差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン 前のリビジョン 次のリビジョン | 前のリビジョン 次のリビジョン両方とも次のリビジョン | ||
module:ewar [2016/04/30 16:33] – [Interdiction Sphere Launcher] bartlett | module:ewar [2020/07/29 16:32] – [Target Breaker] bartlett | ||
---|---|---|---|
行 8: | 行 8: | ||
===== Tracking Disruptor ===== | ===== Tracking Disruptor ===== | ||
- | {{https:// | + | {{https:// |
トラッキング妨害器。**__当てた船が装備しているタレットの性能を悪化させるEWAR__**。「TD」と略されることもあります。\\ | トラッキング妨害器。**__当てた船が装備しているタレットの性能を悪化させるEWAR__**。「TD」と略されることもあります。\\ | ||
「トラッキング」妨害器という名前ではあるものの、トラッキング速度だけでなく同時にタレットの射程も短縮させられます。\\ | 「トラッキング」妨害器という名前ではあるものの、トラッキング速度だけでなく同時にタレットの射程も短縮させられます。\\ | ||
行 18: | 行 18: | ||
ミサイルに対しては全く効果がなく、ドローンがメイン火力の船にもほとんど効果が無いという欠点があり、汎用的に使いやすいEWARとはいえません。\\ | ミサイルに対しては全く効果がなく、ドローンがメイン火力の船にもほとんど効果が無いという欠点があり、汎用的に使いやすいEWARとはいえません。\\ | ||
- | しかし、効く相手には非常によく効くため、運用の仕方が問われるEWARです。 | + | とはいえ、PvP環境ではタレット艦の使用率が高い((そもそもタレット艦のほうが多い))ため、敵主力DPS艦を無力化するためにこれを準備しても無駄になることは少ないでしょう。\\ |
+ | 効く相手には非常によく効くため、運用の仕方が問われるEWARです。 | ||
---- | ---- | ||
===== Guidance Disruptor ===== | ===== Guidance Disruptor ===== | ||
- | {{https:// | + | {{https:// |
誘導妨害器。**__当てた船が装備しているミサイルの性能を悪化させるEWAR__**。TDのミサイル版です。もちろんタレットには一切効果がありません。\\ | 誘導妨害器。**__当てた船が装備しているミサイルの性能を悪化させるEWAR__**。TDのミサイル版です。もちろんタレットには一切効果がありません。\\ | ||
ミサイルの飛行速度、飛行時間と、爆発半径、爆発速度に効果があります。\\ | ミサイルの飛行速度、飛行時間と、爆発半径、爆発速度に効果があります。\\ | ||
行 30: | 行 31: | ||
こちらも専用のスクリプトのMissile Range Disruption ScriptとMissile Precision Disruption Scriptがあり、前者は飛行速度・飛行時間妨害の射程短縮特化、後者は爆発半径・爆発速度妨害の実効ダメージ低下特化になります。 | こちらも専用のスクリプトのMissile Range Disruption ScriptとMissile Precision Disruption Scriptがあり、前者は飛行速度・飛行時間妨害の射程短縮特化、後者は爆発半径・爆発速度妨害の実効ダメージ低下特化になります。 | ||
- | Tracking DisruptorとGuidance Disruptorは前提スキルが共通であるため、これらを総称してWeapon Disruptorと呼びます。 | + | Tracking DisruptorとGuidance Disruptorは前提スキルが共通であるため、これらを総称して**Weapon Disruptor(WD)**と呼びます。 |
---- | ---- | ||
行 36: | 行 37: | ||
{{https:// | {{https:// | ||
Electronic Counter Measures(電子対抗手段)、略してECM。\\ | Electronic Counter Measures(電子対抗手段)、略してECM。\\ | ||
