ステーションなどの建造物からの距離は、厳密にはその中心からの距離ではありません。中心から一定の範囲まではすべて距離0mとして扱われ、その範囲を超えてから距離が増加していくようになっていきます。
この「距離0メートルとして扱われる範囲の内側に作った座標のブックマーク(建造物のブックマークではない)を、0メートルブックマークと言います。
これは、主に大型艦船が安全に入港するために使います。
艦船が建造物にワープした場合、その到着地点は建造物の中心ではなく、距離0mから切り替わる境界線上になります。
さらに、ワープする際はこれとは別に、到着地点に対する一定の誤差が生じます。フリートワープのワープアウト時に船が球状に散らばるのはこのせいです。
これが何を意味するのかというと、「距離0メートルでワープしたのに、到着した時に微妙に離れた位置で止まることがある」ということです。
スターゲートの起動範囲は距離2500メートルまでなので、さして気にすることはありません。
ですが、ステーションの場合は訳が違います。ステーションは0メートル以内でないと入港できないのです。
小型艦船なら気にする必要はありませんが、大型艦船、それもキャピタルクラスではこれの有る無しが安全性に大きく関わってきます。
大型艦艇は速度も加速度も遅く、バンプもされやすく、ロックオンもされやすいです。
ステーションから離れたところでワープが止まり、0メートルになるまで近づくという動きは絶好の攻撃タイミングになりえます。ハイセクの商都ステーション前ならkamikazeのチャンスですし、ローセクなどなら言わずもがな。
0メートルブックマークはこういう状況を回避するために使います。
これに対してワープした場合でも、ワープ地点に対する誤差は発生します。ですが、0メートル境界線よりも十分内側にこのブックマークを作ってあれば、どんなに誤差が出ても0メートル範囲の内側に止まります。
つまり、必ずワープ後即入港が可能というわけです。
フレイター輸送などをするならば、寄港頻度の高いステーションそれぞれには作っておきたいものです。