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 ====== Stacking Penalty ====== ====== Stacking Penalty ======
 +参考文献:[[http://wiki.eveuniversity.org/Stacking_penalties|UNI Wiki - Stacking penalties]]
 +
 スタッキングペナルティとは、Fitに関して設けられた一種の制限です。\\ スタッキングペナルティとは、Fitに関して設けられた一種の制限です。\\
-主に性能向上系のMODに対して働くもので、「**一つの性能数値に対して複数のMODが作用する場合、MOD1つあたりの効果減少する**」というものです。\\ +主に性能向上系のMOD及びリグに対して働くもので、「**一つの性能数値に対して複数のMODが作用する場合、MOD本来の性能を発揮しなくなる**」というものです。 
-代表ところではダメージに対すレジスタンダメージに対する補正値、船基礎速度など多くのステータスに対して発生します。\\ + 
-またキャパシタの充電時間など、スタッキングペナルティが発生しないステータスも存在します。+スタッキングペナルティの倍率は、以下の計算式で算出されます。\\ 
 +<code> 
 +S(u+1) = e^{-(u / 2.67)^2} 
 +</code> 
 + 
 +具体に示す、 
 +^ 1個目 | 100.0% | 
 +^ 2個目 | 86.9% | 
 +^ 3個目 | 57.1% | 
 +^ 4個目 | 28.3% | 
 +^ 5個目 | 10.6% | 
 +^ 6個目 | 3.0% | 
 +と言った具合に、それぞれのMODの効果に倍率がかかっていきます。\\ 
 +のため、1つの性能に特化させるよりもバランスの取れている船のほうが強力になりやすくなっています。 
 + 
 +簡単な例として、Heat Sink II(ダメージ乗数+10%、サイクル時間-10.5%)を3つ装備した場合、それぞれの性能以下のようになります。 
 +^ Heat Sink ^ ダメージ乗数 ^ サイクル時間 | 
 +^ 1つ目 | +10%(1.1倍) | -10.5%(0.895倍) | 
 +^ 2つ目 | +8.7%(1.087倍) | -9.1%(0.909倍) | 
 +^ 3つ目 | +5.7%(1.057倍) | -6.0%(0.94倍) | 
 +仮に4つ目を装備した場合、4つ目は元々の3割弱しか性能を発揮できません。\\ 
 +1つの性能を上げるために使うMODは普通は3個まで、多くても4個がいいところでしょう。 
 + 
 +また、上の倍率修正は、**その性能に対して効果の大きい順に適用されま。**\\ 
 +Explosive Armor Hardener II(Expレジスト+55%)、Explosive Energized Membrane II(同+37.5%)、Explosive Coating II(同+26.4%)をそれぞれ1つずつ装備した場合、実際の性能値は以下のようになります。 
 +^ MOD ^ 基本性能 ^ 修正値 ^ 実際の性能 ^ 
 +^ Explosive Armor Hardener II | +55% | 100.0% | +55% | 
 +^ Explosive Energized Membrane II | +37.5% | 86.9% | +32.6% | 
 +^ Explosive Coating II | +26.4% | 57.1% | +15.1% | 
 +のようになります。 
 + 
 +---- 
 + 
 +===== 詳細な仕様 ===== 
 +第一に、スタッキグペナルティが働くのは性能に対してパーセンテージで強化をするだけです。ワープコアスタビライザーによるワープコア強増加やアーマープレートによる質量の加算など、**元々性能値に対して倍率を掛けない純粋な加算に関してはスタッキングペナルティの対象になりません。** 
 + 
 +第二に、タッキングペナルティは、MOD/リグ本体ではなく**その効果に対して発生します。**\\ 
 +例えばオーバードライブ(最高速を向上するMOD)とナノファイバー船体構造(機動性と最高速を少しずつ向上するMOD)を1つずつ装備している場合、ナノファイバー船体構造の最高速向上効果はスッキングペナルティを受け86.9%倍率修正がかかりますが機動性向上効果はスタッキングペナルティを受けず100%効果が発揮されます。\\ 
 +同様の現象は各レジト値(全属性強化と単体強化)等で起こります。
  
-よく誤解されますが、スタッキングペナルティが発生するのは「同系統のMOD」ではあせん。\\ +第三に、スタッキングペナルティはあでMOD/リグに対して働仕組みなので、**カプセラのスキル、Spaceship Commandスキルによるシプボーナス、[[:skill#implant|インラント]]及び[[:combat-booster|コンバットブースタ(麻薬)]]、[[:exploration:worm-hole:effect|特殊天体]]はスタッキングペナルティの対象になりません**
-わかりやす言うのであれば全属性パシブハーであるEnergized Adaptive Nano Membrane(電磁加工ナノ対応装甲)とアクティブハードナーであるArmor Explosive Hardener(アーマーエクスプローシドナー)を装備していた場合でもスタッキングペナルティは発生します。\\ +
-場合、EM/Kin/Thermの3つのアーマーレジスト関してはEnergized Adaptive Nano Membraneの効果をそのまま受け、Expレジストの値のみ、2つのMODの効果の単純な合計よりも効果が弱くなりま+
  
