ジャンプドライブとは、ほとんどすべての主力艦及びBlack Opsに装備されているシステムのこと。
これは、スターゲートを使用せず自力でシステム間を移動できるというものである。
通常艦が何ジャンプも必要とする距離も、一瞬で、かつ接敵の危険もなく安全に移動できる。主力艦の通常時のワープ・サブワープは非常に鈍重ではあるが、ジャンプドライブを使用して移動する限りは問題にならない。
艦種によってジャンプドライブの性能が異なり、ジャンプ距離のほか燃料消費量などに違いがある。
艦種 | 初期ジャンプ距離 | 最大ジャンプ距離(JDC1)Lv5) |
---|---|---|
DN/CV/FAX | 3.5 ly | 7 ly |
MS/Titan | 3 ly | 6 ly |
JF | 5 ly | 10 ly |
Black Ops | 4 ly | 8 ly |
Rorqual | 5 ly | 10 ly |
ただし、ジャンプドライブ独自のデメリットも幾つかあり、代表的なものは以下のとおり。
ジャンプドライブの到着地点となる目印のようなもの。同じフリートのメンバーがこれを展開している、あるいは利用可能なPharolux Cyno Beaconが存在する場合のみ、それを対象にしてジャンプドライブを起動できる。
これが必要なことが、主力艦は単独では運用できないと言われる所以。
なお、サイノフィールドを展開している船は10分間(ForceReconShipsとBlack Opsの場合は半分の5分間)一切移動することができず、ワープもクロークも入港することもできない非常に無防備な状態になる。
また、サイノフィールドはハイセクでは展開できない。主力艦はハイセクへのスターゲートを使用することができないことから、主力艦はハイセクに進入することができない。
ハイセクの他、ミッション等で生成されるデッドスペース内、インカージョン発生地域、サイノジャマーが作動しているシステムにおいてはサイノシュラルフィールドを展開できない。
また、BlackOpsの場合は専用の「Covert Ops Cynosural Field(光学迷彩サイノシュラルフィールド)」に対してジャンプすることができる。こちらは起動時間が60秒(ForceReconShipsの場合は半分の30秒)であり、グリッド内でないとオーバービューに映らないという特性を持つ。なお、BlackOpsは他の種類のサイノシュラルフィールドに対してジャンプすることもできる。
光学迷彩サイノシュラルフィールドは、インカージョン及びサイノジャマーの影響を受けず展開できる。
JFとRorqualの場合、通常のサイノの他に「Industrial Cynosural Field(産業サイノシュラルフィールド)」に対してジャンプすることができる。これはHaulerのみ装備可能なサイノで、その他の特性は通常版サイノと同じになっている。
なお、BlackOpsもこのサイノにジャンプできる。
作動時間 | 装備可能艦 | ジャンプ/ブリッジできる艦 | |
---|---|---|---|
Cynosural Field | 5分2) | ForceReconShipsとBlack Ops | 全てのジャンプドライブ搭載艦 |
Pharolux Cyno Beacon | (固定式建造物) | ||
Mobile Cynosural Beacon | 60分 | (移動式建造物) | |
Industrial Cyno | 10分 | 輸送艦とVenture | JF/RorqualとBlack Ops |
Covert Ops Cyno | 60秒3) | Covert Ops Cloaking Device装備可能艦 4) | Black Opsのみ |
Covert Mobile Cynosural Beacon | 30分 | (移動式建造物) |
アイスから精錬される、各国に対応した燃料を予め用意しておく必要がある。これがないとジャンプドライブが起動できない。上述したサイノフィールドの展開にも別途燃料が必要。
ジャンプドライブ搭載艦は全て燃料ベイを持っており、ジャンプドライブ起動の際はここに入れてある燃料から優先的に消費していく。5)1回のジャンプでも相当量の燃料を必要とするため、維持費はバカにならない。
上記の通り主力艦はハイセクに進入できないことから、燃料の輸送手段を何らかの形で確保する必要がある。
サイノフィールドの展開にはLiquid Ozone6)を使う。ジャンプドライブに使用する燃料は、その船の製造国家によって決まっている。
Amarr | Helium isotopes |
---|---|
Caldari | Nitrogen isotopes |