- | 現実にもECMという概念はありますが、EVEにおけるECMとは「**__命中すれば、対象の船がしているロックオンをすべて解除させ、20秒間一切ロックオンを出来なくする__**」というEWARです。「JAM(ジャム)」とも呼ばれます。\\ | + | 現実にもECMという概念はありますが、EVEにおけるECMとは「**__命中すれば、ECMを仕掛けている船以外に対するロックオンをすべて解除し、それ以外の船に対して20秒間一切ロックオンを出来なくする__**」というEWARです。「JAM(ジャム)」とも呼ばれます。\\ |
- | 事実上、当てた船の攻撃行動等を20秒間完全に封じるというものであり、極めて強力かつストレスを与えるEWARとなっています。\\ | + | 簡単に言うと「ECMを食らった船はECMを仕掛けている船にしか攻撃できなくなる」というものです。\\ |
- | しかし、「命中すれば」という部分が重要で、他のEWARとは異なり射程内であっても必ず効くというものではありません。 | + | EVEにおける様々な行動の起点となるロックオンの自由度を大きく阻害するもので、強力なEWARのひとつです。\\ |
+ | しかし、「命中すれば」という部分が重要で、他のEWARとは異なり射程内であっても必ず効くというものではありません。\\ | ||
EVEの艦船には全て「センサー属性」と「センサー強度」という物が設定されています。\\ | EVEの艦船には全て「センサー属性」と「センサー強度」という物が設定されています。\\ | ||
センサー属性は船の国籍により異なり、 | センサー属性は船の国籍により異なり、 | ||
^ 国籍 ^ 属性 ^ | ^ 国籍 ^ 属性 ^ | ||
- | | Amarr((Blood, | + | | Amarr((Blood, |
- | | Caldari((Guristas, | + | | Caldari((Guristas, |
- | | Gallente((Serpentis, | + | | Gallente((Serpentis, |
| Minmatar((Angelを含む)) | Ladar(光学) | | | Minmatar((Angelを含む)) | Ladar(光学) | | ||
の4属性が存在します。\\ | の4属性が存在します。\\ | ||
行 65: | 行 68: | ||
また、重要な特性として「**__[[: | また、重要な特性として「**__[[: | ||
- | これが重要になるのがEWARドローンです。TDドローン、RSDドローン、WebドローンやTPドローンは単体の効果が低いだけでなく、5機使えば5つの別のMODとして扱われることから強烈なスタッキングペナルティが発生し、有効に働くことはあまり期待できません。\\ | + | これが重要になるのが[[: |
- | それに対しECMドローンの場合、5機セットで使った時だけでなく、他の味方がECMドローンを使っていたとしても干渉しないため、常に効果が期待できます。このため、広く使用されるEWARドローンはECMドローンのみになっています。 | + | それに対しECMドローンの場合、5機セットで使った時だけでなく、他の味方がECMドローンを使っていたとしても干渉しないため、常に効果が期待できます。このため、広く使用されるEWARドローンはECMドローンのみになっています。\\ |
+ | なお、1隻の船に対して複数の船/ | ||
当たれば極めて強力なECMですが、弱点も幾つかあり、 | 当たれば極めて強力なECMですが、弱点も幾つかあり、 | ||
- | * Fitの際にECMにスロットを多く取られることから、船の防御力が下がる。 | + | * Fitの際にECMにスロットを多く取られることから、船の他の性能(特に防御力)が下がる。 |
* 船本体の行動を封じることはできるが、付属しているドローンまで止められるわけではない。 | * 船本体の行動を封じることはできるが、付属しているドローンまで止められるわけではない。 | ||
- | * Sensor Booster/ | + | * Sensor Booster/ |
+ | * 1対1の状況ではほぼ役に立たない | ||
等が挙げられます。 | 等が挙げられます。 | ||
行 85: | 行 90: | ||
同時に使用できるECMバーストは1つだけなので、複数装備することに意味はありません。 | 同時に使用できるECMバーストは1つだけなので、複数装備することに意味はありません。 | ||
- | この性質上、ECM強度とECMバーストの射程へのボーナスを持ち防御力も高い[[: | + | この性質上、ECM強度とECMバーストの射程へのボーナスを持ち防御力も高い[[: |
- | ==== Remote ECM Burst ==== | ||
- | {{https:// | ||
- | [[: | ||
- | 150km以内の特定の目標を中心とした、半径20kmのECMバーストを発生させるMOD。\\ | ||
