NPCではなくプレイヤーが統治しているNull-Sec1)では、日夜領土をめぐる戦いが行われています。
Nullでの戦いは単なる撃ち合いだけではなく、外交など様々な要素がからみ合っています。
ですがここでは、主にその領土周りのシステムについて解説していきます。
※なお、以下の内容は2009年から2015年7月まで適用されていた、いわゆる「Dominion Sov」システムのものになります。
Nullsecの第一の特徴は、そのセキュリティステータスの低さです。そのため、
といったように、戦闘・採掘系の金策を非常にし易い環境となっています。
領土を持っていると様々な恩恵を受けられます。
特に「敵性プレイヤーは領土内のステーションを利用できない」というポイントが重要で、これにより「領土を持っている=周辺ソーラーシステムの独占的な利用が可能」ということが成り立ちます。
このページで何度も出てくる単語の、簡単な説明。
TCU | Territorial Claim Unit(領域支配用ユニット)の略。 領有権を示すための設備。何重もの防護システムが用意されているが、これ自体は比較的脆弱。 |
|
---|---|---|
I-Hub | Infrastructure Hub(領域管理用拠点)の略。 ソーラーシステムの環境を改善し、金を稼ぎやすくしたり便利な設備を使用可能にしたりするための設備。 また、TCUを保護する機構を持ち合わせなおかつリインフォース機構を持つため、領有権の実質的な戦闘は、これを破壊できるか出来ないかのために行われると言っていい。 |
|
アウトポスト | 要はステーションのこと。 Nullにおいてはプレイヤーが建造可能。ただし1システムに1つまでで、なおかつ莫大な資源を要する。 I-Hubと同様TCUを保護する機構とリインフォース機能を持つ。 攻撃によって破壊はされないが、HPが0になると所有権が移行する。 I-Hubよりもリインフォース期間が長く、陥落させるのは非常にめんどくさい。 |
|
SBU | Sovereignty Blockade Unit(領有権封鎖ユニット)の略。 スターゲートの周辺に設置する設備。これをそのシステムのゲートの過半数4)に設置しオンラインにしなければ、上記の3つの設備は攻撃できない。 |
領土を持つということは、「そのシステムにおける領有権(Sovereignty:略してSov)を持っている」ということです。
このSovを掌握するためには、そのシステム内に自分のアライアンスの所有するTCU5)を設置しオンラインにしなければなりません。
1つのソーラーシステムの中でオンラインにできるTCUはひとつまでです。そのため、領土を獲得するためには
上記のような方法を取らなければなりません。
オンラインTCUがないシステムへの設置7)とTCUの譲渡8)については、そこまで複雑ではありません。
問題は2番目の「TCUを破壊する場合」です。このゲームの中では比較的複雑なシステムとなっているので、以下で解説していきます。
一般的なSov奪取の流れは
以上のようになっています。
平常時において、オンラインのTCUは攻撃無効状態15)になっており、破壊することは出来ません。
TCUが攻撃可能な状態になるのは、以下の条件を全て満たしたときです。
I-Hubは攻撃により破壊可能で、アウトポストも攻撃により所有権を奪取できます。
ただし、これらも平常時は攻撃無効状態になっています。I-Hubとアウトポストが攻撃可能になるための条件は
となっており、TCU攻撃条件の一部と共通です。
SBU、I-Hub、アウトポスト、TCUなど、ストラクチャはいずれも非常に高いHPを持っています。
そのため、Sov奪取のためにはDNやMSなどの超高火力艦や、そのサポート用の艦艇が多数必要になります。
Sov奪取までの流れは上記の通りですが、最大の争点となるのはI-Hubとアウトポストを巡る攻防です。
というのも、I-HubとアウトポストにPOSのようなリインフォースモード16)が存在するからです。そのため侵攻側は複数回にわたり、指定された時刻に攻撃を実行しなくてはなりません。
「POSのようなリインフォース」と書きましたが、仕様はかなり異なります。
SBUとTCUにはリインフォース機構はありません。そのため、I-Hubやアウトポストに比べれば破壊するまでに時間がかかりません。これも、I-Hubとアウトポストが争点になる理由の一つです。
ただし、システム内に存在するI-Hubとアウトポストの両方(片方しかない場合は、その片方)がリインフォースモードになっている場合、SBUは攻撃不能状態になり、破壊できなくなります。この無敵状態は、いずれかのストラクチャのリインフォースモード終了と同時に解除されます。
Sovの防衛の第一段階は、敵のSBUを設置させないことです。
しかし、タイムゾーンなどの関係上、
ここまでされる間18)、味方が反撃できないということも起こりえます。
リインフォースに入ってしまったあとの対抗策としては、以下の手段が挙げられます。
これらのいずれかに成功すれば、ひとまず凌げたと言えます。全てに成功すれば、防衛は完全に成功したと言ってもいいでしょう。
防衛側がリインフォース解除時刻を選べるため、メンバーを確保できる時間帯にリインフォース解除になるようにするのが普通です。
組織としての戦力差を考慮しなければ防衛側有利なシステムと言えます。