backstory:amarr:heirs

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backstory:amarr:heirs [2017/09/17 15:00] – [編注] bartlettbackstory:amarr:heirs [2020/11/10 13:51] (現在) – 外部編集 127.0.0.1
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-Amarr の皇位継承権者は5つの王家の長であり、皇帝自身のファミリー以外では支配階級の序列の最上位に位置する。皇帝が国家の最高権力者であるとは言え、彼の直接の力の及ぶ権力の範囲は限られている。硬化した官僚主義と半封建的な統治機構が、帝国中にほとんど完全な自治をほぼ常時行使することのできる地方領主を作り出したのだ。どの皇族も数ダースの星系にも及ぶ領地を所有している。彼らの権力の大きさが最もよくわかるのは、どの領主も彼らの思うがままに領地を治めている点だろう。結果として Amarr 帝国は規則や法規や習慣、伝統といったもののパッチワーク状態になっている。+アマーの皇位継承権者は5つの王家の長であり、皇帝自身のファミリー以外では支配階級の序列の最上位に位置する。皇帝が国家の最高権力者であるとは言え、彼の直接の力の及ぶ権力の範囲は限られている。硬化した官僚主義と半封建的な統治機構が、帝国中にほとんど完全な自治をほぼ常時行使することのできる地方領主を作り出したのだ。どの皇族も数ダースの星系にも及ぶ領地を所有している。彼らの権力の大きさが最もよくわかるのは、どの領主も彼らの思うがままに領地を治めている点だろう。結果としてアマー帝国は規則や法規や習慣、伝統といったもののパッチワーク状態になっている。
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-皇族の権力は1500年ほど昔、「Apostles(直訳:使徒たち)」の勢力が拘束された「モラルリフォーム(道徳改正)」の時期に起こった政変によって形作られた。時を同じくして帝国の非公式の行政府である枢密院が発足し、全ての皇族がその枢密院の一員となったのだ。現在の皇族のうちの四つの家系がこのモラルリフォームを通じて王族の地位を与えられた。五番目の家系は Khanid 家の追放の後に最近追加された。五皇族は Aidishapur 家、Kador 家、Sarum 家、Kor-Azor 家 そして Tash-Murkon 家(新しく皇族になった家系)である。これら皇族の五つの家系のうち三人の皇位継承権者については下に説明することにしよう。(それ以外の二家についてはここに簡単に記しておく。)Ardishapur 家の当主は Yonis Ardishapur 、信仰の擁護者であり熱心な宗教美術のコレクターでもある。そのコレクションのうちのいくつかは EVE ゲートが閉じる以前のものもあると言われている。Sarum 家はまだ Jamyl Sarumの跡を継ぐ当主が命名されておらず、現在その領地は執事が代行統治している。+皇族の権力は1500年ほど昔、「使徒たち」の勢力が拘束された「モラルリフォーム(道徳改正)」の時期に起こった政変によって形作られた。時を同じくして帝国の非公式の行政府である枢密院が発足し、全ての皇族がその枢密院の一員となったのだ。現在の皇族のうちの四つの家系がこのモラルリフォームを通じて王族の地位を与えられた。五番目の家系はクーニッド家の追放の後に最近追加された。五皇族はアーディシャパー家、カドール家、サルム家、コルアゾール家 そして タッシュムーコン家(新しく皇族になった家系)である。これら皇族の五つの家系のうち三人の皇位継承権者については下に説明することにしよう。(それ以外の二家についてはここに簡単に記しておく。)アーディシャパー家の当主はヨニス・アーディシャパー、信仰の擁護者であり熱心な宗教美術のコレクターでもある。そのコレクションのうちのいくつかはEVEゲートが閉じる以前のものもあると言われている。サルム家はまだジャミル・サルムの跡を継ぐ当主が命名されておらず、現在その領地は執事が代行統治している。
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-===== Aritcio Kor-Azor =====+===== アリッツィオ・コルアゾール =====
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-Doriam Kor-Azor が引退前に行った最後の仕事は多くの人民を落胆させた。その仕事とは彼の息子 Aritcio を Kor-Azor の当主に任命したことだ。Artcioは政治家としては優れていて、政治の階段をじわじわと上り詰めるだけの不正と妄想と魅力をちょうどよい具合に兼ね備えた人物である。Aritcio は権力の頂点にまで出世することに関しては狡猾で抜け目のない男だったが、一般の人々の抱えている問題となるとどうにも察しが悪い男であった。この鈍感さの根元は、王室でぬくぬくと育ってきたということも理由の一つではあるが、大衆の行く末に全く感心がないというのが主な理由となっているようだ。エゴイストな冷血漢と見なされている Aritcio であるが、自分の悪評を決して信じない父との親密さは注意深く維持してきた。