module:propulsion

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module:propulsion [2018/03/21 02:08] – [MicroJumpDrive] bartlett
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-====== 推進系MOD一覧 ====== 
-現実でもそうであるように、EVEにおける艦船も「足の速さ」は非常に重要です。\\ 
-足の遅い船は、戦いの主導権を握ることが出来ません。敵との距離を有効射程内に維持する事も、不利と感じた時に逃げることも、より足の速い船にのみできることです。\\ 
-更に、EVEにおいては「足が速ければ敵の攻撃を回避できる」という仕様もあります。とにかく速度は重要です。 
  
-要点を簡単にいえば、__**どんな船でもABかMWDは積んどけ**__ということです。\\ 
-ここでは、それぞれの特徴及び使い分けの仕方、あとはそれ以外の推進補助系MODの解説をしていきます。 
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-===== AfterBurner ===== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/12066_64.png?64|AfterBurner}}\\ 
-アフターバーナー。通称「**AB**」。\\ 
-起動することで**最高速が約2倍**になるMOD。起動に際してキャパシタを消費します。 
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-単純に速度が2倍になると言えるので、敵の攻撃への回避率が上がり、結果的に防御能力の向上に寄与します。\\ 
-また、後述するMWDとは違い簡単に止められることがないため、10km以内の接近戦に向いています。 
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-1MN((MegaNewton))、10MN、100MN、10000MNといった具合でサイズ分けされており、それぞれ 
-  * 1MN:[[ship:frigate|フリゲート]]と[[:ship:destroyer|駆逐艦]] 
-  * 10MN:[[:ship:cruiser|巡洋艦]]、[[:ship:battlecruiser|巡洋戦艦]]、[[:ship:industrial-ship|輸送艦]]及び[[:ship:mining-barge|採掘艦]] 
-  * 100MN:[[:ship:battleship|戦艦]]と[[:ship:industrial-ship:orca|Orca]] 
-  * 10000MN:[[:ship:capital-ships|主力艦]] 
-に適したサイズとなります。\\ 
-船体に対してより小さいサイズのABを装備しても、ほとんど加速は出来ません。そんなFitはやめましょう。\\ 
-逆に船体に対してより大きいサイズのABを装備することは、PG等のリソースの問題があり難しいです。しかし、その辺りの問題を解決しうまく装備させることが出来たのなら、MWDに匹敵する加速を得られます。100MNABを装備した[[:ship:cruiser:tengu|Tengu]]などはよく知られています。 
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-起動時の副作用として船の質量が増加するため、ABを起動していると起動していない時に比べ、最高速に到達するまでの時間が伸びます。また、ワープ時に消費するキャパシタ量も増加します。\\ 
-最高速に到達する時間が伸びるということは、ワープインまでの時間も長くなるということです。ワープする際にはABを切るようにしましょう。 
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-===== MicroWarpDrive ===== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/12052_64.png?64|MicroWarpDrive}}\\ 
-マイクロワープドライブ。通称「**MWD**」。\\ 
-起動することで**最高速が約6倍**になるMOD。ABよりも加速力が大きいぶん、起動に必要なキャパシタ量も大きいです。\\ 
-また、ABと微妙に異なり、5MN、50MN、500MN、50000MNとサイズ分けされていますが、数字が5倍になってるだけで対象は同じものを指しています。 
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-MWDは劇的な加速力を得ることが出来ますが、副作用も大きいです。 
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-1つ目はABと同様の__質量増加__。起動時は最高速に到達するまでの時間が伸び、ワープに必要なキャパシタ量が増加します。\\ 
-なお、同サイズであれば増加する質量はABと同じです。 
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-2つ目は__シグネチャ半径の拡大__。起動時はシグネチャ半径も約6倍になるため、回避率を上げるという意味での防御力の向上は起きません。((詳しい原理については[[:technic:damage-calculation|ダメージ計算]]に解説があります。))\\ 
-ただし[[:ship:frigate#Interceptors|Inty]]や[[:ship:cruiser#Heavy Assault Cruisers|HAC]]はこの副作用を軽減するボーナスを持っているため、これらの艦に装備したMWDはABと同様、回避率の上昇に寄与します。 
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-3つ目は__キャパシタ容量の減少__。**MWDを装備した艦は、たとえそれを起動していなくても、永続的にキャパシタ容量の上限が減少したままになります。**\\ 
-このため、MWDを装備した艦はキャパシタ安定のFitにすることが難しくなります。 
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-また、副作用とは少し違いますが、MWDには**[[:module:ewar#Warp Scrambler|Warp Scrambler]]を受けると起動できなくなる**という特性があります。((Warp Disruptorを受けてもMWDは起動可能。\\ これにワープスクランブル強度は関係なく、Disruptorをいくら受けても、また範囲型ワープ妨害を受けていてもMWDは起動可能です。))\\ 
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-総合的に見てPvEには向かず、どちらかと言うとPvP用のMODであると言えます。\\ 
-MWDを装備してPvEができるのは[[:ship:cruiser#Heavy Assault Cruisers|HAC]]くらいです。 