- | キャパシタを大量に消費し、5分に一度しか起動できないという制限はありますが、非常に射程が長く範囲も広く極めて高いECM強度も持つことから、これを一度使うだけでひとつのフリートを一時的に無力化することが出来ます。 | ||
---- | ---- | ||
行 147: | 行 148: | ||
---- | ---- | ||
- | ==== Energy | + | ==== Energy |
- | {{https:// | + | {{https:// |
- | エネルギーバンパイア。吸血鬼よろしく**__当てた船のキャパシタ残量を吸収し、自艦のキャパシタ残量を増加させるEWAR__**。\\ | + | エネルギーノスフェラトゥ。吸血鬼よろしく**__当てた船のキャパシタ残量を吸収し、自艦のキャパシタ残量を増加させるEWAR__**。\\ |
- | Vampireはカテゴリ名でMOD自体は「Nosferatu(ノスフェラトゥ)」と名付けられており、これを略して「**NOS**」と呼ばれることがほとんどです。\\ | + | Nosferatuを略して「**NOS**」と呼ばれることがほとんどです。\\ |
基本的に、Neutにボーナスを持っている船はNOSにも同様のボーナスを持っています。 | 基本的に、Neutにボーナスを持っている船はNOSにも同様のボーナスを持っています。 | ||
行 169: | 行 170: | ||
[[: | [[: | ||
+ | ==== Warp Scrambler ==== | ||
{{https:// | {{https:// | ||
Warp Scramblerは主に「**Scram(スクラム)**」と呼ばれ、またWarp Disruptorに比べ射程が短いことから「**Short Point**」とも呼ばれます。\\ | Warp Scramblerは主に「**Scram(スクラム)**」と呼ばれ、またWarp Disruptorに比べ射程が短いことから「**Short Point**」とも呼ばれます。\\ | ||
__Scramは対象のワープだけでなくMWD/ | __Scramは対象のワープだけでなくMWD/ | ||
+ | ==== Warp Disruptor ==== | ||
{{https:// | {{https:// | ||
Scramblerに比べ、より射程の長いWarp Disruptorは「**Long Point**」と呼ばれます。また、基本的に「**Disruptor**」と言った時は、Tracking DisruptorではなくWarp Disruptorのことを指します。\\ | Scramblerに比べ、より射程の長いWarp Disruptorは「**Long Point**」と呼ばれます。また、基本的に「**Disruptor**」と言った時は、Tracking DisruptorではなくWarp Disruptorのことを指します。\\ | ||
行 182: | 行 185: | ||
==== Interdiction Sphere Launcher ==== | ==== Interdiction Sphere Launcher ==== | ||
{{https:// | {{https:// | ||
- | インターディクションスフィアランチャー。Warp Jammerの一種で、範囲型ワープ妨害の一つ。\\ | + | インターディクションスフィアランチャー。Warp Jammerの一種で、[[: |
[[: | [[: | ||
行 195: | 行 198: | ||
==== Warp Disruption Field Generator ==== | ==== Warp Disruption Field Generator ==== | ||
{{https:// | {{https:// | ||
- | ワープ妨害フィールド発生装置。Warp Jammerの一種で、範囲型ワープ妨害の一つ。\\ | + | ワープ妨害フィールド発生装置。Warp Jammerの一種で、[[: |
[[: | [[: | ||
起動することで、**__その船を中心とした一定範囲内でのワープとジャンプドライブの起動を封じるEWAR__**。\\ | 起動することで、**__その船を中心とした一定範囲内でのワープとジャンプドライブの起動を封じるEWAR__**。\\ | ||
Interdiction Sphere Launcherとは違い弾薬を必要としないため、キャパシタの続く限り半永久的に範囲ワープ妨害を展開し続けることができます。\\ | Interdiction Sphere Launcherとは違い弾薬を必要としないため、キャパシタの続く限り半永久的に範囲ワープ妨害を展開し続けることができます。\\ | ||