Doriam の慈愛に満ちた統治に慣れ親しんだ Kor-Azor の市民たちは、新しい領主がいったいどこまでのことを行うのだろうと恐れおののいている。市民たちは彼が突然増税をしたくなったり、臣民の日々の生活に興味を持ったりしてくれないように祈るばかりである。+ドリアム・コルアゾールが引退前に行った最後の仕事は多くの人民を落胆させた。その仕事とは彼の息子アリッツィオコルアゾールの当主に任命したことだ。アリッツィオは政治家としては優れていて、政治の階段をじわじわと上り詰めるだけの不正と妄想と魅力をちょうどよい具合に兼ね備えた人物である。アリッツィオは権力の頂点にまで出世することに関しては狡猾で抜け目のない男だったが、一般の人々の抱えている問題となるとどうにも察しが悪い男であった。この鈍感さの根元は、王室でぬくぬくと育ってきたということも理由の一つではあるが、大衆の行く末に全く感心がないというのが主な理由となっているようだ。エゴイストな冷血漢と見なされているアリッツィオであるが、自分の悪評を決して信じない父との親密さは注意深く維持してきた。ドリアムの慈愛に満ちた統治に慣れ親しんだコルアゾールの市民たちは、新しい領主がいったいどこまでのことを行うのだろうと恐れおののいている。市民たちは彼が突然増税をしたくなったり、臣民の日々の生活に興味を持ったりしてくれないように祈るばかりである。
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-===== Uriam Kador =====+===== ウリアム・カドール =====
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-Uriam は Kador 家が大切に受け継いできた特質を象徴するかのような人物だ。背の高い、見事に均整のとれた体は Uriam に堂々とした威厳を与え、鋭敏な知性により弁論と話術に秀でており、彼の洗練された物腰は敬慕と忠誠心を惹起する。Uriam は真の指導者だが、彼の大望は権力と支配の世界ではなく心の世界にこそある。著名な哲学者であり詩人でもある Uriam の人生観は非常に洗練されている。完全な自由進歩主義者や人道主義者というわけではないが、他の支配者たちに較べれば彼は明らかにものの道理のわかった男である。彼は帝国内で多くの要職に就いているので Amarr 社会の状況に対する広い見識も得ているのだ。彼はこんがらがった通商法を合理化することだけでなく、古くなったものを近代化し、自分の領土内の教育システムを整えることも既に指示している。彼の輝かしいキャリアにある唯一の汚点は、半ば公然の秘密であるのだが、ある高名な Gallente 女性との交際だけである。彼の一族は Uriam に責務と義務を重視して、彼の謎の恋人との恥ずべき関係を解消してほしいと願っている。+ウリアムカドール家が大切に受け継いできた特質を象徴するかのような人物だ。背の高い、見事に均整のとれた体はウリアムに堂々とした威厳を与え、鋭敏な知性により弁論と話術に秀でており、彼の洗練された物腰は敬慕と忠誠心を惹起する。ウリアムは真の指導者だが、彼の大望は権力と支配の世界ではなく心の世界にこそある。著名な哲学者であり詩人でもあるウリアムの人生観は非常に洗練されている。完全な自由進歩主義者や人道主義者というわけではないが、他の支配者たちに較べれば彼は明らかにものの道理のわかった男である。彼は帝国内で多くの要職に就いているのでアマー社会の状況に対する広い見識も得ているのだ。彼はこんがらがった通商法を合理化することだけでなく、古くなったものを近代化し、自分の領土内の教育システムを整えることも既に指示している。彼の輝かしいキャリアにある唯一の汚点は、半ば公然の秘密であるのだが、ある高名なガレンテ人女性との交際だけである。彼の一族はウリアムに責務と義務を重視して、彼の謎の恋人との恥ずべき関係を解消してほしいと願っている。
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-===== Catiz Tash-Murkon =====+===== カティズ・タッシュムーコン =====
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-Catiz Tash-Murkon は、故 Davit Tash-Murkon の末娘だった。しかし彼女が後継者に指名されたことに対する驚きはなかった。彼女がまだ十代の頃、彼女は兄や姉が通ったような上流社会の退屈で窮屈な、しかし安全な道を辿ることを拒絶し、その代わりに採掘師としてスタートすることにした。何年も前のこの質素なスタートから彼女は徐々に成長し、ついに彼女の父親にさえ匹敵するほどの商業帝国を作り上げた。Tash-Murkon 家は、彼女が一人で作り上げたものは彼女だけのもの、と取り決めていたので、その間家族からの援助は一切受けなかった。今や彼女は父親の広大な領地を継承し自分のものと併せ、Tash-Murkon 家の圧倒的な経済力はかつてないほど強まっている。人々は冗談で「Catiz がくしゃみをすると帝国全体が震える」と言うが、これは真実からさほど遠からず、彼女がその権力をどのように行使するか注視している者は多い。彼女の燃えたぎる野心が、帝国最大の金持ちになったという程度で満足したと思っている者はほとんどいない。