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-MWDは「加速力が高く距離を詰めやすい」が「回避には使用できず」、「敵に接近すると使えなくなる可能性がある」という特性上、「相対的に遅く、主導権を握りにくい」が「敵に近くても起動でき」「回避力も上がるため接近戦に強い」ABと併用されることもあります。\\ 
-MWDで接近し、近づいたらABに切り替えるという戦術及びFitは一般的に__DualProp__と呼ばれ、接近戦志向の船がこれをやることは少なくありません。特にDualProp仕様の[[:ship:cruiser:stabber-fleet-issue|SFI]]はよく知られています。 
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-===== MicroJumpDrive ===== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/4383_64.png?64|MicroJumpDrive}}\\ 
-マイクロジャンプドライブ。通称「**MJD**」。\\ 
-起動することで**100kmの瞬間移動**を行うMOD。ABやMWDとは異なり、船の速度自体を変化させるわけではありません。 
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-MJDには、[[:ship:battleship|戦艦]]クラスのみが装備できる「Large MicroJumpDrive」と、[[:ship:battlecruiser|巡洋戦艦]]と[[:ship:industrial-ship#Deep Space Transport|深宇宙用輸送艦]]のみが装備できる「Medium MicroJumpDrive」の2種類が存在します。 
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-使用時の挙動を詳しく説明すると、 
-  - MJDを起動する。 
-  - 起動中は船の速さと進行方向が固定される。 
-  - MJDのサイクルの終了と同時に、閃光を発しつつ進行方向の100km先に船が瞬間移動する。 
-と言った流れになります。瞬間移動の前後で船の速度は変化しません。\\ 
-MJDは__一度使うと3分間は再度使用できない__という制限がついています。また、複数装備することも出来ません。\\ 
-[[:ship:battleship#marauders|Marauders]]はシップボーナスにより、MJDの再起動制限が1分弱まで短縮されています。 
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-なお、MWDと同様**[[:module:ewar#Warp Scrambler|Warp Scrambler]]を受けると起動できなくなります**。\\ 
-また、上記の通り起動してから実際に瞬間移動するまでには若干のタイムラグがあります。この間にScramを受けると、「__瞬間移動は作動しなかったのに3分間の再起動制限だけ受ける__」という状態になります。 
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-瞬間的に距離を大きく離せるという特性のため長射程艦と相性が良く、特にセントリードローンを用いる[[:ship:battleship:dominix|Dominix]]との相性は抜群に良いです。\\ 
-また、Scramでないと止められないという特性から、PvP環境においては逆に敵に接近戦を強いる手段にもなります。 
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-==== MicroJumpFieldGenerator ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/37479_64.png?64|MicroJumpFieldGenerator}}\\ 
-マイクロジャンプフィールドジェネレーター。長いので「MJFG」と略します。\\ 
-[[:ship:destroyer#Command Destroyers|指揮型駆逐艦]]の専用装備。 
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-起動すると船の周囲に青いエフェクトが発生し、サイクル終了と同時に、発動艦及び発動艦を中心に6000m以内にある艦船等が針路・速力を維持したまま100km先に瞬間移動します。\\ 
-この瞬間移動の方向は発動艦の艦首方向で、周囲にある艦船等も同じ方向に引っ張られていきます。\\ 
-ただし何もかも飛んで行くわけではなく、\\ 
-  * MJFGで飛ぶもの 
-    * サブキャピタル艦船 
-    * ドローン 
-    * ボム及びインターディクションプローブ 
-  * MJFGで飛ばないもの 
-    * キャピタル艦 
-    * 係留されているモバイルストラクチャ 
-    * サイノシュラルフィールド展開中の艦船 
-    * その他建造物 
-    * **__Warp Scramblerを受けている艦船__** 
-というようになっています。 
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-なお、これは__敵味方を区別せず無差別に対象になります__。\\ 
-そのためか、**__MJFGはHighsecでは起動できません__**。また、MJDと同様、[[:module:ewar#Warp Scrambler|Warp Scrambler]]を受けているときも起動できません。起動後にScramを受けると3分間の再起動制限だけ受けるという点も同じです。 
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-このMODの実装がPvP環境を大きく変えました。\\ 
-思いつくだけでも、 
-  * 敵フリートを分断する(フリート本隊をLogiや[[:ship:capital-ships#Force Auxiliary|FAX]]のリペア圏外に飛ばす) 
-  * スターゲート、ワームホールあるいはステーションに張り付いている艦船を強制的に引き剥がす 
-  * 敵のドローン(特にセントリー)を遠くに飛ばす 
-  * 指揮型駆逐艦を複数用意して相互にMJFGで飛ばし機動戦を行う 
-といった使い方ができます。\\ 
-また、アイデア次第では更に面白い使い方ができるでしょう。 
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-===== 推進強化系MOD ===== 
-==== Overdrive ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/1244_64.png?64|Overdrive}}\\ 
-オーバードライブ。**船の最高速を上げるMOD**。\\ 
-装備するのにCPUやPGをほとんど消費しない代わりに、装備するとカーゴホールドの容量が減少します。 
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-カーゴ減少というデメリットはPvP等をする上でほとんど無視できるものなので、有用性は高いです。\\ 