- | これはWarp Core Stabilizerを用いて突破することはできず、「あらゆる形態の電子戦攻撃の影響を受けない」の対象にもなりません。また、これにはMWD/ | + | これをWarp Core Stabilizerを用いて突破することはできません。また、これにはMWD/ |
- | デメリットとして、これを起動している間はAB/ | + | デメリットとして、__これを起動している間はリモートアシスト((リモートリペア、エネルギートランスファー、リモートセンサーブースト、トラッキングリンクなどなど。\\ ただしフリートブーストは除く。))を一切受け付けなくなります。__\\ |
- | 更に、__これを起動している間はリモートアシスト((リモートリペア、エネルギートランスファー、リモートセンサーブースト、リモートECCM、トラッキングリンクなどなど。\\ ただしフリートブーストは除く。))を一切受け付けなくなります。__\\ | + | |
HIC自体は非常に固い船ですが、リモートリペアを受けずにずっと攻撃を耐え続けるということはできないため、リペアを受けるためにワープ妨害の展開を解除する必要が少なからず出てきます。 | HIC自体は非常に固い船ですが、リモートリペアを受けずにずっと攻撃を耐え続けるということはできないため、リペアを受けるためにワープ妨害の展開を解除する必要が少なからず出てきます。 | ||
- | {{https:// | + | {{https:// |
- | Focused Warp Disruption Scriptという専用のスクリプトがあり、これを使用すると範囲型ワープ妨害ではなく単体への強度100(=Warp Core Stabilizer無効)のWarp Jammerとして機能するようになります。\\ | + | Focused Warp Disruption |
加えて、 | 加えて、 | ||
- | * AB/ | ||
* High/ | * High/ | ||
* [[: | * [[: | ||
- | * スクラム同様のMWD/ | ||
といった効果を得られます。\\ | といった効果を得られます。\\ | ||
+ | また、Scrambling Scriptは射程が短い代わりに**スクラム同様のMWD/ | ||
__ただし、起動時のリモートアシスト無効はそのままです。__ | __ただし、起動時のリモートアシスト無効はそのままです。__ | ||
- | この状態でも「あらゆる形態の電子戦攻撃の影響を受けない」の対象にならないという特性は変わっておらず、それでいてLowsecでは使用できるため、__**LowsecでSupercarrier/ | + | この状態ではLowsecでも使用できるため、__**LowsecでSupercarrier/ |
---- | ---- | ||
行 251: | 行 252: | ||
他のEWARに比べてかなり性質が異なり、まず第一に**当てる対象を自分で能動的に選ぶことができません**。\\ | 他のEWARに比べてかなり性質が異なり、まず第一に**当てる対象を自分で能動的に選ぶことができません**。\\ | ||
対象は「__自艦**" | 対象は「__自艦**" | ||
- | 更に、「あらゆる形態の電子戦攻撃の影響を受けない」船であっても、自艦をロックオンしているのであれば対象になります。\\ | + | 更に、センサー強度などのEWAR耐性は全く影響せず、自艦をロックオンしているのであればすべて平等に対象になります。\\ |
また、EWARでありながら、どのような場所・状況で使用しても[[: | また、EWARでありながら、どのような場所・状況で使用しても[[: | ||
行 260: | 行 261: | ||
なお、装備するだけで自艦のスキャン解像度が下がり、**起動するとサイクルが1周するごとに100%の確率で自艦" | なお、装備するだけで自艦のスキャン解像度が下がり、**起動するとサイクルが1周するごとに100%の確率で自艦" | ||
- | その性質上、有効に活用できるのは大規模艦隊戦においてだけだとされます。特にアルファフリート((Artilleryをメイン火力とするフリート))が相手で、一撃でこちらの船を1隻沈められるか沈められないかといったぎりぎりの場面ならうまく作用すると言われています。\\ | + | その性質上、有効に活用できるのは大規模艦隊戦においてだけだとされます。ただし、発動していると味方の支援も受けにくくなるどころかまともに攻撃もできなくなるため、極めて扱いが難しいと思われます。\\ |
- | ただし、発動していると味方の支援も受けにくくなるどころかまともに攻撃もできなくなるため、極めて扱いが難しいと思われます。 | + | 有効な使用例としては、スマートボムを満載して敵ミサイルやドローンを焼き払う、いわゆるファイアウォールBSが自衛のために乗せる場合などが挙げられます。\\ |