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Solo PvP
EVEにおけるPvPでは、フリートを組んで戦う事が一般的ですが、1人で戦うスタイルであるSolo PvPも盛んに行われています。
特に、Low secのFWサイト(国家間戦争サイト)でのFG戦であれば、船自体も安価のため、初心者の方にお奨めです。
ただし、元々Solo PvPは、自分以外に頼れるものがないシビアなバトルで、勝つためには、Fleet PvP以上に個人のスキルや知識、経験等が求められます。
まずはFleet PvPを通して戦いの流れを一通り理解したり、可能なら、経験者の方に直接稽古を付けてもらってから挑戦する事をお奨めします。
勝つも負けるも、全ては自分の実力次第ですが、戦闘時の高揚感や、勝利の達成感はFleet PvPとはまた違った味わいがあります。
基本的な戦い方
PvPにおける戦い方は大別すると、「近距離型(至近距離・近距離kite)」と「遠距離型(遠距離kite)」の2つに分けられます。
この2つの戦術には、各種武装の射程距離とWarp Jammerの存在が深く関係しており、特に、Warp Scrambler(ワープスクランブラー)でpointできる「半径9000m(オーバーロード時は10km)」の範囲は「Scram range(スクラム範囲)」と言われ、戦い方を決める上で、重要な要素の1つとなっています。
Solo PvPに際してfitを組む時は、自分がスクラム範囲の中、外どちらで戦うのかという事を考えた上で、船や武装を選択していくと良いでしょう。
近距離型
Scram range(スクラム範囲)内で戦う戦術で、Mid Slotに
・「Afterburner(アフターバーナー)」
・「Warp Scrambler(ワープスクランブラー)」
・「Stasis Webifier(ステイシスウェビファイヤー)」
を搭載している事が基本形になります。
特に、Stasis Webifier(ステイシスウェビファイヤー)を2つ搭載したDual web仕様であれば、自分より足の速い船に対して、速度の面で逆転する事も出来ます。
また、同じ近距離型の船と戦う事が基本となるため、防御力に一定の比重が置かれる事も特徴的です。
・至近距離型
敵に対して0~2000m程度の至近距離から高ダメージを叩き込む戦法で、ブラスターやオートキャノンといった至近距離で威力を発揮する武装を用います。
基本的には相手に対して「接近」するか、1000~2000m台で「一定距離を保持」します。
相手の武装によっては500mで「オービット」し、トラッキング性能で勝負に出る事もあります。
攻撃志向の強い戦術とも言え、いかに相手に接近するかが重要になりますので、元々足の速い(あるいは足を早くした)船や、Dual web仕様が好まれます。
・特徴
→高DPS
→短期決戦型。
・弱点
→距離を開けられると、攻撃がほぼ通らなくなる。
→ニュート艦に対して相性が悪い。
→至近距離で戦う関係上、いざという時すぐに逃げられない。
・近距離kite型
5000~9000m台のスクラム範囲で「一定距離を保持」、または「オービット」する戦い方で、至近距離での攻撃を得意とする船に対して強みがあります。
主にレールガン、ビームレーザー、アーティレリ、ロケット、ドローンといった武装を用います。
特に、ロケット艦やドローン艦の場合、自分が有利になるように状況をコントロールしていく立ち回りが必要となりますが、その分、様々な状況に対応できる柔軟性があると言えるでしょう。
一方で、タレット艦の場合は、至近距離型と同様、元々足の速い(あるいは足を早くした)船や、Dual web仕様が好まれます。
・特徴
→射程距離が短い敵に対して強い。
→ロケット、ドローン主体の船の場合、速度さえ勝っていれば、全てのタレット艦に対して勝ち筋がある。
→ニュート艦に対して、ある程度耐性がある。
・ 弱点
→自分より足が速い or Dual web仕様の高DPS艦に対して、相性が悪い。
→タレット艦でこの戦術を用いる場合、500mオービットされるとトラッキング性能の関係上、ダメージがほとんど入らない。
遠距離型(遠距離kite)
敵に対して「一定距離を保持」または「オービット」して、約18~24km台のスクラム圏外(攻撃範囲外)から敵を攻撃する戦い方で、Mid Slotに
・「Microwarpdrive(マイクロワープドライブ)」
・Warp Disruptor(ワープ妨害器)
を搭載している事が基本形になり、主に、ドローン、ビームレーザー、ミサイル等が主流の武装となります。
※Imperial Navy Slicer(帝国海軍仕様スライサー)の場合は、例外的にパルスレーザーを装備している事が多いです。
敵に対して凧のように一定の距離を保つ戦闘スタイルから、「Kite(カイト)艦」とも言われています。
通常の近距離艦では、攻撃どころかスクラム圏内に捕らえる事すら難しい事もあるため、うまく決まれば敵を完封する事も出来、場合によっては、FAC艦や海賊艦、自分よりも大きなクラスの敵に勝つ事も出来ます。
ただし、高速で移動しつつ、一定の距離を保持し続ける必要があるため操艦が難しいです。
一度失敗すれば、あっという間にあらぬ方向に船がすっ飛んでしまい、せっかくのキルを逃がすどころか、自分が倒される可能性もあるので、初めてkite艦に乗るという方は事前に何度も練習してから、実戦に臨みましょう。
また、速度に比重を置く分、防御力が犠牲になりがちであるため、一度でも近距離艦にWarp Scrambler(ワープスクランブラー)でpointされると、MWDが起動出来なくなり一気に叩き落される可能性があります。
これを克服するために、自分の船より同格サイズ以上のAfterburner(アフターバーナー)を搭載するfitもありますが、旋回性や加速力が落ち、キャパシタ消費も激しく、最高速度もMWDと比べて劣るため、かなり特異な船になる事が多いです。
さらに、ドローンや、ビームレーザー、レールガンなど、射程距離が長い武装に対しては、ダメージを受ける事もありますので、決して過信は出来ません。
テクニカルな戦術ですが、本当に腕のあるKite艦の使い手ともなると、ほとんどの同クラス艦に勝ってしまうほどの圧倒的な戦闘力を持った恐ろしい存在となりますので、交戦にあたっては細心の注意を払いましょう。
・特徴
→高機動、低タンク。
→近距離艦全般に対して強い。
→自分が不利でも簡単に逃げられる。
・弱点
→スクラム圏内に入ると、MWDが止まり、一気に撃墜される。
→操艦が難しい。
→カイト艦を倒すための船(fit)=アンチカイト艦が存在する。