Gallente | Oxygen isotopes |
Minmatar | Hydrogen isotopes |
ORE | Oxygen isotopes |
CONCORD | Helium isotopes |
ジャンプドライブ起動時には、燃料だけでなくキャパシタも大量に消費する。Jump Drive Operation Lv1で95%消費、Lv5で75%消費である。
そして、MOD同様、キャパシタが必要量以下の場合はジャンプドライブは起動できない。
そのため、目的地まで数回のジャンプが必要な場合は、ステーション横にサイノを上げジャンプ後即時入港させるなどの対策を取る。
また、ジャンプドライブを使用するたびに、次にジャンプドライブを使用できるまでのクールダウン時間が発生する。それと同時に、そのジャンプ距離に応じて「ジャンプ疲労」というものがキャラクターごとに蓄積し、これの蓄積量が多いほどクールダウン時間が長くなるという仕様がある。
ジャンプ疲労は時間経過によって減少していくが、それはクールダウン時間の消化よりも時間がかかる。そのため、クールダウンを挟んで連続してジャンプドライブを使用していくと、クールダウン時間が指数関数的に増加していく。
船がワープ妨害を受けていると、同時にジャンプドライブも起動できなくなる。
通常のワープスクランブラー/ディスラプターはもちろん、バブルに捕まっても同様。
MS/Titanはワープコア強度があり、スクランブラー/ディスラプターにある程度耐性があるが、バブルには捕まる。Lowsecでバブルを使うことは出来ないが、HICのスクリプトを使用したバブルは使用でき、これによりMS/Titanのワープとジャンプを阻害できる。
ワープ妨害を受けていてもスターゲートは使用できるが、Capital艦7)は、HICのスクリプトバブルを受けているとゲートを起動することもできなくなる。
1.フリートを編成し、参加する。
2.サイノシュラルフィールドジェネレーターを装備した船を別途用意しフリートに参加させ、ジャンプ移動したい地点に配置する。
3.サイノシュラルフィールドを展開する。
単なる移動目的のジャンプである場合は、ステーションの近くで展開するのが普通。
なお、ジャンプしてきた船はサイノシュラルフィールドからおよそ6000mくらいの位置に現れる。現れる可能性のあるところがすべてステーションの0m圏内になるように展開すると安全。
4.ジャンプドライブを起動する。
フリートウィンドウからサイノシュラルフィールドを展開しているキャラクターを右クリックし、「このキャラクターの位置にジャンプ」を選択するとジャンプ可能。チャットウィンドウなどで名前右クリック→「フリート」メニューからも選択できる。
また、自艦を右クリック8)すると、「ジャンプ先(Jump to)」からフリートメンバーが点火しているサイノビーコン及び範囲内のPharoluxのサイノビーコンの一覧を確認でき、ここからもジャンプ先を選んでジャンプできる。
なお、ジャンプするためには「燃料ベイにジャンプドライブ用の燃料を必要数以上入れている」「キャパシタ残量が75%以上ある9)」「クールダウンが発生していない」状態でなければならない。
ジャンプ疲労・クールダウン計算機
ジャンプ疲労とクールダウンに関する具体的な仕様は以下のとおり。
なお、この仕様はジャンプドライブの使用だけではなく、ジャンプポータル/ブリッジの通過10)にも適用される。
※JF/Rorqualがジャンプドライブを使用する時、及びその他輸送艦がブリッジ/ポータルを通過する時
4.7.8.の「1+(ジャンプ距離の光年数)」が、全て「1+(ジャンプ距離の光年数*0.1)」に置き換えられる。
※Black Opsがジャンプドライブを使用する時、あるいは光学迷彩艦がBlack Opsの隠密ポータルを通過する時
4.7.8.の「1+(ジャンプ距離の光年数)」が、全て「1+(ジャンプ距離の光年数*0.25)」に置き換えられる。
なお、軽トラが隠密ポータルを通過する場合は上と効果が重複し、「1+(ジャンプ距離の光年数*0.025)」になる。
HadozekoからOld Man StarへCVを移動させるとする。なお、スタート時に疲労は溜まっていないとし、クールダウンが終わり次第即ジャンプしているとする。
ルート
初回のジャンプ、Hadozeko-Crielere間は約3.8光年。疲労度は0なので、ジャンプ後のクールダウン時間はジャンプ距離基準のものが適用される。
なので、クールダウン時間は1+3.8の4.8分。おおよそ4分48秒となる。また、ジャンプ後の疲労度は4.8となる。
