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technic:stacking-penalty [2014/02/18 07:45] – 作成 bartlett | technic:stacking-penalty [2020/11/10 13:51] (現在) – 外部編集 127.0.0.1 | ||
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====== Stacking Penalty ====== | ====== Stacking Penalty ====== | ||
+ | 参考文献:[[http:// | ||
+ | |||
スタッキングペナルティとは、Fitに関して設けられた一種の制限です。\\ | スタッキングペナルティとは、Fitに関して設けられた一種の制限です。\\ | ||
- | 主に性能向上系のMODに対して働くもので、「**一つの性能数値に対して複数のMODが作用する場合、MOD1つあたりの効果が減少する**」というものです。\\ | + | 主に性能向上系のMOD及びリグに対して働くもので、「**一つの性能数値に対して複数のMODが作用する場合、MODが本来の性能を発揮しなくなる**」というものです。 |
- | 代表的なところではダメージに対するレジスタンス、ダメージに対する補正値、船の基礎速度など多くのステータスに対して発生します。\\ | + | |
- | また、キャパシタの充電時間など、スタッキングペナルティが発生しないステータスも存在します。 | + | スタッキングペナルティの倍率は、以下の計算式で算出されます。\\ |
+ | < | ||
+ | S(u+1) = e^{-(u / 2.67)^2} | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | 具体的に示すと、 | ||
+ | ^ 1個目 | 100.0% | | ||
+ | ^ 2個目 | 86.9% | | ||
+ | ^ 3個目 | 57.1% | | ||
+ | ^ 4個目 | 28.3% | | ||
+ | ^ 5個目 | 10.6% | | ||
+ | ^ 6個目 | 3.0% | | ||
+ | と言った具合に、それぞれのMODの効果に倍率がかかっていきます。\\ | ||
+ | このため、1つの性能に特化させるよりもバランスの取れている船のほうが強力になりやすくなっています。 | ||
+ | |||
+ | 簡単な例として、Heat Sink II(ダメージ乗数+10%、サイクル時間-10.5%)を3つ装備した場合、それぞれの性能は以下のようになります。 | ||
+ | ^ Heat Sink ^ ダメージ乗数 ^ サイクル時間 | | ||
+ | ^ 1つ目 | +10%(1.1倍) | -10.5%(0.895倍) | | ||
+ | ^ 2つ目 | +8.7%(1.087倍) | -9.1%(0.909倍) | | ||
+ | ^ 3つ目 | +5.7%(1.057倍) | -6.0%(0.94倍) | | ||
+ | 仮に4つ目を装備した場合、4つ目は元々の3割弱しか性能を発揮できません。\\ | ||
+ | 1つの性能を上げるために使うMODは普通は3個まで、多くても4個がいいところでしょう。 | ||
+ | |||
+ | また、上の倍率修正は、**その性能に対して効果の大きい順に適用されます。**\\ | ||
+ | Explosive Armor Hardener II(Expレジスト+55%)、Explosive Energized Membrane II(同+37.5%)、Explosive Coating II(同+26.4%)をそれぞれ1つずつ装備した場合、実際の性能値は以下のようになります。 | ||
+ | ^ MOD ^ 基本性能 ^ 修正値 ^ 実際の性能 ^ | ||
+ | ^ Explosive Armor Hardener II | +55% | 100.0% | +55% | | ||
+ | ^ Explosive Energized Membrane II | +37.5% | 86.9% | +32.6% | | ||
+ | ^ Explosive Coating II | +26.4% | 57.1% | +15.1% | | ||
+ | のようになります。 | ||
+ | |||
+ | ---- | ||
+ | |||
+ | ===== 詳細な仕様 ===== | ||
+ | 第一に、スタッキングペナルティが働くのは、性能に対してパーセンテージで強化をするものだけです。ワープコアスタビライザーによるワープコア強度増加やアーマープレートによる質量の加算など、**元々の性能値に対して倍率を掛けない純粋な加算に関してはスタッキングペナルティの対象になりません。** | ||
