態で裏側から特定・進入することは出来ません。
K162が可視化する条件は、

のどちらかが満たされることです。

何度も連続して通過できない

極性タイマー
あるWHを通過してから5分以内に再度同じWHを通過した場合、最初にWHを通過してから5分経過するまで、そのWHを通過できなくなります。
この性質により、スターゲートでは可能な「何度もゲートバックして敵の攻撃をしのぐ」といった戦術は使用できません。


Shattered Worm-hole

Shattered Worm-hole(砕けたワームホール)は2014年12月9日のRheaアップデートで追加された101のワームホール群の総称です。
これらは以下のような特徴を持ちます。

Shattered Worm-holeは大きく3つに分類されます。


応用知識

1)
ソーラーシステム名が必ず“J”で始まるため
2)
通過上限質量が非常に小さいWHのみが発生するWHシステム。FG、DD、HICのみ進入可能。25個存在する。
3)
強力なNPC、Driftersの巣穴となっているWHシステム
4)
船本体+装備MODによる増加分の合計。カーゴの中身などは計算に入らない。
5)
編者未確認
6)
HIC専用装備の“Zero-Point Mass Entangler”には、起動時にHICの質量を減少させる効果があるため。
7)
W-Space以外の領域、つまりHigh/Low/Nullのこと