 +第四に、**1つの性能に対するプラス効果とマイナス効果は別々にスタッキングペナルティが発生します**。これは[[:module:ewar|EWAR]]等による外部からの効果も含みます。\\
 +例えば、オーバードライブを1つ装備した船がステイシスウェブを1つ受けている場合、それぞれの効果はどちらも100%発揮されます。この状態からステイシスウェブを追加で1つ受けた場合、追加分のウェブの効果だけが元々の86.9%になります。
  
-具体的な数式が公開されていないため明言はできませんが、1つのステータスに対して作用させるMODは2つ、あるいは3つ程度が限度で、それ以上その性能にMODを割り振るのであれば、そのうちいくつかを他の性能向上MODに回したほうが、総合的な性能がより向上し効果的だと言われています。\\ 
-ただ、それを承知で同じMODを4つも5つも装備することもあります。攻撃力底上げ系などの乗算増加MODならば、スタッキングペナルティを受けてもそれなりの数値増加が見込めます。 
  
-逆にレジストなどを乗算減少させるMODはスタッキングペナルティの影響を大きく受けます。\\ +またそもそもスタッキングペナルティが発生しないステータスもあります。\\ 
-レジトは全て乗算で計算されるた、MOD増えるほど見かけ数値の増加量は減っていきます。れはスタッキングペナルティがない場合でもそうなりま\\ +タッキングペナルティ発生の有無をまとたものが、以下表になります。(なお、全部の性能を網羅しきているわけでありません) 
-スタッキングペナルティがあため傾向拍車がかかっている、うわけです+^  性能値 スタッキングペナルティの有無 | 
 +^ PowerGrid((PG消費軽減効果を含む)) |  無  | 
 +^ CPU((CPU消費軽減効果を含む)) |  無  | 
 +^ カーゴ容量 |  無  | 
 +^ キャパシタ容量 |  無  | 
 +^ キャパシタ回復時間 |  無  | 
 +^ シールド回復時間 |  無  | 
 +^ シールド/アーマー/船体HP |  無  | 
 +^ シールド/アーマー/船体レジスタンス ^  有((Damage Control(ダメージ制御)及びReactive Armor Hardener(リアクティブアーマーハードナー)は通常のスタッキングペナルティの対象になりません詳細は[[:technic:resistance-calculation|レジスタンス計算]]にて。))  | 
 +^ シールドブースト量/アーマーリペア量ボーナス ^  有  | 
 +^ センサー強度 ^  有  | 
 +^ ECM強度 ^  有  | 
 +^ スキャンプローブのセンサー強度 ^  有((MODの説明には書いていないが、Gravity Capacitor Upgrade(重力キャパシタ強化)リグ、Scan Rangefinding Array(スキャン距離測定アレイ)及びSisterとT2のプローブランチャーは全てスタッキングペナルティの対象にな。))  | 
 +^ スキャン解像度 ^  有  | 
 +^ 最大ロックオン距離 ^  有  | 
 +^ シグネチャ半径 ^  有  | 
 +^ 最高速度 ^  有  | 
 +^ 慣性修正乗数 ^  有  | 
 +^ 質量 ^  有  | 
 +^ (火器を除く)サイクル時間 |  無((Nanobot Accelerator Rig(ナノボットアクセラレーターリグ:アーマーリペアラのサイクル時間短縮リグ)の説明はスタッキングペナルティ対象なると書てあこれは間違い。))  | 
 +^ ミサイルランチャーの発射間隔 ^  有  | 
 +^ ミサイルのダメージ ^  有  | 
 +^ ミサイルの爆発速度 ^  有  | 
 +^ ミサイルの爆発半径 ^  有  | 
 +^ ミサイルの飛行時間 ^  有  | 
 +^ ミサイルの最高速度 ^  有  | 
 +^ タレットの発射間隔 ^  有  | 
 +^ タレットのダメージ乗数 ^  有  | 
 +^ タレットのトラッキング速度 ^  有  | 
 +^ (MOD及びタレットの)最適射程距離 ^  有  | 
 +^ (MOD及びタレットの)精度低下範囲 ^  有  | 
 +^ 採掘量(採掘ドローンを含む) |  無  | 
 +^ ドローンダメージ ^  有  |
  
-ただ、レジストに関して言うのならば**「Damage Control(ダメージ制御)」系MODと「船のスキルボーナスによるレジスト増加」はスタッキングペナルティの対象にならない**という特性があります。\\ 
-そのため、Energized Adaptive Nano Membraneを複数搭載している場合、その1つをDamage Controlに替えたほうがレジストが高くなる、ということも起こりえます。 
  • technic/stacking-penalty.1392677854.txt.gz
  • 最終更新: 2014/02/18 07:57
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