+ | |||
+ | 第二に、スタッキングペナルティは、MOD/ | ||
+ | 例えば、オーバードライブ(最高速を向上するMOD)とナノファイバー船体構造(機動性と最高速を少しずつ向上するMOD)を1つずつ装備している場合、ナノファイバー船体構造の最高速向上効果はスタッキングペナルティを受け86.9%の倍率修正がかかりますが、機動性向上効果はスタッキングペナルティを受けず100%効果が発揮されます。\\ | ||
+ | 同様の現象は各レジスト値(全属性強化と単体強化)等でも起こります。 | ||
+ | |||
+ | 第三に、スタッキングペナルティはあくまでMOD/ | ||
+ | |||
+ | 第四に、**1つの性能に対するプラス効果とマイナス効果は別々にスタッキングペナルティが発生します**。これは[[: | ||
+ | 例えば、オーバードライブを1つ装備した船がステイシスウェブを1つ受けている場合、それぞれの効果はどちらも100%発揮されます。この状態からステイシスウェブを追加で1つ受けた場合、追加分のウェブの効果だけが元々の86.9%になります。 | ||
- | よく誤解されますが、スタッキングペナルティが発生するのは「同系統のMOD」ではありません。\\ | + | また、そもそもスタッキングペナルティが発生しないステータスもあります。\\ |
- | わかりやすく言うのであれば、全属性パッシブハードナーであるEnergized Adaptive Nano Membrane(電磁加工ナノ対応装甲)とアクティブハードナーであるArmor Explosive Hardener(アーマーエクスプローシブハードナー)を装備していた場合でもスタッキングペナルティは発生します。\\ | + | スタッキングペナルティ発生の有無をまとめたものが、以下の表になります。(なお、全部の性能を網羅しきれているわけではありません) |
- | この場合、EM/ | + | ^ |
+ | ^ PowerGrid((PG消費軽減効果を含む)) | 無 | | ||
+ | ^ CPU((CPU消費軽減効果を含む)) | 無 | | ||
+ | ^ カーゴ容量 | 無 | | ||
+ | ^ キャパシタ容量 | 無 | | ||
+ | ^ キャパシタ回復時間 | 無 | | ||
+ | ^ シールド回復時間 | 無 | | ||
+ | ^ シールド/ | ||
+ | ^ シールド/ | ||
+ | ^ シールドブースト量/ | ||
+ | ^ センサー強度 ^ 有 | | ||
+ | ^ ECM強度 ^ 有 | | ||
+ | ^ スキャンプローブのセンサー強度 ^ 有((MODの説明には書いていないが、Gravity Capacitor Upgrade(重力キャパシタ強化)リグ、Scan Rangefinding Array(スキャン距離測定アレイ)及びSisterとT2のプローブランチャーは全てスタッキングペナルティの対象になる。)) | | ||
+ | ^ スキャン解像度 ^ 有 | | ||
+ | ^ 最大ロックオン距離 ^ 有 | | ||
+ | ^ シグネチャ半径 ^ 有 | | ||
+ | ^ 最高速度 ^ 有 | | ||
+ | ^ 慣性修正乗数 ^ 有 | | ||
+ | ^ 質量 ^ 有 | | ||
+ | ^ (火器を除く)サイクル時間 | 無((Nanobot Accelerator Rig(ナノボットアクセラレーターリグ:アーマーリペアラのサイクル時間短縮リグ)の説明にはスタッキングペナルティの対象になると書いてあるが、これは間違い。)) | ||
+ | ^ ミサイルランチャーの発射間隔 ^ 有 | | ||
+ | ^ ミサイルのダメージ ^ 有 | | ||
+ | ^ ミサイルの爆発速度 ^ 有 | | ||
+ | ^ ミサイルの爆発半径 ^ 有 | | ||
+ | ^ ミサイルの飛行時間 ^ 有 | | ||
+ | ^ ミサイルの最高速度 ^ 有 | | ||
+ | ^ タレットの発射間隔 ^ 有 | | ||
+ | ^ タレットのダメージ乗数 ^ 有 | | ||
+ | ^ タレットのトラッキング速度 ^ 有 | | ||
+ | ^ (MOD及びタレットの)最適射程距離 ^ 有 | | ||
+ | ^ (MOD及びタレットの)精度低下範囲 ^ 有 | | ||
+ | ^ 採掘量(採掘ドローンを含む) | 無 | | ||
+ | ^ ドローンダメージ ^ 有 | | ||
- | 具体的な数式が公開されていないため明言はできませんが、1つのステータスに対して作用させるMODは2つ、あるいは3つ程度が限度で、それ以上その性能にMODを割り振るのであれば、他に回したほうがより効果的だと言われています。\\ | ||
- | ただ、それを承知で同じMODを4つも5つも装備することもあります。攻撃力底上げ系などの乗算増加MODならば、スタッキングペナルティを受けてもそれなりの数値増加が見込めます。 |