+カティズ・タッシュムーコンは、故ダビット・タッシュムーコンの末娘だった。しかし彼女が後継者に指名されたことに対する驚きはなかった。彼女がまだ十代の頃、彼女は兄や姉が通ったような上流社会の退屈で窮屈な、しかし安全な道を辿ることを拒絶し、その代わりに採掘師としてスタートすることにした。何年も前のこの質素なスタートから彼女は徐々に成長し、ついに彼女の父親にさえ匹敵するほどの商業帝国を作り上げた。タッシュムーコン家は、彼女が一人で作り上げたものは彼女だけのもの、と取り決めていたので、その間家族からの援助は一切受けなかった。今や彼女は父親の広大な領地を継承し自分のものと併せ、タッシュムーコン家の圧倒的な経済力はかつてないほど強まっている。人々は冗談で「カティズがくしゃみをすると帝国全体が震える」と言うが、これは真実からさほど遠からず、彼女がその権力をどのように行使するか注視している者は多い。彼女の燃えたぎる野心が、帝国最大の金持ちになったという程度で満足したと思っている者はほとんどいない。
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 ===== 編注 ===== ===== 編注 =====
-[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6105314/#post6105314|新たな皇帝が即位した際に、その他の継承権者が自決する儀式]]により、[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6656874/#post6656874|上記の継承権者はCatiz Tash-Murkonを除き全員既に故人である]]。\\+[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6105314/#post6105314|新たな皇帝が即位した際に、その他の継承権者が自決する儀式]]により、[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6656874/#post6656874|上記の継承権者はカティズ・タッシュムーコンを除き全員既に故人である]]。\\
 現在の継承権者は以下の通り。 現在の継承権者は以下の通り。
-  * Arim Ardishapur +  * アリム・アーディシャパー((Arim Ardishapur)) 
-  * Hamideh Kador +  * ハミデ・カドール((Hamideh Kador)) 
-  * Farokh Khanid(King Khanid III) +  * ファロック・クーニッド(クーニッド3世)((Farokh Khanid(King Khanid III) )
-  * Ersilia Kor-Azor +  * エルシリア・コルアゾール((Ersilia Kor-Azor)) 
-  * Arrach Sarum +  * アラハ・サルム((Arrach Sarum)) 
-  * Tunir Tash-Murkon+  * タニル・タッシュムーコン((Tunir Tash-Murkon))
  
-この記事の原文が書かれた時点でのAmarr皇帝はKor-Azor家のDoriam Kor-Azor(Doriam II)である。彼はYC105(AD2003)年のHeideran Kador(Heideran VII)の崩御に伴う[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/amarr-imperial-succession-committee-declares-doriam-kor-azor-emperor-doriam-reaction-humble-and-exultant/|Amarr Championshipの結果を受け皇帝に即位した]]が、[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/amarr-emperor-doriam-ii-assassinated-1/|YC107(AD2005)年7月4日に暗殺された]]。+この記事の原文が書かれた時点でのアマー皇帝はコルアゾール家のドリアム・コルアゾール(ドリアム2世)である。彼はYC105(AD2003)年のハイデラン・カドール(ハイデラン7世)((Heideran Kador(Heideran VII) ))の崩御に伴う[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/amarr-imperial-succession-committee-declares-doriam-kor-azor-emperor-doriam-reaction-humble-and-exultant/|Amarr Championshipの結果を受け皇帝に即位した]]が、[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/amarr-emperor-doriam-ii-assassinated-1/|YC107(AD2005)年7月4日に暗殺された]]。
  