Crielereでのクールダウンが切れた時点で、疲労度は約4.3まで減少。このとき、予想クールダウン時間は4.3分と表示されている。
次のCrielere-Ignoitton間は1.7光年なので、ジャンプ基準のクールダウン時間は2.7分。疲労度基準の方が長いので、4.3分の方が適用される。
Ignoittonに到着した時点で、クールダウン時間は4.3分、疲労度は4.3*2.7≒11.6となる。
そして、クールダウンが終わった段階での疲労度は11.2となる。ここまで疲労が溜まると、ジャンプ距離基準のクールダウン時間はもう適用されない。
Ignoitton-Deven間は4.5光年。Devenへのジャンプが終わった時点でのクールダウンタイマーは11.2分で、疲労度は11.2*5.5=61.6となりそうだが、上限が30なのでそれ以上にはならない。
クールダウンが終わった段階での疲労度は28.9となる。
これ以降は、疲労を一度完全に消化しない限り、ジャンプクールダウンが30分近くになる状態が続く。
ジャンプポータルとは、Titan、Rorqual及びBlack Opsのみ使用できる機能である。
Titanは“Jump Portal Generator”、Rorqualは“Industrial Jump Portal Generator”、Black Opsは“Covert Jump Portal Generator”を装備していることで、味方のサイノシュラルフィールドに対して、ジャンプとは別の「Bridge to ○○」というアクションを選択できるようになる。
これを実行すると船から特殊なグラフィックエフェクトが発生し、その船から2500m以内にいる味方サブキャピタル艦船が、指定されたサイノシュラルフィールドへジャンプする事が可能になる。
Bridgeを実行した船を右クリックして表示されるメニューから、味方艦船はジャンプができる。ただし、Covert Jump Portal GeneratorからジャンプできるのはCovert Ops Cloaking Deviceを装備している艦船に限られる。
ポータル展開を実行できる最大距離は、Jump Portal Generatorを装備している船のジャンプレンジと同じである。つまり、Titanなら最大6ly、Black Opsであれば最大8lyとなる。
ジャンプドライブとは違いキャパシタ消費はわずかだが、ポータルを利用して艦船がジャンプする際には、ポータルを展開している艦船が保有している燃料が消費される。燃料消費量はジャンプする艦船の質量に依存し、ポータル展開艦パイロットのJump Fuel Conservationスキルによって軽減される。
燃料消費量は以下の式によって求められる。
質量(kg) * 質量乗数 * 基本コスト * スキル補正 * ジャンプ距離(光年)
Titan | Black Ops | |
---|---|---|
基本コスト | 3000 ユニット | 700 ユニット |
質量乗数 | 0.000000001 | 0.000000135 |
スキル補正 | 1-(0.1*Jump Fuel Conservationスキルレベル) |
燃料消費量の目安としては以下のようになる。(全スキルレベル5とする)
艦種 | 質量 | Titan | Black Ops | ||
---|---|---|---|---|---|
1ly当たり | 最大レンジ(6ly) | 1ly当たり | 最大レンジ(8ly) | ||
Frigate | 1,000,000 | 1 | 5 | 47 | 378 |
Destroyer/Covert Ops/Stealth Bomber | 1,500,000 | 2 | 13 | 70 | 567 |
Cruiser | 10,000,000 | 15 | 90 | 472 | 3780 |
Battlecruiser/Strategic Cruiser | 15,000,000 | 22 | 135 | 708 | 5670 |
Battleship | 100,000,000 | 150 | 900 |
コンジットジャンプ(グループジャンプ)は、Rorqual及びBlack Opsのみ使用できる機能である。
周囲10km以内のフリートメンバーを、ジャンプドライブを使用してジャンプさせる事ができる。
ジャンプポータル展開と違うのは、Rorqual/Black Ops側の操作だけでジャンプさせる(周囲のサブキャピタル艦の操作を要しない)ことと、Rorqual/Black Opsも一緒にサイノに向けてジャンプするという2点である。
ジャンプさせる船の艦種制限、燃料消費、ジャンプ疲労の蓄積などはジャンプポータル使用時と同じである。