-しかし、後述するNanofiber Structureの方が総合的に優秀なため、あまり使われることはありません。\\ 
-最高速度の上昇幅はNanofiberよりも大きいため、より速度が欲しい場合はこちらが用いられます。 
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-==== Inertia Stabilizer ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/1403_64.png?64|Inertia Stabilizer}}\\ 
-慣性制御装置。**船の加速性を上げるMOD**。\\ 
-Overdriveと同様、装備するのにCPUとPGをほとんど消費しません。ただし、副作用として船のシグネチャ半径が増加します。 
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-__加速性の増加の恩恵を一番大きく受けるのは、「静止時からワープまでの時間の短縮」にあります。__このため、これを装備すれば何十ジャンプもするような長距離移動がより短い時間で行えるようになります。\\ 
-最高速は増加しないため、装備することでシグネチャ半径の増加により戦闘時の回避率はむしろ低下します。また、シグネチャ半径の増加は被ロックオン時間の短縮にもつながるため、ワープまでの時間が短縮されるとはいえゲートキャンプ等の突破には向きません。 
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-総合的に見て[[:ship:freighter|フレイター]]と相性が良く、後述するワープ加速器を導入しない場合はこちらを使うのが良いでしょう。 
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-==== Warp Accelerator ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/33983_64.png?64|Warp Accelerator}}\\ 
-ワープ加速器。文字通り**ワープ速度を増加させるMOD**です。\\ 
-ただし増加速度は0.2~0.3AU/sと小さいため、もともとワープ速度の遅いキャピタル艦、特に[[:ship:freighter|フレイター]]の事実上の専用MODとなります。 
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-ワープ速度が高いと「ワープに入ってから最高速に達するまでの時間」も短縮されるため、[[:ship:freighter|フレイター]]に装備した場合ワープ時間を大幅に短縮できます。\\ 
-移動時間の短縮という点ではInertia Stabilizerよりも効果的ですが、BPOが存在しないMODのため供給量が少なく、全体的に高価になっています。 
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-==== Jump Drive Economizer ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/34122_64.png?64|Jump Drive Economizer}}\\ 
-ジャンプドライブエコノマイザー。**[[:technic:jump-drive|ジャンプドライブ]]の燃料消費を軽減するMOD**。[[:ship:capital-ships:rorqual|Rorqual]]及び[[:ship:freighter#Jump Freighters|JF]]のみが装備できます。 
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-ジャンプドライブ燃料はJF等の輸送費用に直結するため、定期的に輸送に従事するJFにとっては非常に有用なMODです。\\ 
-しかしこれもWarp Acceleratorと同様にBPOが存在しないため、高価なMODとなっています。 
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-==== Warp Core Stabilizer ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/10998_64.png?64|Warp Core Stabilizer}}\\ 
-ワープコア制御装置。**船のワープコア強度を増加し、[[:module:ewar#warp_jammer|Warp Jammer]]への耐性を付与するMOD**。 
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-これを1つ装備すれば、Warp Disruptorを1つ受けてもワープが出来ます。2つ装備していれば、Warp Scramblerを1つ受けてもワープできます。多く装備するほどワープが妨害されなくなり、捕まる危険性が下がります。\\ 
-デメリットとして、__装備するとロックオン速度が大幅に下がります__。その他戦闘への寄与は一切無いため、基本的に[[:ship:industrial-ship|輸送艦]]など非戦闘艦用のMODとなります。 
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-注意すべき点として、範囲型ワープ妨害には無力です。また、Warp ScramblerによるMWD/MJDの起動阻害は防げません。 
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-===== その他 ===== 
-==== Nanofiber Internal Structure ==== 
-{{https://imageserver.eveonline.com/Type/2603_64.png?64|Nanofiber Internal Structure}}\\ 
-ナノファイバー内部構造。分類はArmor系MODですが、**装備することで船の最高速と加速性の両方を向上させるMOD**です。\\ 
-なお、__このゲームで「Nano」というと基本的にこのNanofiber Internal Structureのことを指します__。 
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-個々の修正値はOverdriveやInertia Stabilizerより若干低いですが、最高速と機動性の両方を1つのMODで向上できることは大きなメリットと言えます。\\ 
-装備するとストラクチャのHPが減少しますが、もともとストラクチャの防御は特化しない限りほとんど期待できないものなので、際立ったデメリットとはなりません。 
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-ロースロットの推進力強化MODとしては、総合的に見て最も使いやすいMODと言えます。 
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  • 最終更新: 2022/12/04 17:43
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