-その後しばらくは宮廷侍従長Dochuta Karsothが国政を取り仕切り(事実上の簒奪)皇帝不在の時期が続いたが、YC110(AD2008)年のMinmatarによるAmarr侵攻の最中に、Doriamと同世代の継承権者で[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/inauguration-assassination-plot-thwarted-sarum-empire-decapitated-as-kor-azor-ascends-to-power/|自決を拒否した(死んだものと思われていた)]]Jamyl Sarumが[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/breaking-news-jamyl-sarum-sighted-over-sarum-prime-1/|反攻戦力を率いて復帰]]。地球由来の超兵器(通称「ジャミル砲」)を用いて一撃でMinmatar艦隊を壊滅させ、Amarr領から追い返した。その後[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/coronation-of-empress-jamyl-launches-new-era-for-the-amarr-empire-1/|Jamyl Iとして皇帝に即位した]]が、この際に他の継承権者自殺してい。\\ +その後しばらくは宮廷侍従長ドチュータ・カルソス((Dochuta Karsoth))が国政を取り仕切り(事実上の簒奪)皇帝不在の時期が続いたが、YC110(AD2008)年のミンマターによるアマー侵攻の最中に、ドリアムと同世代の継承権者で[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/inauguration-assassination-plot-thwarted-sarum-empire-decapitated-as-kor-azor-ascends-to-power/|自決を拒否した(死んだものと思われていた)]]ジャミル・サルムが[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/breaking-news-jamyl-sarum-sighted-over-sarum-prime-1/|反攻戦力を率いて復帰]]。地球由来の超兵器(通称「ジャミル砲」)を用いて一撃でミンマター艦隊を壊滅させ、アマー領から追い返した。その後[[https://community.eveonline.com/news/news-channels/eve-online-news/coronation-of-empress-jamyl-launches-new-era-for-the-amarr-empire-1/|ジャミル1世として皇帝に即位した]]が、この際に継承権者自殺の儀式は行われかった。\\ 
-Jamyl Sarumは[[https://forums-archive.eveonline.com/message/5984632/#post5984632|YC117(AD2015)年8月21日のドリフターズ襲撃]]を受け崩御した。+ジャミル・サルムは[[https://forums-archive.eveonline.com/message/5984632/#post5984632|YC117(AD2015)年8月21日のドリフターズ襲撃]]を受け崩御した。
  
-[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6452200/#post6452200|Amarr Championship]]を経て[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6654679/#post6654679|YC118(AD2016)年9月27日にCatiz Tash-MurkonCatiz Iとして即位した]]。\\ +[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6452200/#post6452200|Amarr Championship]]を経て[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6654679/#post6654679|YC118(AD2016)年9月27日にカティズ・タッシュムーコンカティズ1世として即位した]]。\\ 
-この際のAmarr Championshipから[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6060746/#post6060746|Khanidが継承権者を輩出する皇家に復帰している]]ため、現在は6皇家となっている。+この際のAmarr Championshipから[[https://forums-archive.eveonline.com/message/6060746/#post6060746|クーニッドが継承権者を輩出する皇家に復帰している]]ため、現在は6皇家となっている。
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  • 最終更新: 2017/09/17 15:00
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